絶大な美容効果を得られると話題のプラセンタ注射。ですが、感染症のリスクがあるなど不安な点も多いですよね。ここではプラセンタ注射の効果や費用、副作用などについてご紹介しています。プラセンタ注射が気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
プラセンタ注射ってどんなもの?
プラセンタとは胎盤のこと
「プラセンタ」という言葉は注射だけではなく化粧品やサプリなどでもよく耳にしますが、一体何を指すのかご存知でしょうか。
実はプラセンタとは「胎盤」という意味で、医療用のプラセンタ注射は日本国内の正常分娩で出産された胎盤から抽出した有効成分を医薬品にしたものです。
胎盤にはお腹の中の赤ちゃんを育てるための栄養素がぎっしり含まれているため、その有効成分を抽出したプラセンタ注射には病気の治療に使われるだけではなく、美容効果や慢性的な体の不調を改善する効果も期待出来ると考えられています。
認可されている医薬品は2種類
現在医薬品として認可されているプラセンタ注射はメルスモンとラエンネックの2種類。同じプラセンタ注射ですが、この2剤は投与法も違えば製造方法も異なります。
もともとメルスモンは更年期障害や乳汁分泌不全などのホルモン系疾患の治療のために開発された薬剤ですし、ラネンネックは肝機能障害の治療薬として開発された薬剤です。
開発の背景が異なりますので含有成分や特性も異なりますが、どちらの製剤もヒトの胎盤から抽出したエキスを使用しており、安全性が確立されている点は同様です。
美容効果に差はないと言われていますが、美容目的であっても更年期障害がある方にはメルスモン、疲労回復やアンチエイジングが主な目的な方にはラエンネックと使い分けている医師もいらっしゃいます。
プラセンタ注射には数多くの栄養素が!
プラセンタ注射はヒトの胎盤から抽出されたプラセンタエキスを主成分としているため、数多くの栄養素を含んでいます。
糖質、脂質、ミネラル、各種ビタミンに加え肌のハリを保つためには欠かせない数種類のアミノ酸、さらに成長因子や核酸、酵素まで!
成長因子には細胞を活性化させる作用があるため肌にツヤやハリをもたらすほか、髪の毛の若返り効果も期待出来ます。
また、酵素には新陳代謝を活性化させたり免疫力を向上させたりする作用がありますし、核酸には遺伝子の修復作用が期待出来ます。
このようにプラセンタ注射には様々な栄養素が豊富に含まれているため、最近は美容目的で注射する方が増えてきているんですよ。
プラセンタ注射はどんな効果があるの?
プラセンタで美肌に!
プラセンタ注射に含まれる成長因子や酵素には、肌細胞の新陳代謝を活性化させる作用があります。
プラセンタ注射の投与を続けていくと、次第にシミやシワが改善して肌のハリもアップ!さらにコラーゲンやヒアルロン酸といったお肌に嬉しい成分も含まれているため、みずみずしい肌の実現に繋がります。
プラセンタ注射は基本的にお尻か肩へ皮下注射する場合が多いですが、肝斑によるシミは、肝斑が出来ている部位に局所注射することでさらに大きな改善作用が得られるとされています。
ただ通常の注射費用よりも高額になることが多いですので、気になる方は医師に相談してみてくださいね。
肩こりや慢性疲労を改善
プラセンタが持つ細胞の活性化作用や血行促進作用、炎症抑制作用により、筋肉や関節に痛みがある場合には痛みが軽減されると言われています。慢性的な肩こりや首こりにも効果的とされているんですよ。
プラセンタ注射をして一番よく聞く声が「朝起きるのがラクになった!」というもの。
これはプラセンタ注射により血行や新陳代謝が改善されて、疲労物質である乳酸の蓄積を防いでくれるから。
最近なんとなく体が重い、朝起きても疲れが抜けていないという方は一度プラセンタ注射を試してみても良いかもしれませんね。
月経不順や更年期障害にも効果的
プラセンタ注射はもともと更年期障害などのホルモン系疾患の治療薬として開発されたものですから、女性特有の月経不順や更年期障害にも効果的です。
プラセンタが持つ抗老化作用により、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの血中濃度が高まり、ホルモンバランスが整うと言われているんですよ。
その他にもこんなに効果が!
上記の他にもプラセンタ注射にはこんなにたくさんの効果が期待出来ます。
プラセンタ注射の最大の特徴はホルモンバランスを整えて、人間の体に本来備わっている自己治癒力を高めること。
様々な効果が期待出来ますので、慢性的な体の不調を感じている方はぜひプラセンタ注射を検討してみてください。
その他のプラセンタ注射の効果
- 血行促進による冷え性の改善
- 自律神経が整い、慢性的なだるさが解消する
- 免疫機能が高まり、病気にかかりにくい体に
- 抗炎症作用により、アトピーやニキビの改善効果も!
早い人だと翌日から効果を実感することも!
プラセンタ注射の効果の現れ方には個人差がありますが、人によっては翌日から「何となく体の調子が良い」「体が楽」と感じることもあるようです。
通常、プラセンタ注射は注射後1週間から2週間程度かけてゆっくりと体に吸収されていき、次第に新陳代謝が活発になり体や肌の調子が良くなっていきます。
一般的には2回目から3回目の注射後に効果を実感するケースが多いようです。
クリニックによってはプラセンタ注射と組み合わせると効果的な施術についてアドバイスしてくれますので、即効で効果を出したい場合はクリニックでのカウンセリング時に相談してみてくださいね。
プラセンタ注射はどれくらいの費用がかかる?
プラセンタ注射の費用は病院により異なる
プラセンタ注射を更年期障害や肝障害の治療目的で行う場合は保険適応になりますが、美容目的で行う場合は保険適応外になるためクリニックにより費用が異なります。1回1,000円から3,000円程度の価格設定が多いようですが、1アンプルいくらと設定しているクリニックもあります。
クリニックによっては1回2アンプル使用するところもありますし、初診料や再診料がかかる所もあります。
もし費用について気になる場合は受診前に電話などでお問い合わせをしてみてください。
プラセンタ注射を行う頻度は週に1回が目安
プラセンタ注射の頻度は、1週間に1回程度が目安とされています。
ただし、プラセンタ注射は継続的に注射することで症状を改善していくものですから、初回の注射の持続時間は2日から3日程度であまり効果を期待出来ません。
そのため、最初の1か月間は週に2回プラセンタ注射を行い、症状の改善が見られてくる2か月目以降は1週間に1回程度のプラセンタ注射を行うクリニックが多いようです。
とても毎週クリニックには通えないという場合は、1回の投与量を増やして月に1度に調整してくれるクリニックもあります。
症状や希望に合わせてプラセンタ注射の量や間隔を調整してくれるクリニックも増えてきていますので、まずはカウンセリングの際に自分の希望をしっかりと伝えるようにしてくださいね。
プラセンタ注射には副作用があるの?
アレルギー反応が起こる場合がある
プラセンタ注射が保険適用となったのは45年前ですが、これまでに一度も重大な副作用は報告されていません。
ただ、アレルギー症状として注射部位の赤い腫れや発疹、発熱、悪心、嘔吐といった症状が出ることもあります。
とはいえこのアレルギー症状はプラセンタ注射特有のものではなく、注射剤全般に渡って同様に起こり得る副作用です。
通常アレルギー症状は半日程度で消失しますが、もし翌日になっても症状が治まらない場合には、プラセンタ注射をしたクリニックに電話をかけて症状について相談するようにしてください。
また、閉経後にプラセンタ注射を開始すると稀に月経が再開することもありますが、投与を中止すれば無くなります。
プラセンタ注射をすると献血出来なくなる
2006年に厚生労働省から「一度でもプラセンタ注射を経験した方は献血を控えるように」との通達がなされています。
これは何か問題が生じて出された通達ではなく、今後のリスク回避や輸血の安全性を保つためのものです。
もし定期的に献血に通われている場合は、プラセンタ注射を行う際にこのことをしっかりと理解しておくようにしましょう。
プラセンタ注射を行う際には同意書へのサインが必要になります。
同意書にはこれらのリスクが記載されていますので、しっかりと目を通すようにしてくださいね。
プラセンタ注射は危険と聞いたことがあるけれど…?
感染症のリスクがある
プラセンタ注射が原因での発症報告はありませんが、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vJCD)の感染のリスクがあると考えられています。
vJCDは未だ解明されていな部分が多い病気のため、現時点ではvJCDの感染リスクを完全に否定することが出来ないのです。プラセンタ注射後に献血が出来なくなるのは、これが理由です。
- 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vJCD)
- vJCDとは、急激な意識障害や運動失調、および進行性の痴呆を生じる致死的な中枢神経疾患のことを言います。以前話題になった狂牛病(BSE:牛のプリオン病)の病原因子が変異して牛から人へ伝播したのではないかと考えられていますが、まだ不明な点も多い病気です。
注射法により副作用のリスクが高まることも
プラセンタ注射は製剤により注射方法が異なり、メルスモンは皮下注射、ラエンネックは皮下注射または筋肉内注射と医薬品添付文書に記載されています。
ところが、一部のクリニックでは静脈注射や点滴など承認外の用法で投与している場合があります。
承認外の用法は副作用リスクを高めますし、特にプラセンタ注射の点滴静注はショックなどの副作用を起こすリスクが高いため、2004年に日本胎盤医療研究理事会から「プラセンタ注射の動脈注射は行わない」という表明がなされています。
もしプラセンタ注射を行う際に不安に思うことがあったら、カウンセリングの際に投与方法についても確認しておくと良いかもしれませんね。
注射以外にもサプリメントでプラセンタを取り入れる方法があるので、副作用やリスクが怖いと主方はサプリメントから始めてもいいかもしれません。
プラセンタ注射のオススメクリニックは?
湘南美容外科クリニック
湘南美容外科クリニックは全国展開しているクリニックのため、転勤や引越しなどがあってもプラセンタ注射を継続できるのが魅力。
美容クリニックの中では比較的通いやすい料金設定(1回1アンプル1,210円〜)ですし、カウンセリングも丁寧と口コミでも評判です。
湘南美容外科クリニックへの予約は、WEBサイトの右側(スマホはメニュー左上)にある「無料カウンセリング」から行えます。
プラセンタ注射のほか、美容点滴のお申し込みもこちらから行えますので、気になる方はぜひWEBサイトをチェックしてみてくださいね。
料金 | 1アンプル1回 1,210円(税込) |
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店舗 | 全国各地 50院 |
webサイト | 湘南美容外科 |
メディアージュクリニック
メディアージュクリニックは東京(青山院、代官山院)、福岡、名古屋に展開している美容クリニックです。
清潔感漂う内装に丁寧なカウンセリングで、プラセンタ注射の全国満足度クリニックではメディアージュクリニック青山院が1位にランクインしています。
何度も通いやすい料金設定がされており、1回1アンプルで1,500円からですが、1週間以内の再注射であれば900円、2週間以内であれば1,050円で注射を受けることが可能。
WEBサイトから予約や相談ができますので、気になる方は一度WEBサイトをのぞいてみてください。
料金 | 1アンプル 1500円(税抜) |
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店舗 | 東京(青山院、代官山院)、福岡、名古屋 |
webサイト | メディアージュクリニック青山 |
まとめ
プラセンタ注射は美容だけではなく慢性的な体調不良やアトピーなどにも効果的です。
ですが注射薬の一般的な副作用であるアレルギー症状が現れたり、献血出来なくなったりするなど注意が必要な部分もあります。
また継続して注射しなければ効果が得られない場合も多いですから、不安な点や投与スケジュールなどをしっかりカウンセリングの際に相談して行うようにしたいですね。