2016.11.07更新 TAKAI YukaTAKAI Yuka

妊娠中・産後は自律神経失調症になりやすい?まずは症状をセルフチェック

妊娠中・産後は自律神経失調症になりやすい?まずは症状をセルフチェック

産後、いつまでも体調が戻らないことありませんか?貧血でもないのに立ちくらみやめまいがする、原因不明の胃の不調がある…。実はこれらの症状は自律神経失調症による可能性が高いんです。今回は産後要注意な自律神経失調症の対処方法についてご紹介していきます。

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こんな症状があったら要注意!

自律神経失調症の症状セルフチェック

自律神経失調症チェック

まずは自分の不調が自律神経失調症によるものかどうかセルフチェックしてみましょう。

下記に自律神経失調症でよく見られる症状をご紹介していますので、ご自身に当てはまるものが無いか確認してみてください。

ご自身の症状に当てはまる項目の数を数えてみましょう。

いくつ当てはまるものがありましたか?

セルフチェックの結果は?

上記のセルフチェックにおいて、当てはまった項目の数により自律神経失調症のリスクが分かります。

当てはまる項目が0〜1個
自律神経に狂いは見られません。このまま規則正しくストレスの少ない生活を心がけて見てくださいね。
当てはまる項目が2〜3個
自律神経に負担がかかる生活習慣になっていませんか?自律神経失調症になりかかっている可能性もありますので、一度生活スタイルを見直して見てください。
当てはまる項目が4〜6個
注意が必要な状態です。すでに自律神経失調症になっている可能性がありますので、まずは自分の症状について家族や身近な方に相談し、生活スタイルを改めてみてください。
当てはまる項目が7個以上
非常に自律神経失調症の疑いが強いです。できる限り早急に専門家に相談し、適切な対応を取るようにしてください。自律神経失調症を放置すると、うつ病に移行するリスクもあります。

もし7個以上当てはまる項目があれば、その状態のまま放置するのは非常に危険です。

自分だけで抱え込まず、まずは周囲の信頼出来る方に相談してみてくださいね。

産後のうつや、マタニティブルーに関するこちらの記事も参考にどうぞ。

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そもそも自律神経失調症って何?原因は?

自律神経失調症は自律神経の乱れで起こる

自律神経が乱れると不調の原因になる

自律神経
内臓や血管などの機能をコントロールするために24時間絶え間なく働き続けている神経のことを言います。

自律神経は、体が活動している時や日中活発になる交感神経と、安静時や夜間に活発になる副交感神経の2つからなります。

交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、普段自律神経がコントロールしている様々な器官に異常が現れ、自律神経失調症になってしまうのです。

人によって症状が違うのは何故?

自律神経がコントロールしているのは、循環器や消化器、呼吸器など自分の意思ではコントロール出来ない器官。

そのため自律神経が乱れると、動機や不整脈、めまいなどの循環器系の症状、神経性胃炎などの消化器系の症状など様々な症状が現れ始めます

自律神経失調症で現れる症状は人によって大きく異なるという特徴があり、「あの人とは症状が違うから自分は大丈夫」と油断していると、症状が悪化してしまう場合も多いため注意が必要なんですよ。

原因1.ホルモンバランスの乱れ

産後の女性は、特に自律神経失調症になりやすいと言われています。

その代表的な大きな理由が、妊娠から出産、そして授乳期間中にかけて大きく変動する女性ホルモンバランスの変化。

妊娠前は徹夜も平気で体力に自信があったという方でも、産後のホルモンバランスの乱れにより倦怠感や疲労感が大きくなり、行動量が大幅に低下したという方も少なくありません。

ホルモンバランスの変化が大きい産後の過ごし方はコチラの記事も参考にどうぞ。

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原因2.育児によるストレス

ストレスは自律神経を乱す大きな要因。

出産後は慣れない育児に戻らない体調の中での家事、なかなか戻らない自分の体型や体重に大きなストレスを感じがちですよね。

また、体力が低下しているため、思うように動かない自分の体に対してストレスを感じることも多いです。

ストレス過剰な状態が長期間続くと、次第に交感神経と副交感神経のバランスが乱れて自律神経失調症に繋がってしまうんですよ。

一度、自分では気づきにくい育児ストレスをチェックしてみましょう。

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原因3.不規則な生活スタイル

人間の体は一定のリズムに従って活動しているため、不規則な生活が続くと生体リズムに狂いが生じて、自律神経のバランスが乱れ始めます。

出産後1か月〜2か月は3時間おきに授乳しなければなりませんし、その後も夜泣きや寝かしつけで十分な睡眠時間を確保出来ない状態が続きますよね。

そのため、どうしても産後しばらくの間は自律神経が乱れやすい状況が続いてしまうのです。

赤ちゃんの夜泣き対策はこちらの記事も参考にどうぞ。

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原因4:骨盤の歪み

意外な原因かもしれませんが、骨盤の歪みも自律神経の乱れに繋がります。

体のどこかが歪んで本来あるべき姿から外れてしまうと、体や脳にはストレスとなるのです。

骨盤の歪みによるストレスは育児ストレスに比べるとずっと小さいものかもしれませんが、どんな種類のストレスであれそれが蓄積すると自律神経の乱れに繋がりますので要注意なんです。

こちらの記事では、骨盤のゆがみを改善するストレッチを紹介しているので参考にどうぞ。

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自分で出来る対策はある?

自律神経の乱れがまだ軽度な段階であれば、自分で対策出来る場合もあります。

ここでは自律神経のバランスを整える日常生活内で行える工夫をご紹介していきます。

適度にストレス発散する

買い物をしてストレス発散!

自律神経失調症の最大の要因は何と言ってもストレス。

赤ちゃんが生まれたばかりの頃は難しいかもしれませんが、夫や周囲の身近な方に協力してもらって、適度に自分の時間を持つようにしましょう。

24時間育児に追われて自分の時間が取れない状態のストレスというのは、これまでの人生で感じたストレスの中でも最高レベルのものである場合が多いです。

無理しすぎず、適度にストレスを発散するようにしてくださいね。

自分の感情を押し殺して我慢するのをやめる

「これは赤ちゃんのためだから」「自分が頑張らないと夫に迷惑がかかるから」などと考えて、自分の感情を押し殺し、我慢をし続けた状態で育児を続けても良いことは1つもありません。

辛い時には素直に辛いと身近な方に打ち明けてみてください。それだけでも、心がふっと軽くなるはずですよ。

規則正しい生活習慣を心がける

3時間おきの授乳や夜間のオムツ交換がある時期は難しいかもしれませんが、赤ちゃんが夜間ある程度継続して眠ってくれるようになったら、少しずつ自分の生活リズムも規則正しいものに戻していきましょう。

朝きちんと起きて朝日を浴びるだけでも体内時計が整いますし、自律神経を安定させる作用のあるセロトニンという神経伝達物質の分泌を促すことが出来ます。

適度に運動する

産後、骨盤が安定してきたら、少しずつ出来る範囲で運動を始めてみてください。

倦怠感から運動を敬遠しがちですが少しでも体を動かした方が倦怠感は解消されますし、精神的な充実感も得られるようになります。

また、産後ダイエットのためにも骨盤エクササイズやストレッチは非常に有効な方法です。

赤ちゃんの調子が良ければ、抱っこしてお散歩に出かけるのもオススメです。

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ビタミンを摂取する

ビタミンAやビタミンB群には神経を正常に保つ効果があるため、ストレス対策にビタミンを摂取するようにするのもオススメです。

ビタミンAが含まれる食材
レバーやうなぎ、ホタルイカ、卵、しそ、人参、ほうれん草
ビタミンB群が含まれる食材
胚芽米や納豆、バナナ、牛乳

ビタミンAやビタミンB群が多く含まれている食材を、毎日のメニューの中に取り入れてみてくださいね。

カルシウムを摂取する

カルシウムには神経の緊張を抑え、イライラを抑制する作用があります。

カルシウムは牛乳やヨーグルトなどの乳製品、小魚、小松菜、ほうれん草などに多く含まれていますので、積極的に摂取するようにしてみてください。

自分だけで対処出来ない時は…

病院で相談しよう

医師に相談する

自分に出来る対策を取っても一向に症状が改善されない場合は、病院で医師に相談しましょう。

産後の自律神経失調症であれば、まずは妊娠出産とお世話になった産婦人科を受診するのが一番です。

また、赤ちゃんの1か月検診の際などに相談すれば、どの診療科を受診すべきかアドバイスしてくれることもあります。

漢方薬による治療が有効な場合も

自律神経失調症は原因がはっきりせず、症状が様々な分野に渡ることから、実は西洋薬では治療が難しい疾患。

逆に漢方薬は根本的な体質改善作用を持つため、自律神経失調症のような慢性疾患の治療を得意としています。

漢方薬は、漢方薬局や病院で処方してもらえる

病院で漢方薬を処方してもらうことも出来ますし、漢方専門の漢方薬局で自分用の漢方を処方してもらうことも出来ます。

漢方薬局では保険が使えないため漢方代が高額になりますが、その分自分専用の効果の高い漢方を処方してもらえる可能性が高くなります。

興味のある方はぜひ最寄りの漢方薬局を調べてみてくださいね。

→  全国の漢方薬局を探せるサービス

まとめ

産後はストレスやホルモンバランスの乱れから自律神経失調症になりやすい時期。

いつまでも体の調子が戻らない、妊娠前と比べて明らかに体調が悪い状態が続く場合は、一度自律神経失調症を疑い、病院などで相談してみることをお勧めします。

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