妊娠中はさまざまな不快な症状に襲われます。この不快な症状を解消するサポートをしてくれるのが「抱き枕」です。そこで今回は、抱き枕の効果やおすすめの抱き枕をご紹介します。
様々な不快解消のために抱き枕がおすすめ
妊娠中の不快な症状を解消するためには、「シムスの姿勢(シムス位)」という姿勢が効果的です。
このシムスの姿勢を取りやすくサポートしてくれるのが抱き枕なのです。
ただシムスの姿勢をとるよりも、抱き枕を使ってシムスの姿勢をとるほうがより効果的なのです。
妊娠中の不快な症状に悩まされている方には抱き枕がおすすめです。
妊娠中のさまざまな不快症状と原因
妊娠中の不快な症状はほとんどの場合、急激に体型やホルモンバランスが変化することによるものです。
不快な症状には主に以下のようなものがあります。
- つわり
- 妊娠初期に現れる不快な症状の代表といえばつわりですね。
約7割もの方がつわりを経験し、妊娠初期から中期にかけて起こることがほとんどです。
実は、つわりがなぜ起きるのかはっきりとした原因はわかっていません。急激なホルモンの変化、胎児に対するアレルギー反応、体の変化による自律神経の乱れ、流産を防ぐように母体を動かさないため、毒素になる食べ物を食べないようにするためなどが原因ではないかと言われています。
つわりの症状は人それぞれですが、主な症状は「吐き気」です。
食べ物を食べたときだけではなく、おなかがすいたときや特定のもののにおいをかいだ時など吐き気を感じる場面も人それぞれ違います。
吐き気以外では、眠気や頭痛などが症状としてあらわれることもあります。
- 腰痛
- 妊娠後期になりお腹が大きくなってくると、重心が後ろに行きがちになり腰への負担が大きくなります。
そのため腰痛が起こりやすくなるのです。
また妊娠初期の頃も、ホルモンの変化により腰痛が起こることがあります。
- 寝苦しい
- お腹が大きくなってくると、仰向けに眠ることができず眠る姿勢が限られてしまいます。そうするといつもの姿勢で眠むれないことにより寝苦しさを感じることがあります。
またお腹の重みで息苦しさを感じ眠りが浅くなってしまうこともあります。
胎動が活発な場合は、胎動によって目が覚めてしまうことも。
妊娠後期だけではなく、妊娠初期の頃もホルモンの影響で眠れないことがあります。
- むくみ
- 大きなおなかでリンパ管が圧迫されることなどにより、老廃物がたまりやすくなりむくみが起こりやすくなります。
胸やおなかの苦しさ軽減にシムスの姿勢
妊娠中の不快な症状にはさまざまなものがあるんですね。
そしてこれらの不快症状を和らげる効果があるといわれているのが「シムスの姿勢」です。
シムスの姿勢とは、片足を伸ばし、もう一方の足の膝を曲げ、少しうつぶせ気味に横になるポーズのことを言います。
妊娠中にあおむけに寝ると、お腹の重みで血管が圧迫され血流が悪くなってしまいますが、この「シムスの姿勢」をとることで血管やリンパ管の圧迫が少なくなり、さまざまな不快な症状を和らげてくれるのです。
主に以下のような症状に効果がありますので、心当たりのある方はためしてみてくださいね。
つわりの症状が和らぐ
シムスの姿勢をとることで心身ともにリラックスすることができ、胃への負担も軽くなります。
そのためつわりの症状が和らぐことがあります。
寝苦しさが和らぐ
シムスの姿勢をとることで、血管やリンパがお腹の重みで圧迫されることが少なくなります。
それにより胸やお腹の苦しさが少なくなり、呼吸も楽になるため寝苦しさも和らぎます。
腰痛が和らぐ
シムスの姿勢をとると、背中が丸くなり腰が伸びるため腰の痛みが和らぐことがあります。
むくみが解消する
シムスの姿勢で寝ることでリンパ管が圧迫されることが少なくなり老廃物がたまりにくくなります。
そのためむくみにくくなるのです。
シムスの姿勢をとる時の注意点
左側を下にして横向きになる
右側を下にしてしまうと、静脈が圧迫され心臓へ戻ってくる血流が滞り、心臓への負担が大きくなってしまうためです。
左手は背中側に、右手は前に置く
上半身がうつぶせの姿勢に近くなるため肩が楽になります。
シムスの姿勢については以下の動画も参考にしてみてくださいね。
シムスの姿勢を行うときに重宝するのが抱き枕です。
抱き枕を使うとシムスの姿勢がとりやすくなり効果をより引き出してくれるのです。
特に腰痛の時は、抱き枕を股の間に挟んだりすることでより痛みを緩和させてくれます。
抱きつくことで、リラックス効果がより高まります。
抱き枕は妊娠中の不快な症状を和らげる手助けをしてくれるのですね。
死産のリスクを減らすために抱き枕が良い
先ほどご紹介したシムスの姿勢。
実はママの体だけではなく、赤ちゃんにとっても良いことがたくさんあるといわれています。
妊婦の仰向け寝が死産リスクを○倍にさせる
お腹が大きくなってくると、圧迫感があり仰向けに寝ることが難しくなります。
ママの体に負担がかかるだけではなく、妊娠中の仰向け寝は赤ちゃんにとっても危険がいっぱいなのだそう。
ガーナで行われた研究によると、妊娠中に仰向けに寝ることで、なんと死産のリスクが6倍にもなったという驚きの結果が。
これは、仰向けで寝ることにより血流が悪くなり血液中の酸素濃度が低くなってしまうためです。
酸素濃度の低い血液はそのまま胎盤を通して赤ちゃんのもとに運ばれます。
これが赤ちゃんに悪影響を及ぼしているのでは?と考えられています。
それだけではなく、血流が悪くなると赤ちゃんに運ばれる栄養も少なくなってしまうのです。
横向きに寝ることが解決のカギ!
赤ちゃんへのリスクも、横向きになるシムスの姿勢で寝ることで減らすことができます。
先ほどもお伝えしたように、シムスの姿勢をとることで血管への圧迫が少なくなります。それにより血流が良くなり、赤ちゃんに必要な酸素や栄養がしっかりといきわたるようになるためです。
妊娠中はママのためだけではなく赤ちゃんのためにも横向きのシムスの姿勢で寝ることが大切なのですね。
熟睡時も抱き枕が横向きをサポートしてくれる
でも熟睡している最中も横向きの姿勢を保つことは難しいですよね。
そんな時にも「抱き枕」は大活躍します。
特に妊婦さん専用の抱き枕はシムスの姿勢を取りやすくできているため、熟睡しているときも横向きの姿勢を保ちやすくおすすめです。
「でも寝返りが打てないと、余計に寝苦しくなりそう」と思われた方もいるのでは?
確かに寝返りを打てないと、体の一部分に負担がかかりがちになり体の疲れが取れにくかったりすることがあります。
でもこれも抱き枕を使うことで解決します。
抱き枕で体を支えることで体圧を分散し、体への負担も少なくすることができるためです。
就寝中にシムスの姿勢を保つことは、赤ちゃんのためにも大切です。
抱き枕を上手に使うことが赤ちゃんの安全を守ることにもつながります。
ほかにも抱き枕の活用方法はこんなにたくさん
抱き枕は妊娠中のママやお腹の中の赤ちゃんのために欠かせないアイテムのようですね。
しかし抱き枕が活躍する場面はそれだけではないのです。
むくみ防止の足クッションに
妊娠中や出産後に悩まされることの一つに「足のむくみ」があります。
足のむくみを予防するために、枕を足の下に敷き足を高くして寝てみてください。
足にたまった老廃物が流れやすくなるためむくみ防止になりますよ。
産後は授乳クッションや赤ちゃんのお座りクッションに
抱き枕は産後も大活躍します。
特に妊婦さん向けの商品は産後も使用することを見越して作られているため、産後も使いやすい工夫がたくさんされています。
赤ちゃんに授乳をするときに
赤ちゃんへの授乳は胸の高さで乳首を含ませなければなりません。
クッションなどを使わずに授乳すると、無理な姿勢で授乳することが多くなり腰や肩に負担がかかってしまいます。
しかしクッションを使うと、クッションの厚みで赤ちゃんを胸の位置で抱くことができるため楽な姿勢で授乳ができますね。
授乳の際に普通のクッションを使う方も多いのですが、妊婦さん向けの抱き枕は普通の抱き枕やクッションと違い、産後の授乳がしやすいように計算して作られています。
普通のクッションを使って授乳するよりも、より楽な姿勢で授乳をすることができますよ。
赤ちゃんのお座りのサポートに
妊婦さん用の抱き枕は、スナップなどがついていてドーナツ型に形を変えられるものがほとんどです。
ドーナツの真ん中に赤ちゃんを座らせるとお座りを優しくサポートしてくれますよ。
赤ちゃんのお座り用のサポーターを別に購入したり、クッションなどで代用する方も多いのですが、抱き枕を使うことで余計なお金がかからずに済みますし、クッションなどで代用するよりも安全に使うことができます。
おすすめの抱き枕
良い抱き枕の選び方
抱き枕はいろいろな種類がありますが、選び方にはどのようなポイントがあるのでしょうか?
- 妊婦用の、多機能で産後も長く使えるものを選ぶ
多機能なものを選ぶと、産後も長く使うことができます。
また長く使うことを考えて、クッション性があり中の綿がすぐにへたってしまわないものにしましょう。
中の綿がへたり厚みがなくなると使いにくくなってしまいます。 - カバーの素材が汗を吸ってくれる素材で、かつ肌触りも良いものを選ぶ。
- カバーを取り外して洗うことができる
寝ているときは寝汗を描きますし、授乳中はミルクなどで汚れる心配が多くなります。
でもカバーを取り外して洗うことができればお手入れが簡単で、いつも清潔に使うことができますね。
以上のことに気を付けて選んでみてくださいね。
また抱き枕を選ぶときは、なるべく実際に触ってみて使い心地を確認して購入することをおすすめします。
使い心地は写真で見るだけではわかりにくいためです。
使い心地が良いと感じる大きさや厚み、感触は人によって違います。
誰かが「これは良かった!」と言っていても、自分にとってはあまり良くなかったということもあります。
人気の抱き枕と口コミ
「抱き枕ってたくさんありすぎてどれを選んだらよいのかわからない」
そんな方のために、おすすめの抱き枕をご紹介します。
口コミも載せましたので参考にしてみてくださいね。
お姫様の抱き枕(赤すぐ)
不思議な感触と抱き心地が人気の「王様の抱き枕」と育児雑誌「赤すぐ」が共同開発した商品です。抱き心地はそのままに、さらに妊婦さんに使いやすい工夫がほどこされています。機能性もさることながら、豊富なかわいいデザインバリエーションも人気のポイントです。
詳しくみる下は、抱き枕の詳しい紹介動画です。
抱き枕にこの値段かぁーとずっと悩んでいましたが
6ヶ月に入りいよいよ寝苦しく…。
他の安いのも見たのですが結局これが一番良さそうだったので。
結果、購入して正解。寝苦しかったのが嘘の様に(? ´?` ?)b
夜中起きる事無く朝までぐっすり眠れています!!
引用元:akasugu.fcart.jp
NAOMI ITO POCHO ママ&ベビークッションロング(赤すぐ)
妊娠中から産後まで長い期間使うことができます。 別売りの替えカバーもあるので、こまめに洗濯ができ清潔に使うことができますね。 大きめなのでゆったりと使うことができます。
詳しくみる今は、抱き枕として主に使っています。
高さがありクッションがしっかりしているので、枕にしてTVをみるのも楽ちんで夫まで気に入って使っています(笑)
友達の3ヶ月になる赤ちゃんにも試しに使ってもらいましたが、授乳時にも赤ちゃんをもたれさせるのにも良かったです。
引用元:akasugu.fcart.jp
オーガニックコットン・ダブルガーゼマルチピロー
オーガニックコットンにこだわって作られた抱き枕です。 赤ちゃんにも安心して使うことができますね。 カバーは取り外しできますので、お手入れも簡単です。 デザインもシンプルで飽きが来ないですね。
詳しくみる大満足ですー!
まだ妊娠中なので、赤ちゃんでの利用はまだしていませんが
オーガニックコットンの肌触りがとってもよくて、落ち着きますし
背が高めの私でも、大きいので、いろんな角度に変えても十分大きさがあり、
とてもいいです。
ちょうどいいかんじにまげてつかっています。
他のところの迷ったけれど、ほかのところは三日月にしかできなかったり
短いものだったりなので、これにして良かったです。
引用元:rakuten.co.jp
使い心地の良い抱き枕で快適に
いかがでしたか?妊娠中も産後も抱き枕は大活躍しそうですね。
抱き枕の使い心地は人それぞれ異なります。
長い期間使うもだからこそ、自分にぴったりとくる抱き枕を選んで、妊娠中も産後も快適に過ごしてくださいね。