敏感肌とは?
敏感肌とは、外からの刺激に対して肌荒れや炎症をおこしてしまう、敏感な肌状態のことを指します。
トラブルの例としては、
- 肌のかさつき
- 肌の痛み
- かゆみや赤み
- ニキビや吹き出物
などがあります。
敏感肌の原因
主な原因は、肌の乾燥や生活習慣の乱れです。
水分・油分バランスが崩れることで肌のバリア機能が弱まり、また肌の代謝が低下することで、健康な肌を生み出すのが難しくなってしまいます。
敏感肌の詳しい特徴や原因は、こちらの記事をどうぞ!
敏感肌の洗顔料の選び方
フォームタイプや泡で出てくるタイプなど、様々な種類の洗顔料がありますが、敏感肌の場合は、どんなアイテムを使えばいいでしょうか?
洗顔料は石鹸タイプがおすすめ
敏感肌の人におすすめの洗顔料は、固形石鹸です。
マイルドな洗い上がり
固形石鹸には、天然由来の洗浄成分が配合されています。
化学成分と違って洗浄力が強すぎないので、汚れや余分な皮脂だけを落とすことができます。
なかでも、弱アルカリ性の石鹸は、刺激が少なく、敏感肌でも安心して使えます。成分表示に「石鹸素地」と書いてあるものを目印に選んでみましょう。
添加物が少ない
固形石鹸は、他の洗顔料に比べて添加物が少ないのが特長です。
敏感肌を早く改善させるためには、なるべくシンプルな処方のものを選んで、肌への負担を抑えることが大切です。
敏感肌の人におすすめの成分
敏感肌におすすめなのは、低刺激かつ保湿効果が高い成分です。
グリセリン
保湿成分のグリセリンが入った石鹸は、洗顔後のつっぱりを防ぎ、しっとりとした洗い上がりになります。
石鹸を作る過程で生まれる成分なので、元は全ての石鹸に含まれていますが、製造途中で熱が加わるとなくなってしまいます。
熱を加えないで作る「コールドプロセス製法」や、手作業で時間をかけて作る「枠練り製法」「釜焚き製法」による石鹸には、グリセリンが含まれています。
スクワラン
人の皮脂にも含まれている天然の保湿成分です。
肌への刺激が少なく、無添加石鹸などにも数多く配合されています。
天然オイル
保湿力に優れ、肌のうるおいを保ちながら洗う事ができます。
特に、人の皮脂と似た構造の成分を含むホホバオイルや馬油、もしくは、皮脂を洗い流す力がマイルドなオレイン酸を含む、オリーブオイルやツバキ油などがおすすめです。
敏感肌の人が気をつけるべき成分
効果や使用感を高めるために、様々な成分や添加物を追加した洗顔料が多数ありますが、肌が敏感なうちは、なるべく使わないようにするのが無難です。
特に、以下の成分が配合されているものには注意しましょう。
合成界面活性剤
合成界面活性剤は、汚れを落とす力を高めたり、原料の水分と油分を混ぜ合わせる目的で、多くの洗顔料に配合されています。
肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう危険性や、また成分が肌表面に残って炎症を起こしてしまう可能性があります。
- 「ラウリル酸~」
- 「スルホン酸~」
- 「~酸Na」
といった成分表示がされています。
添加物類
鉱物油、合成香料や合成色素といった添加物も、肌荒れや炎症を悪化させてしまうリスクがあります。
添加物フリーの洗顔料を使うのが安心です。
ピーリング系成分
AHA(フルーツ酸)やサリチル酸といったピーリング効果がある成分は、毛穴やニキビケアにおすすめの成分ですが、敏感肌の人が使うのには刺激が強すぎます。
洗顔料を数種類ストックしておいて、肌の状態に合わせて使い分けるのもかしこい方法でしょう!
敏感肌の洗顔方法
基本の洗顔方法
水温は36℃を目安に
洗顔時に最適な水温は36℃程度です。
洗顔料をつける前に、このぬるま湯で予洗いをして、汚れを落としておくようにしましょう。
洗顔料をしっかり泡立てる
洗顔料を泡立てずに洗ってしまうと、摩擦が生じてしまい、肌にダメージを与えかねません。
洗顔ネットなどでたっぷりの泡を作ってから洗うようにしましょう。
洗顔ネットを使った後は清潔に保つこともお忘れなく!
こちらの動画を参考に、手を使って泡立てる方法もマスターしてみましょう!
洗う順番はTゾーン→頬→目・口元
まずは皮脂や汚れがたまりやすい額や鼻から洗っていきます。
せっかく作った泡を潰さないように、優しく洗っていきましょう。
その後、頬やフェイスライン、最後に目や口の周りなど細かい部分を洗います。
洗顔の目安は1分以内
洗顔料を長時間肌に乗せたままにしておくと、肌に負担がかかってしまいます。
洗顔料を使うのは1分以内、メイク落としをする場合は、合計2分以内を目安にしましょう。
すすぎは優しくしっかりと
洗浄料の洗い残しは肌荒れの原因になります。
すすぎは30回程度を目安に、流し忘れがちな顎や髪の生え際まで、しっかりすすぎましょう。
清潔なタオルで優しく拭く
タオルで顔を拭くときは、ポンポンと軽く押しあてるようにして水分を吸い取ります。
タオルは1~2日毎に取り換えて清潔に保ちつつ、肌触りが悪くなってきたら、定期的に新調しましょう。
ぬるま湯洗顔もおすすめ
ぬるま湯洗顔とは、洗顔料を使わずにぬるま湯ですすぐだけの洗顔方法です。
基本の洗顔方法と同じように36℃くらいのぬるま湯で数回顔を洗い、水分をタオルで優しくふき取りましょう。
洗顔料を使わないことで、乾燥がひどい肌のコンディションを整えることができます。
朝は洗顔料を使わなくてOK
朝は夜に比べて肌に付着している汚れが少ないので、ぬるま湯だけの洗顔でも十分です。
肌荒れ別対処法
洗顔後の赤みが気になる時
赤みや湿疹は、油分バランスの崩れが原因です。
ぬるま湯洗顔なら、皮脂を取りすぎてしまう心配がないので、赤みが落ち着くまで、試してみましょう。
ニキビや炎症が気になる時
肌にかかるダメージをとにかく最低限にすることが大切です。
洗顔料をよく泡立てて使い、タオルの摩擦にも気をつけましょう。
炎症を抑える「グリチルリチン酸ジカリウム」入りの洗顔料を使うのもおすすめです。
敏感肌のNG洗顔方法
熱いお湯で洗う
洗顔時の水温は、冷たすぎても熱すぎてもいけません。
特に熱いお湯は皮脂を洗い流す力が強く、肌が乾燥する原因になってしまいます。
洗顔料をそのままつける
洗顔料を泡立てずにゴシゴシと洗うのはNGです。
ゆすぎの時にも洗い流しにくく、洗顔料の流し残しの原因にもなります。
タオルで強く拭く
タオルの摩擦は肌にダメージを与えてしまうので、ゴシゴシこすらないように気を付けましょう。
洗顔後のスキンケア方法
洗顔後は、肌のうるおいを高めるスキンケアで、敏感肌を改善していきましょう。
化粧水・美容液
化粧水や美容液は、保湿力の高いものを選びましょう。
特に、刺激が少なく肌への浸透力が高い「ヒト型セラミド」は、肌をいたわりながらしっかりうるおいを補給できます。
「セラミド1,2,3…」と番号で表示されているものが、ヒト型セラミドの目印です。
代表的な保湿成分
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- エラスチン
- NMF (天然保湿因子)
- EGF (ヒトオリゴペプチド)
- グリセリン
など
おすすめのヒト型セラミド配合美容液はこちらの記事からどうぞ。
乳液・クリーム
化粧水や美容液の後に、油分の多い乳液やクリーム類でフタをすることで、肌の水分が蒸発するのを防ぐことができます。
保湿力が高く、添加物が少ないものを選びましょう。
敏感肌におすすめのスキンケアはこちらの記事も参考にしてみてください!
敏感肌洗顔のポイントは、刺激の少ない固形石鹸をよく泡立てて、肌に摩擦を与えないように気をつけて洗うこと。
簡単なコツを抑えて、敏感肌を効率よく改善していきましょう!