使っている美容液の効果に、あなたは満足していますか?高級な美容液も効果的に使用しなければ、ただの水。逆に、プチプラな美容液でも使い方次第では満足できる可能性大という事です!今回は、あなたの叶えたいスキンケアをより効果的にする方法をご紹介します。
もくじ
美容液の効果を判断する目安期間
2~3か月継続後の判断を
今、使っている美容液、あなたはどれくらいの期間使用していますか?
スキンケアの場合、その効果を実感するまでには最低でも2~3か月の期間が必要です。
もちろん、一時的に潤いを持たせたり、シワを目立たなくすることは出来ますが、肌自体の改善には時間がかかるのです。
それは、肌のターンオーバーが関係しています。
健康的な肌の場合、約28日周期で古い角質が徐々にはがれ、新しいお肌に生まれ変わります。
しかし、年齢を重ね、代謝が落ちたり、不規則な生活をしていると、その周期は徐々に遅くなり、30代では約40日、40代で約55日になります。
つまり、一般的な美容液なら1~2本継続して使用した時点で、その美容液が自分に合っているのかが判断出来ます。
正しく使っていないと効果の判断はできない
でも、美容液の効果の判断は、あくまで正しく美容液を使っていた場合に限ります。
美容液は安くても数千円はしますよね。高いものだと数万円。
間違った使い方をしていると、美容液に費やしたお小遣いも、美容にかけてきた時間もムダになってしまうのです。
今まで「効果がない」と判断してきた美容液たちも、実は正しく使えていなかっただけかもしれないのです!
絶対覚えたい!美容液の効果的な使い方
①使用量を守って毎日使う!
まず、美容液は多くても少なくてもダメ。
基本的にはメーカーが能書やパッケージに記載している使用目安量を守って使いましょう。
高い美容液だと、もったいなくてチビチビ使ってしまったり、時間のある週末にだけ使ったりしてしまいがちですが、「毎日、使用目安量」をきっちり使用することが効果実感への第一歩になります。
ただし、肌荒れを起こしていたり、日焼けをしてしまった時に美容液をつけると、かえって刺激になることがあります。
しみたり、かゆみが出た場合には、いったんお休みすることも忘れないでください。
②順番は油分の量が少ないものから?!
基本的に美容液は、化粧水と乳液の間に使用します。
化粧水で肌の潤いをひたひたにすることで、美容液の成分が浸透しやすい土台をつくります。
そして美容液がしっかり浸透したら、蒸発しないように乳液やクリームで蓋をするのが基本。
では、オールインワンゲルを使っていたり、複数の美容液を使用する場合の順番はどうしたらようのでしょうか。
これは基本的に油分が少ないものを先に使うことが、効果実感しやすいポイントです。
化粧品の油分が明確じゃない場合の対処法
ただし、化粧品は基本的に配合成分の比率を記載していません。
つまりどれが油分が多いのか、明確ではありません。
そのため、同メーカーの美容液を使っている場合は、カウンターやコールセンターに問い合わせることが大切です。
化粧品のとろみ=油分ではない可能性あり
なんとなくトロッとしているからこっちが油分多いかな?という自己判断は効果実感を遠ざける可能性もあります。
化粧品のとろみは使用感をコントロールするために増粘剤などを使っている場合があり、油分とは関係ないこともあるのでプロの判断を仰ぎましょう。
保湿系美容液で効果的な使い方&成分
浸透しやすい土台づくりが重要
極度の乾燥肌の場合、干乾びた植木鉢と同じで、その水分は浸透せず、流れ出てしまいます。
前述した通り、美容液を使う前に、化粧水でひたひたに潤すことが出来ればOKですが、それすらも危うい乾燥肌ならば、化粧水の前にブースターや導入美容液と言われるものを使うのがおすすめです。
洗顔後すぐにブースターをつけることで、肌を柔らかくし、浸透をサポートしてくれるので、化粧水や美容液の浸透が抜群に上がります。
温めて浸透をサポート
美容液の浸透をサポートするために、肌や美容液自体を温めることも重要です。
お風呂上がりの温まった時に、温かい手で美容液を温めながら肌につけることで、肌になじみやすく浸透もすすみます。
美容液を顔全体に付けた後、手のひらで顔を包み込むだけでも、手の熱が伝わります。
もし、肌が冷えている場合には、ホットタオルで顔を温めてからスキンケアをしたり、美容液自体がキンキンに冷えてしまう冬場は、手のひらで温めることを意識してつけていきましょう。
おすすめの保湿成分
保湿成分と言っても種類は様々。保湿力や作用の仕方でポイントが変わってきます。
角質で水分を抱え込み保湿してくれる成分
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- エラスチン
など
細胞間脂質を補う成分
細胞間脂質は、角質細胞同士をつなぐ役割と共に、それ自体が保湿の働きをし、お肌の水分を蓄える役割を持ちます。また、角質の間を水分で充満させることで、外部からの刺激の侵入を抑えることも出来ます。
- セラミド
- ステアリン酸コレステロール
- リピジュア
- アミノ酸
など
美白美容液の効果的な使い方&成分
刺激しないことが重要
美白の敵、メラニンは、紫外線だけではなく肌を擦ったりする刺激でも活性化されてしまいます。
私自身もシミに悩み、最初はシミを改善したい一心で美容液をグリグリを肌に塗り込んでいましたが、濃くなる一方で逆効果。
肌に余計な刺激を与えないことが、美白美容液の効果を最大限に発揮するポイントです。
美白美容液は肌の奥深くまで浸透させることが大切
また、メラニンやそれを作るメラノサイトが存在するのは肌奥部分。
表面だけに美容液が留まっていては、その効果は発揮されません。
美白美容液でも、基本は保湿美容液の部分でも述べたように、浸透をサポートする事前の「保湿」と「温め」が重要になってくるのです。
改善したいのはどんな美白?
美白と言っても、「シミを薄くしたい」「シミを予防したい」「顔全体のトーンを明るくしたい」など、叶えたい肌は様々ですよね。
それによって効果的な成分が変わってきます。
美白に効果的な成分
シミの撃退&予防、肌のトーンを明るくする
過剰にメラニンが産生されてシミが消えない場合や、シミを作らせない予防として、メラノサイト内でメラニンを作るための酵素チロシナーゼを不活化します。
チロシナーゼの活性化阻害成分
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- コウジ酸
- エラグ酸
- ルシノール
- リノール酸
- 4-メトキシサリチル酸カリウム塩
- プラセンタエキス
シミの予防に
メラノサイトに指令を出す情報伝達物質であるプロスタグランジンの働きを抑制することで、シミをできにくくします。
プロスタグランジを抑制する成分
- トラネキサム酸
- カモミラET
- t-AMCHA(トランス-4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸)
出来てしまったシミ・くすみに!
出来てしまったシミへのアプローチにはメラニンの蓄積場所であるメラノソームを分解することで、メラニンが排出されやすくなり、シミとして残りにくくなります。
メラノソームを分解する成分
- ナノAMA
- ナノオリザノール
この成分配合の美容液はこれ!
シミを作らせない肌作り
メラノサイトそのものを減らす方法で、効果が高いことで有名ですが、副作用などもあるため、皮膚科や美容クリニックでの処方をしてもらいましょう。
メラノサイトそのものを減らす成分
ハイドロキノン
シワ用美容液の効果的な使い方&成分
改善したいシワの種類によってアプローチが違う
シワにも3種類あります。
小じわ(ちりめんジワ)、深いシワ(ほうれい線、マリオネットラインなど)、表情ジワ。
これらはそれぞれ原因が異なるため、効果的な美容液の使い方や成分も異なります。
小じわ→保湿を
小じわの場合、部分的な乾燥が原因です。
健康な肌の場合、一つ一つのキメがふっくらとしてツヤがありますが、肌の水分量が減り、キメが乱れると小じわに。
この状態の肌は、水分を保つ力が弱く、悪循環に陥ってしまうので、早急な保湿対策が必要です。
おすすめは美容液オイル
洗顔後すぐに肌になじませブースターとして使用し、化粧水をつけた後、さらに美容液オイルをつけることで肌に水分が留まります。
週に1度、コットンに美容液オイルをひたひたにつけて、気になる小じわ部分をパックするのも効果的。
ほんの5分でふっくらと見違えるお肌になりますよ♡
美容オイルについてはこちらも参考に
ほうれい線、マリオネットラインなど深いシワ→肌の弾力成分を
老けて見えてしまう深いシワ。
美容液で保湿だけでは効果は実感できません。
肌奥のコラーゲンネットやそれらをつなぐエラスチンの減少と劣化が、肌の弾力低下を引き起こして、深いシワになっています。
つまり、深いシワには、美容液でコラーゲンやエラスチンの産生をサポートするのが大切です。
表情ジワ→ピンとハリを持たせる成分を!
笑いジワ、眉間のシワなど、表情の癖によって出来てしまうシワ。
筋肉のクセが出てしまうシワなので、保湿やコラーゲンの補填をがんばったところでなかなか効果が実感できないシワです。
そんなシワにおすすめなのがアルジルリン配合の美容液。
アルジルリンは、「塗るボトックス」と呼ばれるほど効果的。
表情ジワの原因となる物質の分泌を抑え、神経細胞の活動を和らげ、表情筋による皮膚のストレスの緩和を働きかける作用が確認されており、シワの改善や発生の予防への有用性が期待される成分。
引用元:argireline.biz
美容液の成分名には、アセチルヘキサペプチド-8(3)と書かれていることもあります。
もう美容整形しかないのかしら、と考えている方も、まずはこの成分でシワをピーンと伸ばしてみませんか?
もちろん肌の弾力や水分低下も原因になるので、先ほど述べたようなアプローチを忘れずに。
ニキビ用美容液の効果的な使い方&成分
ニキビ肌に美容液は要らない?!
ニキビ肌の場合、洗顔と化粧水とクリームを使うというシンプルなスキンケアが一般的です。
これは、炎症している肌に余分な負担をかけないため。
ニキビ用化粧水やクリームには、殺菌成分や保湿成分を計算して配合しているので、あえて美容液を足さなくても良いのです。
しかし、一時的なニキビや、ニキビは既に治っていてもニキビ跡は改善したい、という時には美容液を使用するのがおすすめです。
ニキビの赤みを消したい→抗炎症作用のある成分を
ニキビの赤みは、雑菌が繁殖し炎症を起こしている状態です。
殺菌と炎症を沈静することが大切です。
- グリチルリチン酸2K(ジカリウム)
- 抗炎症作用の優れた成分。漢方のカンゾウ由来成分。
- サリチル酸
- 殺菌作用のある成分。さらに毛穴の詰まりも解消しニキビのできにくい肌に。乾燥しやすいので保湿成分が配合されているかチェックしてからがおすすめ。
- プラセンタ
- 抗炎症作用と共に、ニキビ跡を残りにくくしてくれる。保湿効果も高い。
- ドクダミエキス
- 殺菌・抗炎症作用がある。
- オウゴンエキス
- 抗炎症作用や皮脂分泌をコントロールする。
こちらも参考にどうぞ
また、ニキビの原因になるアクネキンの大好物になるオレイン酸を多く含むオイルやその他美容液を併用してしまうと、効果が半減するので注意が必要です!
ニキビ跡を改善したい→ターンオーバーを正常化する成分
黒い跡が残る色素沈着タイプのニキビ跡。炎症の刺激がメラニンの生成を促してしまったため、シミのように跡が残ってしまいます。
色素沈着タイプのニキビ跡にはこのような成分が効果的です。
- ビタミンC誘導体
- メラニン色素の産生を抑制。抗炎症作用、皮脂コントロール作用もあるためニキビが出来ている肌にも使える
- プラセンタ
- 保湿しながらターンオーバーを正常化してくれる。
また紫外線を浴びると、跡が治りにくくなってしまうので、美容液を効果的に使いたいなら、日中の紫外線対策も万全にしましょう。
3ヵ月後に効果を実感するために
いかがでしたでしょうか?
美容液を無駄にしないためにも、そしてしっかり実感するためにも、使い方が非常に重要です。
テクニック的な所に加え、しっかり質の良い睡眠をとり、ストレスをためないことが、美容液の効果を最大限に発揮する方法とも言えます。
また、成分は難しいな…と感じるかもしれませんが、「この成分はこんな効果がある」というイメージを持ってスキンケアするだけで、ちょっとした変化にも気付きやすくなり、毎日の変化が楽しくなります♡
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ここまで読んでくださったみなさんが効果を実感できますように!