花粉の季節は終わったのにどうにも肌の調子が安定しない…
そんな肌にお悩みではありませんか?
一般的には季節の変わり目でゆらぎ肌が多く見られましたが、実はここ十数年で「年中ゆらぎ肌」の女性が急増しているのが事実です。
それはなぜ?対策はあるの?
もちろん、あります。あなたの肌の状態をしっかりと見極めて、対策をすれば大丈夫です。
さっそく見ていきましょう!
年中ゆらぐのは○○が低下している可能性が?!
あなたはゆらぎ肌??
ゆらぎ肌とはこんな症状の肌の事をいいます。
- 乾燥がひどく、敏感
- 異常に脂っぽい日がある
- ニキビや吹き出物ができる
- いつもの化粧品が急に合わなくなる、日によって刺激を感じる
- メイクのノリが悪い
- かゆみ、赤みがでる
一般的にゆらぎ肌とは、春や秋の季節の変わり目の温度や湿度変化に肌が反応し、乾燥したり、ニキビ、かゆみがでるなどすることをいいます。特に春に多く、花粉やPM2.5、紫外線、地域によっては黄砂などの刺激が、肌に作用してトラブルが起きます。また、春は生活環境の変化がある女性も多く、そのストレスが肌に現れるケースもあります。
春以外のゆらぎの原因は?
さて、春は過ぎ、夏がやってこようというのに、まだゆらいだ毎日を過ごしている原因は何でしょうか?
それは「肌のバリア機能の低下」が考えられます。
バリア機能。簡単に言うと、肌の一番外側にある皮脂膜のことです。
皮脂膜は、肌の蓋の役割をしていて、水分の蒸発を防いだり、外部刺激(紫外線や花粉など)から肌細胞を守ってくれます。
しかし、この皮脂膜が加齢によって十分に作られていなかったり、皮脂を構成する成分のバランスが悪いと、十分な蓋の役割を果たさず、水分が蒸発したり、外部刺激が内部に侵入して悪さをしてしまうのです。このような状態をバリア機能の低下と呼びます。
蓋を失い、水分が蒸発した肌は、極度に乾燥したり、肌が必死に皮脂を分泌して脂っぽい肌に。その過剰な皮脂がアクネ菌のエサになりニキビになったりもします。また、外部刺激によってかゆみや赤みが発生したりもします。
春が過ぎれば、これらの環境変化が小さくなり、肌も自然と落ち着きますがすが、夏になってもゆらぎ肌を繰り返している場合、かなりバリア機能が低下している可能性があります。一刻も早く改善をしないと、ダメージが蓄積され、深刻なシミやシワ、たるみなどの原因になってしまいます!
では、肌のバリア機能を高めるには、どうしたらいいのでしょうか?
年中ゆらぎ肌のスキンケア
スキンケアアイテムの選び方
ゆらぎ肌の場合「無添加」「天然○○成分」「オイルフリー」などという文言に惹かれて選びがちですが、必ずしもそれが良いとは限りません。
無添加は、何が無添加なのかを確認しましょう。界面活性剤?香料?着色料?アルコール?オイル…?刺激に感じるものには個人差があります。自分に合わない成分が入っていないか確認しましょう。
また、天然成分だから肌に優しいとは言い切れません。天然だからこそ不安定な成分もあります。不安な場合は、新しいものを試す前に、パッチテストをするようにしてくださいね。
クレンジング・洗顔で注意したい事
ポイントは「皮脂を落としすぎない」でも「酸化した皮脂や汚れ(有害物質など)はしっかり落とす」ことです。ゆらぎ肌の場合、お湯だけで洗顔しているという人もいますが、夜の洗顔はクレンジング剤や洗顔料を使うことをおすすめします。
なぜならば、酸化した皮脂や有害物質は、お湯の力だけでは十分に落としきれないからです。どうしても科学的な力に頼ることが必要になります。また、最近のクレンジング剤や洗顔料には質の良い保湿剤が多く配合されています。バリア機能が弱まっているお肌には、こういったアイテムを使った方が、肌を守ることができるとも言えます。
詳しいクレンジング・洗顔方法やおすすめアイテムはこちらを参考に!
→ 化粧水や美容液より大切?!クレンジングと洗顔ですっぴん美肌を手に入れよう
保湿で肌質改善するには
保湿で大切なのは、乾燥や炎症の修復とともに、バランスが悪くなってしまったバリア機能を高めるためのWケアです。
水分を補っているだけでは、すぐに蒸発していくだけで肌質改善までは至りませんし、炎症を押さえても、また有害物質が侵入すれば同じ事です。バリア機能、つまり皮脂膜のバランスも同時に正常化することがポイントです。
実は、皮脂膜のバランスは年齢と共に崩れていく傾向があります。特に不飽和脂肪酸という、オリーブオイルなどの植物オイルに多く含まれている成分が徐々に減少するため、植物オイルで補うのがおすすめです。バリア機能を高めるだけではなく、肌が柔らかくなったり、ツヤが出たり、シミやシワなどのアンチエイジングにも効果的です。
化粧水でたっぷり潤した後は、植物オイルでバリア機能を高めましょう。
美容オイルについて詳しくはこちら!
→ どこまで理解していますか?美容のスーパーアイテム「オイル」のすごい効果と使い方!
保湿ケアでの注意
保湿ケアの時に無意識にやりがちですが、化粧水などを肌に浸透させようと、擦ったりたたき込むのは逆効果です。乾燥がひどく浸透しづらい場合には、乳液やオイルをブースターとして使ったり、化粧水や美容液は人肌に温めて浸透しやすくするなどの一工夫をしてみましょう。
また、リラックスしてスキンケアをできていますか?トラブル中の肌を鏡で長時間見ているのはちょっとつらいですが、やさしく、時間をかけてリラックスしながらスキンケアをした方が、そのアイテムの実感値が高いことが分かっています。
ちゃんと紫外線対策できていますか?
肌が敏感になっていると、できるだけメイクをしたくない、日焼け止めすら塗りたくない、と思う時がありますよね。でも外出する場合には、最低限、日焼け止めは付けるようにしましょう。バリア機能が弱った肌は普段以上にその影響を受けやすいため、要注意です!
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スキンケア後にこのクッションファンデをポンポイするだけで、紫外線やUVからお肌を保護。SPF50・PA++++。日焼け止めが苦手な人はこういったアイテムもおすすめです。
詳しくみるゆらがない為に食生活も大切
肌のバリア機能は腸の免疫機能と強い関係が
腸内には、体のバリア機能のうち半分以上が集まっていると言います。腸には食べ物と一緒に多くのウイルスや細菌が侵入してきますが、これらの物質が腸壁から体内に入ることを防ぐため、リンパ球などの免疫細胞が集まっていたり、腸壁自体のバリア機能が発達しています。
腸内には大きく分けて善玉菌と悪玉菌、日和見菌の3種類が、常に陣地争いをしています。悪玉菌が優勢状態になると、悪玉菌の発生させる有害物質が腸壁に炎症を起こしてバリア機能を低下させてしまいます。そして有害物質が体内に入り、血液を通して体中に運ばれ、肌にも影響を及ぼすのです。
腸のバリア機能を高める食材と食べ方
こうならない為に、善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)が多い食材、増やす食材を意識して多く取り入れてみましょう。善玉菌は、悪玉菌を増やさない働きに加え、腸内の炎症を抑える働きがあり、バリア機能をサポートしてくれます。
- 乳酸菌・ビフィズス菌を多く含む食材
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- ヨーグルト
- ナチュラルチーズ
- 味噌
- キムチ
- ぬか漬け
- 塩麹
- 納豆
- 乳酸菌飲料(カルピス、ヤクルト、ピルクルなど)
菌の種類にもよりますが、これらの菌は40℃くらいでよく活性するので、温かくして飲食するのがポイントです。(加熱しすぎは死滅します。)また、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖を一緒に摂取すると、より効果的です。
そして一番重要なのが、乳酸菌は毎日摂取しなければ意味がないということ。摂取しても翌日には半分近く便として排出されてしまうからです。
でも、上記の様な食べ物を継続するのが難しかったり、そもそも苦手な人がいますよね。そんな人はサプリメントやお菓子などでも乳酸菌を継続的に取り入れてみるのはいかがでしょうか?
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TVCMをはじめ、さまざまな雑誌等で取り上げられ話題になっている美容サプリです。植物性乳酸菌だけでなく、ハーブやアミノ酸、ビタミンB群など、美容に嬉しい成分がオールインワンになっています。
詳しくみるこんな習慣は善玉菌を殺してしまう!
せっかく善玉菌を増やしても、たんぱく質が多い肉類や脂質の多い食べ物の過剰摂取は、腸内の悪玉菌を増やす原因になり本末転倒です。何事もバランスの良い食事を心がけましょう。
また、便秘も善玉菌を殺してしまう悪い習慣です。乳酸菌などの摂取と共に食物繊維を多く取る様にしましょう。
こんなことも気を付けて!
ホルモンバランスの不安定さ
今まで述べてきたことは気を付けてケアしているのにゆらぎ肌が改善しない!というあなたは、ホルモンバランスが原因かもしれません。生理前や生理中など、特定の周期で肌荒れをしていませんか?
その場合、スキンケアは2種類以上、用意しておくことをおすすめします。
一般的に、生理2週間前から急激に黄体ホルモンが増加するため、肌が脂っぽくなります。この脂がバリア機能のバランスを崩したり、肌の常在菌であるアクネキンに反応してニキビなどの肌荒れを引き起こしているのです。
ちょっと大変ですが、2週間ごとにスキンケアを変えて対応すると、健やかな肌をキープできるのです。
枕やシーツの素材
敏感になっているお肌は、寝ている間にも刺激を受けてダメージを蓄積させているかもしれません。枕カバーは清潔ですか?最低でも3日に1回は替えるようにしましょう。
また、その素材は肌に傷を付けるような素材ではありませんか?刺激になる素材には個人差がありますが、一般的に摩擦や刺激が少ないと言われているのがシルク(絹)です。また、漂白されていないオーガニックコットンもおすすめです。
ストレス緩和の為にできること
ゆらぎ肌のへ原因と対策をいくつも紹介しましたが、あとは心の疲れやストレスをいかに緩和できるかで肌質は変わります。
ここまで、あれやこれやと述べてきましたが、肌質改善のためには、
- 肌の調子に一喜一憂しない。長期的な視点で考える。
- 絶対安心の化粧水やクリームを見つけて御守りにする。
- 何事もがんばり過ぎない!
などという、精神的な部分も大切です。
仕事に育児に家事に、大忙しなのはみんな同じです。頑張りすぎず、気軽に肌のお手入れをしたり、生活習慣をちょっと見直せば、少しずつ強いお肌になっていきます。
さあ、ゆらがないお肌にする為に、できることから始めてみましょう。