あたしに骨粗しょう症は関係ないわーとか、思っていませんか?
骨粗しょう症といえばお年寄りの病気。若い女性には関係ないと思われていたからです。
しかし最近、骨粗しょう症になっていない人でも「骨粗しょう症予備軍」の可能性があると判ってきました。
あたしに骨粗しょう症は関係ないわーと、あんなこと・こんなことをしていると「骨粗しょう症予備軍」へ入団決定!
やがては本物の「骨粗しょう症」に入団することになるのです!
「骨粗しょう症予備軍」に入団しないためには、何をすれば良いのでしょうか?
もくじ
1. 「骨粗しょう症」は、どういう病気?
「骨粗しょう症」は、骨の強度が低下する病気です。
患者の80%は女性であるといわれ、50歳以上の女性は3人に1人が骨粗しょう症にかかると言われています。
男性も骨粗しょう症になるのですが、女性の方がかかりやすいとされる病気なのです。
健康な骨は、中味がぎっしり隙間なくつまっているのですが、骨粗しょう症になってしまった骨は、レントゲンで撮影すると中味がスカスカ。
こうなると、ちょっとしたことで骨折するようになります。
骨粗しょう症は、すぐ折れる?
これがホントにカンタンに骨折するらしく、ハデに転んだならまだしも、机に手をついたとか、ちょっとよろけたとか・・・
「あのお年寄りが、そんなことで骨折したの?!」というパターンの世間話がありますが、その種の世間話をよく聞いてみると、大半の原因は骨粗しょう症です。
骨粗しょう症は、すぐ防げる!
でも、骨粗しょう症を怖がらなくても大丈夫。日ごろの心がけしだいで、カンタンに避けられる病気です。
女性なら誰でもなりやすいけど、誰でも予防できる。それが骨粗しょう症なのです。
2. 骨粗しょう症には「骨粗しょう症予備軍」がある!
骨粗しょう症は、年をとってからの病気。あたしには骨粗しょう症なんて関係ない。
そう考える女性が多いようです。
これまで骨粗しょう症というと、お年寄りだけの病気と思われていたからです。
しかし最近、骨粗しょう症になりやすい生活をしていると、誰でも「骨粗しょう症予備軍」になれることがわかってきました。
栄養不足や運動不足など、骨粗しょう症になりやすいライフスタイルを積み重ねていれば、年齢や性別に関係なく、誰でも「骨粗しょう症予備軍」に入れるのです。
もし「骨粗しょう症予備軍」に入れたら?
プロ野球のチームに「一軍」「二軍」があるように、骨粗しょう症にも「骨粗しょう症」「骨粗しょう症予備軍」があるそうです。
「今はまだ骨粗しょう症になってはいないが、将来、骨粗しょう症になれる素質が充分にある!」
そういう人が「骨粗しょう症予備軍」に入れます。
プロ野球の二軍に入れたら、将来、一軍で活躍できるかもしれません。
でも「骨粗しょう症予備軍」に入れたら、将来、待っているのは「骨粗しょう症」。
「骨粗しょう症予備軍」に入らないためには、どうすれば良いのでしょうか?
3. 予備軍から「骨粗しょう症」へ移籍する時期は?
「骨粗しょう症予備軍」に入らないためには、骨粗しょう症への「移籍シーズン」を知っておくと役に立つでしょう。
女性の場合、「骨粗しょう症予備軍から、骨粗しょう症に移籍するのは、この頃だろう」と推定できる時期があるのです。
閉経は、骨粗しょう症への移籍時期?!
女性の多くが骨粗しょう症になるのが、閉経の前後、とくに閉経後です。
閉経前に「骨粗しょう症予備軍」に入っていると、骨粗しょう症へ移籍する確率がより高い、ということになります。
閉経と、骨粗しょう症の関係は?
閉経で骨粗しょう症が増えるのは、女性ホルモン(エストロゲン)と骨粗しょう症が関連しているからです。
エストロゲンは、女性ホルモンとも呼ばれていますが、カラダのいろいろな場所で、健康効果を発揮しているホルモンです。
エストロゲンは、骨の新陳代謝に関連しています。
エストロゲンが充分に分泌されていれば骨密度が保たれるし、なんらかの原因でエストロゲンの分泌が減ると、骨密度が低下してしまうのです。
閉経後はエストロゲンが減ります。そうすると骨密度が減ります。
そこから骨粗しょう症を発症することがあり、やがては骨折トラブルにつながるのです。
ただし、エストロゲンが減ったというだけで、骨粗しょう症になるとは限りません。
食事が偏っていたり、運動不足だったり、他の複数の原因が重なってくると、「骨粗しょう症」への移籍の可能性が出てくるのです。
4. 「骨粗しょう症予備軍」に入らないためには?
骨粗しょう症にならないためには、「骨粗しょう症予備軍」に入らないことが大切。そうすれば、閉経した時の「骨粗しょう症になるかも」という不安が少なくてすみます。
「骨粗しょう症予備軍」への入団を防ぐのはカンタンで、栄養と運動に気をつけるだけです。
ただし・・・スナック菓子や甘いもの、ファーストフード。
毎日、美味しくて魅力的なものばかり食べていて、さっぱり運動しない。
そういう女性は、少し注意が必要かもしれません。
骨は日々活発に新陳代謝をしています
骨は新陳代謝をくり返すことで、生命の維持に必要な量と構造を保っています。いつも骨のどこかで、古い部分が壊され、新しい部分が作り出されているのです。
ただし、栄養という材料がなければ、骨は骨を作り出すことができません。
スナック菓子やインスタント食品ばかり食べていると栄養不足、つまり骨の材料が足りなくなります。
材料が足りないと骨の中味はスカスカになり、極端な場合、骨粗しょう症に至ってしまうのです。
5. 骨粗しょう症予備軍に入団しないための栄養は?
骨粗しょう症予防のポイントは、骨粗しょう症予備軍に入団しないこと。
そのために効果的な対策は「栄養」「運動」「睡眠」の3つです。
栄養/骨の原料をカラダに取り入れる
骨粗しょう症にならない元気な骨をつくるためには、バランスの取れた栄養が必要となります。
骨密度を増やす栄養素で重要なのは、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKだと言われています。
- カルシウムを多く含むのは、牛乳や乳製品、小魚、小松菜などの葉野菜、大豆製品などです。
- ビタミンDは、鮭やサンマなどの魚類、シイタケなどのキノコにも含まれています。
- ビタミンKを含むことで知られているのは納豆。他にもホウレン草やニラ、ブロッコリーなどの野菜にも含まれています。
ただし、この3つの栄養だけ集中して摂っても、意味がありません。
あらゆる材料が揃っていないと、ビルが建設できないのと同じ。カラダを作るにも、あらゆる栄養素が必要なのです。
肉や野菜・豆類など、基本的な栄養をひととおり摂った上で、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKに気をつけるようにしましょう。
6. 摂った栄養で、骨密度を増やすには?
骨粗しょう症にならない健康な骨を作るには、豊富で充分な栄養が必要です。
しかし「骨に必要な栄養は摂ったから」と、そのままじっと動かずにいると・・・太ります。
「動かない」つまり「栄養もカロリーも消費しない」のですから、すべての栄養とカロリーが「太る」へ集中することが予想されるのです。
運動しないと、骨密度が減る!
それに運動不足は、骨密度減少の原因とされています。
骨に必要な栄養を摂ったら、骨密度を増やすため、仕事・家事・スポーツなどで、積極的にカラダを動かしましょう。
寝ないと骨が成長しない?!
健康な骨を作るには、充分な睡眠も必要です。骨の新陳代謝に貢献する成長ホルモンは、睡眠中しか分泌されません。
成長ホルモンは、成長期の子供だけのものではありません。
骨を成長させたり、疲労を回復させたり、傷ついた細胞を修復して美肌に導いたり。成長ホルモンは大人になっても大活躍しているのです。
「栄養豊富な食事」「充分な運動」「質の良い睡眠」この3つに気をつければ、骨粗しょう症予備軍への入団を回避できます。でも実はこれ、すべて女性のビューティ&ヘルシーに欠かせない生活の基本でもあるのです。
「結局、基本に戻るのかー」という感じもしますが、
日々の栄養・運動・睡眠に気をつけて、骨粗しょう症知らずの、美と健康な毎日をお過ごしください。