敏感肌に通常の美白コスメは使えない
敏感肌に美白コスメが刺激になる理由は、通常肌の表面にとどまる美白成分が肌の内部まで浸透しすぎてしまうため。
敏感肌は、角層細胞に隙間ができてガタガタな状態になっているため、本来表皮で効果を発揮する成分が真皮にまで浸透し、チクチクピリピチした痛みを生じてしまうのです。
また、美白コスメの中にはもともと刺激が強い成分が配合されているものがあることもその理由。
例えば、多くの美白コスメに配合されているビタミンC誘導体も敏感肌には刺激が強く、ピリピリとした痛みを生じたり、肌トラブルを起こしたりする原因になります。
敏感肌の美白コスメはこう選ぶ!
肌のバリア機能が低下している敏感肌は、通常のスキンケア製品では刺激が強すぎるため、選び方のポイントを知っておくことが大切です。
敏感肌の美白コスメの選び方のコツは以下の通り。
肌のバリア機能を高めるケアが大切
敏感肌の原因は様々ですが、肌のバリア機能が低下していることは共通です。
そのため、美白コスメを選ぶ際は、肌のバリア機能をサポートしてくれるものを選びましょう。
肌のバリア機能をサポートする代表的な成分は、
- ヒト型セラミド
- N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド
- ユーカリエキス
などが挙げられます。
また炎症により過剰生成されるメラニンを抑えるため、抗炎症作用のある成分を選ぶのもポイント。
トラネキサム酸やカツミレエキスなどには、保湿効果とともに抗炎症作用も期待できるので、敏感肌の方にはピッタリです。
余計な成分が入っていないもの
敏感肌は外部刺激に弱くなっている状態のため、アルコールや紫外線吸収剤、着色料、香料などが配合されているものは避けるのが無難です。
つい色々な効果を期待して、たくさんの成分が配合されているものを選びたくなってしまいますが、敏感肌状態のときはシンプルなコスメが一番。
まずはしっかり敏感肌を改善するため、できるだけ肌に負担をかけないものを選びましょう。
化粧水や乳液から試してみる
美白ケアをする際、つい効果の高そうな美白美容液から買ってしまいがちなのですが、敏感肌の方にはこれはNG。
美白美容液には美白成分が高濃度で配合されていることが多く、敏感肌には刺激となる場合があります。
そのため敏感肌の方が美白ケアを始めるなら、まず美白スキンケアラインの化粧水や乳液から試すのがオススメ。
美白スキンケアラインの化粧水や乳液なら、美白成分だけではなく保湿成分などもしっかり配合されています。
まず化粧水や乳液を試し、肌に刺激がなければそのスキンケアラインの美白美容液にチャレンジしてみてください。
敏感肌にオススメの美白コスメ5選はこれ!
敏感肌用の化粧品はたくさん発売されていますが、なかなか自分にピッタリのものを選ぶのも大変です。
そこで、先ほど述べた
・肌のバリア機能をポート
・保湿
・低刺激
はもちろん、さらにしっかり効果の期待できる
・美白成分
・エイジングケア成分
にまでこだわったオススメの敏感肌用化粧品をご紹介します。
ノブ エイジングケアシリーズL&W トライアルセット
敏感肌のために臨床皮膚医学に基づいて生み出された、エイジングケアシリーズがL&Wです。
低刺激性で無香料、無着色なのはもちろん、高保湿エイジングケア成分(コエンザイムQ10、浸透型アミノ酸AHP、α-GG、ヒアルロン酸、スクワランなど)、美白有効成分である持続型ビタミンC誘導体が配合されています。
また肌荒れ予防成分であるグリチルリチン酸2Kもシリーズ全商品には配合されているため、敏感肌ケアをしっかりできるのがポイント。
保湿と美白を兼ね備えた、オススメの敏感肌用美白ケアコスメです。
ディセンシア サエル トライアルセット
サエルはディセンシアの敏感肌専門ブランド。
シリーズ全商品が、アルコール、香料、紫外線吸収剤不使用です。
肌のバリア機能強化成分や抗酸化・抗炎症成分、美白成分がバランスよく配合されているため、敏感肌でも安心して使える効果的な美白コスメとなっています。
またシミを目立たせる原因の、様々なくすみにも効果が期待できるのがポイント。
敏感肌ではなかなか美白効果の強いコスメは使えませんが、サエルは安全性と効果を両立させた理想的な敏感肌用美白コスメとなっています。
ヤクルト リベシィホワイト トライアルセット
リベシィホワイトは、あのヤクルトのスキンケアブランドです。
ヤクルトに使われている乳酸菌発酵エキスを使用し、肌に優しく保湿力の高いスキンケア製品を生み出しました。
美白成分だけではなく、抗炎症成分であるグリチルリチン酸2Kやグリチルレチン酸ステアリルも配合されているので敏感肌でも安心。
保湿力も高いので、美白ケアしながら敏感肌ケアも可能です。
ちふれ 美白Wシリーズ しっかり美白セット
敏感肌用美白ケア製品が高価すぎるという方にオススメなのが、ちふれの美白Wシリーズ。
香料、着色料、アルコール不使用で、保湿成分もしっかり配合されているので敏感肌の方でも安心して使えます。
比較的安価でお得な詰め替え用も販売されているため、毎日たっぷり使っても大きな負担になりません。
敏感肌は予防ケアもとても大切
新しいシミを作らないことが大切
肌は刺激を受けると、肌の奥にあるメラノサイトがメラニンを作り出し、メラニン色素により肌を守ろうとします。
通常ならこのメラニンは肌のターンオーバーとともに排出されていきますが、過剰に分泌したメラニンは排出されず肌に残ってシミとなります。
敏感肌は肌のバリア機能が低下して刺激を受けやすくなっているため、通常よりもメラニンが排出されやすい状態になっています。
そのため美白ケアを行うときは、美白ケアだけではなく肌のバリア機能を同時に整える必要があるのです。
肌のバリア機能が整い、肌のターンオーバーが促されれば、それだけで美白に繋がります。
メラニンが溜まった古い細胞が効率的に排出されて、シミの予防や改善に。
美白ケアを始める前に、まず肌をしっかり保湿し肌の調子を整える対策を考えることも大切なステップです。
敏感肌スキンケアは洗顔も大切
敏感肌のスキンケアで注意したいのは、美白コスメ選びだけではなく洗顔です。
最近の洗顔料は洗浄力がとても強く、かなり濃い油分の多いメイクでもスルスル落ちるように進化していますよね。
その洗浄力の秘密は、水と油分を乳化させる界面活性剤。
界面活性剤はメイク落としには欠かせない成分ですが、肌に必要や油分や皮脂膜も落としてバリア機能を低下させます。
一般的にオイルタイプやウォータータイプのクレンジングは、界面活性剤の配合量が多い傾向にあります。
強すぎるクレンジングや洗顔のしすぎも敏感肌を悪化させる原因になりますので、美白ケアの前にまず洗顔の見直しも行ってみてくださいね。
敏感肌の正しい洗顔方法についてのやり方をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください♪
敏感肌におすすめのスキンケア方法についてはこちらをご参考ください♪
敏感肌におすすめの乳液のまとめはこちら
肌悩み別・おすすめミネラルファンデーションのまとめはこちら
そもそも敏感肌とは?
そもそも、敏感肌とは肌がどんな状態になっているのでしょうか。
敏感肌になる原因は何なのかご紹介していきます。
肌のバリア機能が弱まっている
よく「敏感肌」と表現しますが、実は敏感肌には明確な定義はありません。
洗顔や化粧品を使用した後に、肌がチクチクヒリヒリ痛んだり、肌が突っ張るような感じになったりする状態を、敏感肌と呼ぶことが多いです。
実はこれらの症状の多くは、肌のバリア機能が低下しているために起こるもの。
皮脂の分泌量が減って肌が乾燥すると、化粧品や刺激などのちょっとした刺激で皮膚トラブルを起こしやすくなってしまうのです。
通常、肌には保湿機能があるため、表面は皮脂で覆われています。
また角層細胞の中には水分が、角層細胞の隙間はセラミドにより埋められているため、肌の水分が保持されているのです。
これが一般的に言うバリア機能なのですが、何らかの原因でバリア機能が低下して角層細胞間に隙間ができると肌が乾燥し、アレルギー物質や細菌、刺激物質などが肌へ侵入しやすくなってしまうのです。
敏感肌になる主な原因
敏感肌は間違ったスキンケアによって引き起こされるほか、様々な原因で生じます。
敏感肌を引き起こす内的要因
- ストレス
- 睡眠不足
- 栄養バランスの偏り、暴飲暴食
- 生理や妊娠、更年期障害などによる女性ホルモンバランスの乱れ
- 皮膚が乾燥する疾患 など
敏感肌を引き起こす外的要因
- 紫外線
- 温度や湿度の急激な変化
- ホコリやダニによる刺激
- 金属、衣服、化粧品による刺激
バリア機能が低下すると、少しの刺激でも過剰に反応しやすくなります。
その結果、肌はますます乾燥する羽目に。
敏感肌をケアするには、まずバリア機能が低下している原因を突き止め、その原因を解消しましょう。
それから肌の清潔を保ち、保湿ケアにより肌に潤いを与えることが大切です。
さいごに
敏感肌の美白ケアは、まず肌のバリア機能を整えることが大切。
肌に刺激がなく、保湿もバッチリできる美白コスメを選んでくださいね。
もちろん生活習慣の見直しなど、敏感肌の原因対策も忘れずに。