2016.11.01更新 TAKAI YukaTAKAI Yuka

トレチノインの効果と使用上の注意点。重症のニキビも治す皮膚の若返り薬

トレチノインの効果と使用上の注意点。重症のニキビも治す皮膚の若返り薬

ニキビやシミの治療に劇的な効果を発揮すると話題になっているトレチノインによる治療。ですが、トレチノインはその劇的な効果のために使用の際に注意が必要なんです。ここでは、トレチノイン治療の注意点や効果などをご紹介していきます。

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製薬企業退職後、Webライターに。ライター歴2年とまだまだ修行中ですが、役に立つ情報を発信出来るよう頑張ります!

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トレチノインとはどんな薬?

シワやニキビ治療に使うビタミンA誘導体

トレチノインよはシワやニキビ治療に使うビタミンA誘導体の事

トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とは、ビタミンA誘導体のこと。

ビタミンA(レチノール)と比べると約50〜100倍の生理活性を持ち、米国ではすでにシワニキビの治療薬としてFDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されているものです。

以前、日本では主に自己調剤で使用されていたのですが、あまりに皮膚への刺激が強すぎてひどいかぶれを起こしてしまうことが問題になっていました。

その後、かぶれやすさや皮膚のカサカサを抑えるシクロデキストリンという成分が配合され、広くニキビ治療に使用されるようになってきた薬剤です。

日本では市販されていない

トレチノインは市販されていない

トレチノインは、現在厚生労働省による認可が下りていないためドラッグストアなどで入手出来る市販品は存在していません。

入手するためには、美容皮膚科や形成外科などを受診して処方を受ける必要があります。

ただ、日本国内でも海外から個人輸入してトレチノインを入手することは可能です。

ですが、トレチノインは皮膚への反応が強く出るため、医師の指導なしに使用することはオススメ出来ません。

自己判断で使用して、肌に深刻なダメージを与えてしまう場合もありますので、きちんと専門の病院を受診して医師により治療を受けるようにしてくださいね。

ビタミンA含有化粧品は市販されている

トレチノインは市販されていませんが、トレチノインの元になるビタミンA(レチノール)含有化粧品は市販されています。

ターンオーバー促進やコラーゲン生成促進などの作用を持つもので、すでに使用されている方もいらっしゃるかもしれませんね。

このレチノールはもともと体内に存在するビタミンで、体内で作用する際に活性化してトレチノインになります。

レチノールは、体内において視力維持、皮膚や粘膜の健康維持、免疫系機能の維持、鉄代謝、細胞分化などの機能を持つもの。

もともと体内にあるものですから、レチノールやトレチノインがふくまれている製品を使用してもアレルギー反応を引き起こす心配はありません。

トレチノインは保険外治療になる

現在、トレチノインによるニキビ治療は保険適用されていません。

つまり、医療保険が使用出来ず全額自己負担になってしまうということ。

トレチノイン治療にかかる費用は病院により異なりますので、費用が気になる方は受診前に電話などで費用の目安を確認しておくと良いかもしれませんね。

大体の目安は3カ月分で10,000円〜20,000円程度かかる病院が多いようです。

トレチノインのニキビに対する効果

ニキビ・肌荒れにトレチノインが効く理由

ターンオーバーを劇的に促進

トレチノインには細胞分化を促す作用があり、使用すると肌のターンオーバーが劇的に促進されます。

異常とも言えるスピードで肌の修復がなされるため、短期間でも重症ニキビの治療が可能。

古い角質がどんどん剥がれて、新しい肌が作られていきます。

もちろん、ニキビだけではなくシミや肝斑などの治療にも非常に有効です。

皮脂分泌の抑制

トレチノインには、皮脂腺の働きを抑制し皮脂の分泌を抑える作用があります。

過剰な皮脂分泌はニキビの原因になりますから、出来てしまったニキビの治療だけではなく、これから出来るニキビの予防にも有効と考えられますね。

コラーゲンやヒアルロン酸生成作用も

トレチノインは、市販の化粧品では届かない皮膚の深い位置にある真皮層まで浸透し、コラーゲンやヒアルロン酸を生成する線維芽細胞を刺激します。

そのため、トレチノインを使用していると肌のコラーゲンやヒアルロン酸が増えて、張りのある肌に。

小じわが改善するため、米国では「皮膚の若返り薬」と言われることもあるほどです。

トレチノインのニキビに対する使い方

トレチノインの塗布期間は1〜2か月程度

治療期間

通常トレチノインによる治療は、実際にトレチノインを患部に塗布する「ターンオーバー促進期間」と、トレチノインによる炎症から肌を回復させる「クールダウン期間(休薬期間)」に分かれています。

この2つの期間を合わせて1クールとして治療が行われ、トレチノインの塗布期間は医師の方針にもよりますが4週間から8週間程度が多い傾向にあるようです。

トレチノインは使用開始後数日から2週間前後で肌がカサカサと剥け始め赤く炎症を起こします。

これはターンオーバーが促進されているために起こる現象ですが、治療期間を通して最も炎症や肌の乾燥が激しく現れるため、この時期が一番辛いものになります。

その後は皮膚が慣れてくるため反応が軽くなり、炎症も治っていきます。

ただトレチノインは2週間程度使用を続けると肌に免疫がついて最初の処方容量では効き目が弱くなるため、途中で塗る回数を増やしたり、高い濃度のとレチノインに切り替えたりするなどして、ターンオーバーを持続させる必要があります。

治療後の休薬期間が必要

トレチノイン使用後は肌のバリア機能が低下しているため、肌を炎症から回復させるクールダウン期間(休薬期間)が必要。

クールダウン期間の目安は、ターンオーバー期間の日数と同日数〜2倍の日数です。

ですので、もし6週間ターンオーバー期間を行ったのであれば、クールダウン期間は6週間〜12週間程度になります(もちろん医師の治療方針や肌の状態にもよります)。

もしトレチノインによる治療を行っても満足出来る改善効果が得られなかった場合は、2クール目の治療を開始することも出来ます。

ただしその場合は肌への負担も考慮して、クールダウン期間終了から1か月から3か月程度空けてから始めることを推奨します。

よく医師と相談して、いつから治療を再開するのか決めるようにしてくださいね。

副作用が起こることも

皮膚に炎症や赤みが生じる
トレチノイン中の皮剥けや炎症、赤みなどの反応は、通常の反応ではあるのですが、稀に出血や我慢出来ないほどの痛み、異常な赤みといった症状が出る場合があります。

もし耐えられないほどの症状が出た場合は処方元の病院に電話して対応を確認したり、病院を受診して医師の処置を受けるようにしてくださいね。

胎児奇形のリスクがある
トレチノインは妊娠中に内服(経口服用)した場合、胎児奇形のリスクをかなり高めることが報告されています。

ニキビへ使用する場合は外用ですからそこまでリスクは無いにしても、妊娠中は絶対に使用しないようにしてください。

また、授乳期間中も赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるため、使用出来ません。

トレチノインを使う時の注意点

保管は冷蔵庫で

冷蔵庫に保管する

トレチノインやハイドロキノンは常温で保存しておくと酸化しやすいため、開封後はしっかりキャップを閉めて冷蔵庫で保管しましょう。

トレチノインやハイドロキノンが酸化すると、効果が弱まるだけではなく、肌への刺激となってしまいます。

酸化すると、トレチノインは緑色に、ハイドロキノンは茶色に変色しますので、使用中止の目安としてください。

また、未開封状態で長期間保存する予定があるのであれば、冷凍庫で保存するのがオススメ。より長い期間保管出来るようになります。

皮は自分で剥がさない

トレチノインは使用開始から2日〜3日程度で、皮が剥け始めます。

これは通常の経過なので問題ありませんが、この皮を自分でバリバリ剥がしてしまうと肌への刺激となって色素沈着を生じるリスクがぐっと高まってしまうんです。

皮が剥がれ始めるとつい気になって自分で剥いてしまいがちですが、せっかくの治療を台無しにしないためにも、ぐっと堪えるようにしてくださいね。

炎症のコントロールが大切

トレチノイン治療で最も重要だと考えられているのが、実は炎症のコントロール。

トレチノイン治療中の皮剥けや炎症はターンオーバーが促進されている証拠ですから、それらの症状が強ければ強いほど肌の再生速度は高まります。

ですが、強すぎる皮剥けや炎症は肌にかなりの負担をかけ、炎症性色素沈着を起こすリスクが高まるというデメリットも。

トレチノインの塗布量で炎症をコントロールする

ポイントは赤みと皮剥けが適度に起こる塗布量を把握することです。

ニキビに対して使用する場合は、最初はニキビの範囲内に収まる程度に薄く塗り広げて様子を見ましょう。

もし赤みや皮剥けが出ない、7日経っても全く反応しないなどの場合は、塗る量を増やしたり、トレチノインの濃度を上げて対応します。

逆に赤みが強く出過ぎてしまった場合は、塗布回数を減らして対応しましょう(1日2回であれば、2日に1回にするなど)。塗布間隔が広がれば赤みは治ります。

トレチノインの効果の出方は個人差が大きいですので、注意しながら使用するようにしてくださいね。

トレチノインを安全に使うためには

ハイドロキノンでシミ対策

クリームを手に取る

トレチノインを使用すると激しく皮が剥けたり炎症が起きたりするため、炎症性の色素沈着が起こるリスクが高まります。

特にトレチノイン使用中は皮膚が薄くなっているため、一度色素沈着を起こすと治らなくなってしまう場合も。

そのような色素沈着を防ぐのがハイドロキノン

ハイドロキノン
メラニン合成酵素の働きを抑えて、メラノサイトの活動を抑制し、メラニンの数を減らして色素沈着が起こるのを防ぎます。

また、すでに出来てしまったシミを薄くする効果も期待出来るため、「肌の漂白剤」とも呼ばれている薬剤です。

病院でトレチノインによる治療を受ける際は、基本的にハイドロキノンも一緒に処方され、併用して使用することになります。

ただ、トレチノインもハイドロキノンも非常に強い効果を持つため、使い方を誤ると肌にダメージを与えシミの原因になることも。

医師から指導された使用法をしっかり守って使用するようにしてくださいね。

日焼け止めで紫外線対策も忘れずに

トレチノイン使用中は、肌のバリア機能が低下しているため紫外線による影響も強まります。

また、トレチノインと併用して使用することの多いハイドロキノンは日光に弱く、紫外線を受けると毒化して肌に刺激を与える原因に。

そのため、トレチノインとハイドロキノン使用中は、必ず日焼け止めを使用し肌を紫外線から守る必要があります。

忘れずに日焼け止めを使用し、肌への刺激を極力減らすようにしてください。

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しっかり保湿して皮膚への刺激を減らす

トレチノイン使用中は、角質が薄くなって肌のバリア機能が低下しているため、保湿ケアをしっかり行い肌を刺激から守ることが大切です。

また、使用中は肌が極度に乾燥する場合も多いため、肌に優しい成分の保湿クリームなどを併用するようにしてくださいね。

保湿についてはこちらの記事も参考にどうぞ。

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目や口に周りへの使用はNG!

トレチノインはとても効果の強い薬のため、目や口の周りなどの皮膚が薄い部分に塗るのはNG。

皮膚が切れてしまって傷跡が残ったり、シワの原因になったりする場合があります。

また、赤みや炎症などの反応が強く出過ぎて綺麗に治らなくなる場合も。

口の周りはニキビが出やすい部位ではあるのですが、目と口の周り1cm以内への使用は絶対に避けるようにしてくださいね。

使用期間の目安は1カ月

トレチノインは劣化しやすいため、たとえ冷蔵庫で保管していたとしても1か月程度経つと、次第に薬効が低下してしまいます。

病院によっては、1か月に1度受診して新しいトレチノインの処方を受けるよう指導してくれるところもありますので、医師の指示に従うようにしてください。

まとめ

トレチノインはニキビやシミに対して、強力な効果を発揮する薬剤です。ですが、その分反応も強く、使用には注意が必要になります。

個人輸入でも入手可能ですが、あまりにもリスクが高いですので、しっかり病院を受診して処方を受け、使用法などの指導を受けるようにしてください。

自己判断で使用して、取り返しのつかない状態になってしまっては元も子もありません。

ぜひ正しく使用して、綺麗な肌を実感してみてくださいね。

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