ガサガサとしたかかとのひび割れ。人目に付きやすい顔や手と違って、ケアが行き届かない場所でもあります。一方、なかなか治らない場合は、意外な原因が隠されていることも!つるつるかかとを手に入れる、正しいケア方法を知っておきましょう。
もくじ
かかとのひび割れの原因
かかとのガサガサを放っておくと、ストッキングやタイツをはくときに伝線してしまったり、温泉など素足になる場面で恥ずかしい思いをしたり…。
悪化すると、ぱっくり割れてしまい、出血や、歩くときに痛みを伴うこともあります。
早めにケアしたいかかとのひび割れですが、どんな原因があるのでしょうか?
肌の角化症
かかとのひび割れの大きな原因の一つは、肌表面の角層が厚く、固くなる角化症です。
肌の角化症は、主に乾燥や血行不良、老化によるターンオーバーの乱れにより起こります。
肌内部の水分が充分でないと、肌は乱れた角層を修復するために急いで角質細胞を作ろうとします。急いで作られた角質細胞は、未熟で大小不同。(中略)そこを補うために角質細胞がさらに作り続けられ、角層は厚くなり、未熟な厚い角層が作られる悪循環となります。
引用元:yuskin.co.jp
かかとへの刺激
日常生活を過ごしているだけでも、かかとにはかなりの刺激や負担がかかってします。
例えば…
- 裸足や薄い靴下で歩き回る
- サイズが合わない靴や、かかとが安定しないサンダル・ミュールを履く
- 長時間、立ち仕事をする
こうした刺激や負担は、ダメージを受けた肌がむやみに角質細胞を作る原因となり、かかとの角層が厚くカチカチの状態になってしまいます。
かかと水虫(角質増殖型水虫)
「まさか自分が水虫なんて…!」と思う女性が多いと思いますが、実は水虫がかかとのガサガサの原因になっているケースも多いんです。
かかとの水虫は、カビの一種である白癬菌が角質の奥に侵入することで発症します。
ほとんどかゆみがないため、気づかず放置してしまっている人も多いんだとか。
かかとのひび割れは季節に関係ある?
冬のひび割れ
冬のひび割れの主な理由は乾燥です。
最近は床暖房を取り入れているお宅も多いと思いますが、実は、これも足が乾燥する原因になっています。
夏のひび割れ
夏は裸足で歩くことや、素足で靴を履く機会が多くなるので、かかとにダメージが加わり、角層を厚くしてしまいます。
かかとのひび割れの原因は夏と冬で異なりますが、大きな違いはないと言えるでしょう。季節を問わず、一年中悩まされている人も多いのではないでしょうか?
水虫かどうか見分けるには?
かかとの水虫はかゆみがほとんど出ませんが、放っておくと足の他の部位や、家族へ感染してしまう危険性があります。
自分で判断するのは難しいので、皮膚科を受診して診断してもらいましょう。
こんな場合、かかと水虫かも?
- 保湿ケアをしてもガサガサが治らない
- かかとの皮がはがれている
- 季節を問わず、白く粉を吹いたような状態が続く
- 爪水虫がある(爪が白く濁る、炎症を起こしているなど)
かかとのひび割れのセルフケア方法
水虫の疑いがなく、痛みや出血、あかぎれを起こしていない場合は、自宅でケアすることができます。
角質ケア
まずは厚くなりすぎた角質をケアすることから始めましょう。
角質を柔らかくしてから、無駄な角質を削っていきます。
軽石は、角質を取りすぎて肌を痛めてしまったり、お風呂場で、雑菌の繁殖がしやすかったりと、デメリットが。
かかと専用のやすりを使うと、清潔かつ肌の削りすぎを防いでくれます。
面が粗いやすりは、角質が溜まった固い部分、なめらかなやすりは角質が薄い部分のケアに向いています。
やすりを使ったケア方法
- 足を温めて皮膚を柔らかくする
- ファイルは一定方向に動かす
- ファイルを中心に向かって動かす
- かかとのカーブに合わせて動かす
- クリームで保湿
保湿クリーム
かかとのガサガサをケアする上で一番重要なのが、保湿です。
保湿クリームは、以下の成分に注目して選ぶと、より高い効果が得やすいでしょう。
- 保湿成分(セラミド、グリセリン、ヒアルロン酸など)
- 血行促進成分(ビタミンE)
- 消炎成分(グリチルリチン酸)
- 角質軟化成分(尿素)※刺激が強いので、肌が弱い人や炎症がある肌にはNG
保湿クリーム+ワセリンがより効果的
保湿クリームの後にワセリンを塗ると、肌に油分の膜を作ってくれます。
水分の蒸発を防いで、保湿クリームの効果を高めてくれるだけでなく、ひび割れてデリケートな状態の肌を保護する役割も果たします。
靴下をはく
靴下を履くことで保湿ケアの効果を高め、かかとにかかる刺激や負担を減らすことができます。
また足の血行不良も、かかとのガサガサの原因の1つです。
足を圧迫しすぎない靴下を選べば、血のめぐりを良くして冷え性を改善することができます。
人気のセルフケアアイテム
角質が厚く、カチカチになってしまったかかとは、1日のケアでは治せません。
簡単に手に入って、毎日続けられる、人気のケアアイテムをご紹介します。
口コミで人気のニベア青缶
保湿アイテムの定番「NIVEA(ニベア)」は、その安さと高い保湿力、全身に使える万能性で、ファンが多いブランドです。
かかとガサガサでなやんでる人はダイソーのかかと用シリコンパック(くりかえしつかえる)をすぐさま買ってニベア縫ってそれ履いて寝たらいいとおもいます。いまわたしのかかとに奇跡おきてる。
— ゆいこっく (@yuicock) January 12, 2017
ていうかさぁ、化粧下地、クレンジング、ヘアクリーム、パック、お風呂上がりの保湿、かかとやひじのガサガサ防止、化粧水乳液の代わり、怪我の保湿、ハンドクリームなどなどに使えて、しかも赤ちゃんから使えるって、、、ノーベル賞受賞決定だろニベア。
— ぽみい△のむのむ (@pomiinmnm) January 6, 2017
ニベアクリーム(花王)
特に口コミで人気なのが、こちらの「ニベア青缶」と呼ばれるベーシックなタイプです。ワセリンやグリセリン、スクワランやホホバオイルといった、保湿&保護成分が配合されています。たっぷり入ったお得な大缶のほか、中缶やチューブタイプも。
詳しくみる昔ながらのユースキンのお得セット
家庭の常備薬として、昔から知られているユースキン。
ビタミンB2を配合したユースキンAは、ガサガサかかとはもちろん、水仕事によるあかぎれや、お子さんの手荒れ、しもやけなどにも使えます。1つ用意しておくと安心ですね。
ユースキンAナイトケアセット かかと(ユースキン製薬)
使いやすいチューブタイプのユースキンAクリームと、かかと靴下のセット。就寝中や室内で歩き回る時も、かかとの集中ケアができます。靴下はつま先が開いているので、夏でも使えそう!手袋がセットになったハンドタイプもあります。
詳しくみる電動のかかと用やすり
かかとの角質ケアにはやすりが有効ですが、角質を上手に取るには、慣れやコツが必要です。
最近はきれいな仕上がりが簡単に手に入る、電動タイプのやすりが登場しています。
ドクターショール ベルベットスムーズ 電動角質リムーバー ダイヤモンド(Dr. Scholl)
角質除去効果が高いダイヤモンドパウダー入りのヘッドが回転し、気になる箇所にあてるだけで、余分な角質を除去して肌をなめらかに整えます。使用後はしっかり保湿を忘れずに!
詳しくみるかかとのひび割れを治療するには?
ひび割れが悪化して出血や痛みがひどい時や、水虫の疑いがある場合は、皮膚科医に相談しましょう。
水虫の場合
水虫の菌が角質内部に繁殖しているので、通常の水虫より時間がかかると言われていますが、塗る外用薬や飲み薬を処方されて治療します。
足をなるべく常に清潔な状態にしておくことが、完治への近道でしょう!
ひび割れがひどい場合
皮膚科では、角質を溶かして柔らかくする尿素やサリチル酸を配合した軟膏や、ひび割れた傷口を保護する軟膏やテープを処方してもらえることが多いです。
まとめ・角質を削るケアは注意が必要!まずは保湿!水虫の疑いがあれば病院へ
かかとのひび割れはセルフケアでも十分に改善できますが、むやみにケアするのはNGです。角質ケアをするときは保湿を忘れずに!水虫の疑いがある際は、病院に相談しましょう。
気づいた時からケアを始めて、憧れのツルスベかかとを手に入れましょう!