若い頃は気にならなかったのに、年齢を重ねるにつれ目立ち始めるのがシミやソバカス。美白化粧水でケアしたくても高額な製品が多く、もし効果がなかったら…と考えて使用をためらうことも。今回はシミ対策に効果的な化粧水の使い方についてご紹介します!
もくじ
化粧水で改善効果が出るシミってどんなもの?
シミの種類別に対策することが重要
「シミ」と一言で言ってもシミにはいくつかの種類があるため、そのシミに合わせたケアをしなければ、いくら美白化粧水でケアをしても効果が出ない場合があるのをご存知でしょうか。
シミは大きく6種類に分けることができ、その中には美白化粧水が効果的なものもありますが、皮膚科や美容形成外科でレーザー治療などを受けなければ改善しないものもあります。
ここから、美白化粧水が効果的なシミと化粧水が効かないシミについて解説していきますので、まずはご自身のシミの種類がどれに当たるのかチェックしてみてくださいね。
化粧水が効くシミ1:炎症性色素沈着
別名「肌荒れ記憶ジミ」と呼ばれるシミです。
炎症性色素沈着の原因
過去に経験した皮膚の傷や炎症が色素沈着を起こしてシミとなります。
若い頃によく肌に傷を負っていたり、ニキビや虫刺され、脱毛などにより皮膚に炎症を起こす機会が多かった方は要注意。
炎症性色素沈着に効果的なケア方法
炎症性色素沈着によるシミは、美白化粧水によるケアが効果的。
特に「ビタミンC誘導体」を有効成分として配合してある製品がオススメで、肌に透明感やツヤが出てくる効果が期待出来ます。
炎症性色素沈着は肌のターンオーバーを促してあげるのも有効です。
美白化粧水の効果をさらに上げたいなら週に1回〜2回程度のピーリングも合わせて行ってみてください。
炎症性色素沈着は放置していても次第に薄くなっていきますが、肌荒れの上にさらに日焼けをしてしますと消えにくくなったり、メラニン色素が真皮まで沈着してレーザー治療を行わなければ取れなくなる場合もあるので注意してくださいね。
化粧水が効くシミ2:肝斑
CMなどでも耳にする「肝斑」。
肝斑は目の下に左右対称気味に現れるぼんやりとしたシミのことで、色は茶色や灰色など多くのタイプがあります。
シミの形が肝臓に似ているため肝斑と呼ばれていますが、肝機能とは無関係なので安心してくださいね。
肝斑の原因
肝斑の原因は分かっていませんが、妊娠中に現れたり閉経後に消えたりするため、女性ホルモンバランスと関係があるのではないかと考えられています。
肝斑に効果的なケア方法
一般的に肝斑は、メラニン色素の生成を阻害する美白成分を使用すれば薄くなる場合がほとんどです。
ただし、摩擦によって悪化するので化粧水使用時に強く擦ってしまうと逆効果に。
同様にレーザー治療などで刺激を与えると悪化するリスクが高まりますので、まずは美白化粧水を利用して優しくケアしていきましょう。
化粧水が効くシミ3:老人性色素斑
別名「日焼け記憶ジミ」と呼ばれ、女性の悩みで最も多いシミが老人性色素斑。
老人性色素斑の原因
若い頃に紫外線対策を怠っていると、加齢と共に骨格の高い位置に数mm〜数十mmの丸い色素斑が生じ始めます。
老人性色素斑に効果的なケア方法
老人性色素斑は、炎症性色素沈着のように放置して薄くなることはなく、最初は薄くても時間の経過と共にだんだん濃く目立つようになります。
初期の薄いシミであれば美白化粧水によるケアが有効ですが、時間が経過し真皮にまでシミが定着してしまうと化粧水による効果は期待出来なくなり、シミを消すためにはレーザー治療が必要になります。
老人性色素斑に最も有効な対応は「若い頃からの紫外線対策」。
若い頃は海やサロンなどで日焼けしたくなるものですが、あまりやり過ぎてしまうと加齢とともに後悔することになりそうですね。
化粧水が効くシミ4:雀卵斑
一般的にソバカスと呼ばれるシミのことです。
雀の卵の殻の模様に似ていることから名付けられたシミで、主に目の下に細かな色素斑を生じます。
雀卵斑・ソバカスの原因
ソバカスの原因は主に遺伝的なもので思春期頃から出来始め、紫外線などの外的要因により範囲が広がったり、色が濃くなったりする傾向にあります。
雀卵斑・ソバカスに効果的なケア方法
美白化粧水を使用してメラニン色素の生成を抑えれば、ある程度薄くすることは可能ですが、遺伝的要素が強いため効果が十分に得られない場合も。
レーザー治療によりシミを取り除くこともできますが、ソバカスが出来る方は体質的にシミができやすいため、レーザー治療後の紫外線対策をしっかり行わないと再発するリスクが高くなると言われています。
中には化粧水が効かないシミもある!
化粧水が効かないシミ1:脂漏性角化症
皮膚表面がイボのように膨らみ、淡褐色〜黒色のシミになるのが脂漏性角化症。
医学的には皮膚に出来る良性の腫瘍ですが、紫外線の影響や放置によりどんどん大きくなっていきます。
この脂漏性角化症は美白化粧水による改善が期待出来ないため、治療には皮膚科や美容形成外科で炭酸ガスレーザー、液体窒素などによる治療をを受ける必要があります。
レーザー治療後はかさぶたになりますが、その後薄くなって目立たなくなります。
ただ、治療に伴い炎症性色素沈着を起こす場合もあるようです。
化粧水が効かないシミ2:花弁状色素斑
強烈な日焼けにより、顔や首、肩、腕などに現れる花弁状のシミのことを、花弁状色素斑といいます。
海水浴などの際に肌が真っ赤になるほど日焼けしてしまうと、この花弁状色素班を生じるリスクがぐっと高まります。
花弁状色素斑は、メラニン色素が真皮まで到達しているため美白化粧品による改善効果はほぼ期待出来ません。
もし花弁状色素班を確実に消したいのならレーザー治療を行うのがベスト。
日焼け直後の熱を持っている状態の時に、患部をしっかり冷やしビタミンCを豊富に含む食品をたくさん摂取すると少し軽減されますが、確実な効果は期待出来ません。
過度な日焼けは老人性色素斑の原因にもなりますので、しっかりUVケアをして海水浴などのレジャーに臨むようにしたいですね。
化粧水に含まれる美白成分を知ろう!
メラニン色素生成を阻害する
化粧水に含まれる美白成分は、そのほとんどがメラニン色素の生成を阻害する働きを持つもの。
私たちの表皮細胞は紫外線などにより刺激を受けると、皮膚を守るためにメラノサイト活性化因子を分泌してメラノサイト(色素形成細胞)に「メラニンを作れ」という信号を出します。
メラノサイトに信号が届くと、チロシンというアミノ酸が生成されます。
チロシンはチロシナーゼ活性酵素により取り込まれ、その後メラニン色素が生成されるのです。
化粧水に含まれる美白成分は、
- メラサイトへの信号をブロックするもの
- チロシナーゼ活性酵素の活性を阻害するもの
- チロシナーゼ自体を阻害するもの
の3つに分けることができます。
厚生労働省に認可されている美白成分一覧
- カモミラET
- トラネキサム酸
- t-AMCHA(t-シクロアミン酸)
- ビタミンC誘導体
- ハイドロキノン
- アルブチン
- コウジ酸
- エラグ酸
- ルシノール
- プラセンタエキス
- トラネキサム酸
- 油溶性甘草エキス(グラブリジン)
- マグノリグナン
- リノール酸
- D-メラノTM
本来メラニン色素の生成は、紫外線などの刺激から肌を守るためのもの。
正常な状態であれば役目を終えたメラニンは皮膚のターンオーバーに伴い、排泄されていきます。
ところが、何らかの原因でメラノサイトの活動が活性化されたままになり、メラニン色素の生成が続いてしまうとシミとなって肌に残ることに。
美白成分の主な役割は、この過剰なメラニン色素の生成を阻害することにあるんです。
美白化粧水を選ぶポイント
医薬部外品指定されているものを選ぶ!
「医薬部外品」とは、厚生労働省により「医薬品ではないが医薬品に準ずる」として指定を受けたもの。
医薬品ほどの効果は認められていないが、一定の効果が期待出来る製品のことをいいます。
必ずしも医薬部外品だからと効果が高いわけではありませんが、国が定めた一定基準をクリアしているものですから、そうでないものに比べ効果を期待することが出来ます。
美白化粧水を利用していてもなかなか効果が得られない場合は、一度医薬部外品指定されている化粧水に切り替えてみてはいかがでしょうか。
1年を通して使用できるかどうか
美白化粧品は、紫外線の強い夏だけという方もいらっしゃいますが、これはシミ対策としてはNG。
シミ対策を行うなら、シミが出来る前の原因物質を叩いておかなければなりませんから、日焼けをしてしまったり、シミが出来てしまったりした後に美白化粧水を使い出すというのは、実は少し手遅れなんです。
美白化粧品の主な効果はシミの原因になるメラニンの生成を阻害するものですから、1年を通して使用できる製品で、そもそもシミが出来ないように予防対策することが大切。
奮発して高い化粧水を買ったは良いけど1シーズンしか使わなかった、というのではあまり効果は期待できません。
手頃な価格帯の化粧水を選び、1年を通してしっかり紫外線ケアするように心がけてみてくださいね。
効果には個人差が!トライアルから始めよう
美白化粧水に含まれる美白成分は、製品によって異なります。
どれだけ口コミの評判が良くても効果の出方には個人差がありますから、いざ使ってみると全然効果が実感できないこともあるんです。
そのため、美白化粧水を選ぶなら、まずはトライアルなどを活用して安く手軽に実際に使ってみるのがオススメ。
配合成分が優れていても肌に刺激を感じるようではとても使い続けられませんよね。
美容皮膚科でも使われるの成分が含まれたものが特におすすめ
ちなみに美容皮膚科では「ビタミンC誘導体」や「カモミラET」などの成分がよく使われる傾向にあります。
これらの成分はかぶれにくいことに加え、エイジングケア対策としても効果が期待出来ますので、どの製品を使うべきか悩んだら、これらの成分が含まれている製品を選ぶようにすると良いかもしれませんね。
化粧水の美白効果を高める使い方のコツ
化粧水の前にピーリング
美白成分は、基本的にシミが出来る前の段階にアプローチするものですが、ピーリングはターンオーバーを促進するため、すでに出来てしまったシミの改善に効果が期待出来るんです。
もし美白化粧水を使用していてもなかなかシミが改善されない場合には、化粧水を切り替える前にピーリングを試してみるのがオススメ。
普段のターンオーバーだけでは排出し切れなかったシミが、ピーリングにより薄くなる可能性があります。
また、ピーリング後の肌は美白成分が浸透しやすくなるというメリットもあります。
ただ、肌のバリア機能が低下してしまいますので、ピーリング後はしっかり保湿ケアすることを忘れないようにしてくださいね。
美白美容液やクリームを併用する
濃いシミが出来てしまっている場合は、美白化粧水だけではなく美白美容液やクリームを合わせて使ってみてください。
美容液やクリームは化粧水よりも粘性が高いので、肌にしっかり密着して集中的にシミにアプローチしてくれるんです。
美容液やクリームのオススメ成分は、強力なシミ消し作用を持つハイドロキノンが配合されているもの。
夜寝ている間に肌の再生力が高まりますので、ぜひ夜のスキンケアに美容液やクリームを取り入れてみてください。
お肌の様々なトラブル別に美容液を使ったケアを紹介しているこちらの記事も参考にどうぞ。
ターンオーバーを促す保湿ケアも忘れずに
シミを早く排出させるためにはターンオーバーを促す必要があります。
ピーリングでもターンオーバーを促進出来ますが、よりターンオーバーを促したいならしっかり保湿ケアするのがオススメです。
最近は美白化粧水に保湿機能が追加されているものが多いですので、無理に追加する必要もありませんが、もし肌の乾燥を感じるようでしたら保湿系のアイテムを追加してみてくださいね。
保湿アイテムを探している方はこちらのレビュー記事も参考にどうぞ。
パウダーファンデで新たなシミ予防
最近は、UVカット機能のついた化粧下地やBBクリーム、リキッドファンデーションなども売られていますが、実はパウダーファンデーションにはUVカット機能が明示されていなくても紫外線防止作用があるんです。
パウダーファンデーションを使用していると、紫外線散乱作用が起こり紫外線を跳ね返してくれるんですね。
これは統計的にパウダーファンデーションをしっかり塗っている女性で、シミができにくいという報告もされています。
これから出来る新たなシミを防ぐためにも、パウダーファンデーションを重ねて紫外線ケアをしたいですね。
ただし、メイクが崩れるとその隙間から紫外線が肌に侵入してダメージを与える可能性がありますので、汗をかいたり洋服などで擦れたりした場合にはきちんと化粧直しするようにしてください。
シミ予防に効果的な食材を摂取する
食事が肌に与える影響は非常に大きい物。ジャンクフードばかり食べていると、あっという間に肌荒れしてしまうこともありますよね。
ここではシミ対策に有効な食材をご紹介していますので、ぜひ上手に毎日のメニューの中に取り入れてみてください。
- ビタミンC
- メラニン沈着を抑制し、すでに出来たメラニン色素を還元してシミを薄くする作用を持つのがビタミンC。ビタミンCは体内に貯めておけないので、毎日摂取するのがオススメ。緑茶やブロッコリー、パプリカ、菜の花、イチゴ、トマト、さやえんどう、レモンなどに多く含まれています。
- ビタミンA
- ターンオーバーを促進し、シミ排出作用を高めます。ビタミンAは体内に蓄積するので、食べられる時にまとめて食べるのがオススメ。人参、カボチャ、ほうれん草、鳥レバー、モロヘイヤ、うなぎ、ニラなどに多く含まれています。
- ビタミンE
- ビタミンCと同様に抗酸化作用を持つビタミンE。肌の老化やシミの原因になる活性酸素抑制作用も持ちます。ビタミンCやビタミンAと一緒に摂ると相乗効果が期待出来るので、できるだけ一緒に食べるようにしたいですね。カボチャやアボガド、赤パプリカ、アーモンド、ツナ缶、たらこなどに含まれています。
- ポリフェノール
- 優れた抗酸化作用を持ち、メラニン生成を活性化させる活性酵素抑制作用を持つポリフェノール。ビタミンCをサポートする作用もあるため、一緒に摂るのがオススメ。チョコレートやリンゴ、ブドウ、イチゴ、ブルーベリー、納豆、ワインなどに含まれています。
イチオシの美白化粧水はこれ!
サエル decencia(POLA ORBIS GROUP)
厚生労働省認可の美白成分ビタミンC誘導体と保湿能力の高いセラミドが含有されている美白化粧品。
しっかり肌を潤してターンオーバーを促しながら、シミやくすみのケアを行うことが出来ます。
化粧水単品でも販売されていますが、オススメは化粧水、美容液、クリームのライン使い。
使い続ければ肌の透明感が出てくるのを実感できるはずですよ。
手ごろな価格のトライアルがおすすめ
トライアル製品(10日分)を1,480円で購入出来るのも大きなメリット。
美白化粧品は合う合わないが大きいですので、いきなり高価な本商品ではなく手頃な価格のトライアルから試せるのも嬉しいですよね。
ただ、いくらセラミドが配合されているとはいえ、秋冬などの乾燥シーズンには物足りなさを感じる方も多いようです。
極度の乾燥肌の場合は、保湿化粧品を追加したり、別の乾燥肌ケア重視の化粧品を使用したりする方が良いかもしれません。
アスタリフトホワイト(富士フィルム)
富士フィルムのナノテクノロジーにより生み出されたスキンケアシリーズであるアスタリフト。
アスタリフトホワイトは保湿やハリにこだわるアスタリフトシリーズの主成分である、アスタキサンチンと3種のコラーゲンに加え、美白成分のアルブチンとビタミンC誘導体が配合された製品です。
化粧水だけでももちろん美白成分と保湿成分が含まれていますが、イチオシは美容液のエッセンスインフォルトと併用すること。
エッセンスインフォルトには高い美容効果を持つオリザノールを富士フィルム独自技術によりナノ化し、肌に浸透しやすくしたものが配合されているため、より高い美白効果が期待出来るんです。
それはアスタリフトシリーズの化粧水とクリームは、この美容液の働きを最大限に高めるためにあると言っても過言ではないと言われているほど。
今なら浸透力がずば抜けている本格商品が1,000円で試せる
化粧水と美容液、クリームがついたトライアルキット(5日分)に先行美容液とUV美容液もついて1,000円で試すことが出来ますので、気になる方はぜひ公式HPをチェックしてみてくださいね。
効果が気になる方のために、キレイママでアスタリフトホワイトをレビューしてみました。
ラグジュアリーホワイト(アンプルール)
すでに出来てしまったシミ対策をしたい方にオススメなのが、アンプルールのラグジュアリーホワイトシリーズ。
アルブチン(ハイドロキノン誘導体)とビタミンC誘導体によりメラニン色素の生成をブロックし、ターンオーバーを促すヒアルロン酸が美白成分として配合されています。
魅惑の成分ハイドロキノン誘導体の効果を1,890円で試せる!
ラグジュアリーホワイトの定価は6,500円ととても高価なのですが、モニターセットなら10日分を1,890円で購入できます。
アンチエイジング対策やニキビ対策にも定評のあるラグジュアリーシリーズですので、シミだけではなくニキビや年齢肌に悩む方にもイチオシの化粧品です。
まとめ
シミ対策を自分で行うなら、まずは自分のシミが何なのかをしっかり見極めることが重要です。
美白化粧水で効果が期待出来るシミなら、対策は早ければ早い方が効果的。
まずは気になる化粧水のトライアルを申し込んでみてはいかがでしょうか。
また、効果的なシミ対策をするなら美白ケアだけではなく、保湿ケアやピーリング、食事内容の見直しなども合わせて行ってみてくださいね。