しつこい大人ニキビに悩んでいる方は多いですよね。治ったと思ってもすぐにできてしまうことの繰り返しで、痕が残ってしまうのではと心配になることも。今回は、そんな方のためにニキビの効果的な治し方をご紹介します。
もくじ
大人ニキビってどんなニキビ?
大人ニキビと思春期ニキビはできる原因が異なるため、ニキビのでき方やできる場所などが違います。
大人ニキビができる場所は、口の周りやあごの周りが多いのです。
生理前などに繰り返しできることが多く、乾燥してかさついたニキビができることが多いようです。
また大きなニキビの芯が中にこもってしまっていることも多いようですね。
皮脂の分泌の多いTゾーンにできやすい思春期ニキビとは様子が違うようです。
生理前の不調はこちらの記事も参考にどうぞ
しつこい大人ニキビの原因は?
若いときはニキビ知らずだったのに、大人になってからニキビが出るようになったという方もいるのではないでしょうか?
それは、若いときのニキビと大人になってからのニキビの原因が異なるためです。実は私もここ最近、顎に繰り返しできるできるニキビに悩まされています。
では大人ニキビの原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
原因その1 乾燥による古い角質の蓄積
思春期のニキビの原因は、皮脂のつまりのことがほとんどですが、大人ニキビの場合は乾燥が原因でできるケースがほとんどです。
肌が乾燥すると、角質が厚くなってしまい毛穴をふさいでしまいます。
このふさがった毛穴にアクネ菌が繁殖し、炎症を起こし、ニキビができてしまうのです。
角質が厚くなってしまっているため、ニキビの芯が中にこもってしまい外になかなか出てこないため痛みが強くなかなか治らないことも多いようです。
原因その2 ホルモンバランスの乱れ
大人ニキビはホルモンのバランスが崩れることでもできやすくなります。
肌の潤いは女性ホルモンのバランスで決まる
女性ホルモンにはお肌の潤いを保つエストロゲンと、皮脂の分泌を促すプロゲステロンの2種類があります。
このバランスが崩れてしまうと、皮脂の分泌が過剰になったり水分不足になったりし、ニキビができやすくなってしまうのです。
ホルモンバランスは、ストレスや睡眠不足などによって簡単に崩れてしまいます。
男性ホルモンが増えると皮脂分泌が増えるので毛穴がつまりやすくなる
特にストレスは、男性ホルモンの分泌を多くしてしまうため注意が必要です。
男性ホルモンは皮脂の分泌を促すため、皮脂が毛穴につまりますますニキビができやすい状態にしてしまいます。
また睡眠不足はホルモンバランスの乱れだけでなく、お肌のターンオーバーが滞る原因ともなります。
原因その3 食生活の乱れ
忙しいと、ついつい外食やコンビニ弁当が多くなってしまいますよね。
これも大人ニキビの原因になることがあります。
栄養が偏ってしまうと、ニキビの予防に大きな力を発揮する「ミネラル」や「ビタミン」が不足しがちになってしまいます。
そうするとお肌のターンオーバーが滞ってしまい、毛穴のつまりを招いてしまうことがあるのです。
原因その4 汚れが残っている
大人になると、メイクをすることが増えますよね。
でも疲れていたりすると、メイク落としがおろそかになりがちに。そうすると、お肌にメイク汚れが残ったままになってしまいます。
このお肌に残った汚れが毛穴につまると、ニキビの原因になってしまうのです。
ニキビ防止には、洗顔しすぎも良くないですが、メイク汚れや洗顔料などの泡をしっかり落とすことが大切です。
ニキビを治す方法・基本編
ニキビができる原因を見てもわかるように、ニキビを治すためにはまずは日常生活を見直すことが大切です。
日常生活を見直すことで、ホルモンバランスを整えることができ、お肌のターンオーバーも促すことができるためニキビができにくくなりますよ。
睡眠はしっかりとる
睡眠をしっかりととることで成長ホルモンの分泌され、お肌のターンオーバーが促されます。またホルモンバランスを整えることができます。
睡眠は時間を長くとればよいというわけではなく、その質が重要です。しっかりと深く眠ることで、成長ホルモンがより多く分泌されてお肌をきれいにしてくれます。
睡眠してから最初の3時間に成長ホルモンが多く分泌されるので、最初の3時間の質を意識してみましょう。
バランスの良い食事
以前はニキビにはチョコレートやピーナッツなどが良くないといわれてきましたが、最近は関連性がないのでは?と言われることも。
ですから食べ物に制限をかけるよりは、ニキビに良い食べ物を積極的に摂るほうが効果的かもしれませんね。
ニキビに効果的な栄養素と含む食材
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- ビタミンA
- にんじん、ホウレンソウ、カボチャなど
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- ビタミンB
- 卵、乳製品、海藻など
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- ビタミンC
- 緑黄色野菜、果物など
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- ビタミンE
- レバー、うなぎ、かつお、緑黄色野菜など
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- ミネラル
- 乳製品、昆布、牡蠣など
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- コラーゲン
- 鳥皮、牛筋など
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- 食物繊維
- サツマイモ、ゴボウ、豆類など
などがあります。これらをバランスよくとることが大切です。
正しい洗顔
ニキビを予防するためには、なるべく優しく、でもしっかりと汚れを落とすことが大切です。
かといって洗いすぎは禁物です。
洗いすぎは肌の乾燥を招き、ますますニキビを増やす原因になってしまいます。
洗顔の際は以下のことに気を付けてくださいね。
- 洗顔料はお肌に優しいものを使う
- 洗顔料はよく泡立ててこすらず優しく洗う
- すすぎ残しが無いように丁寧にすすぐ
- きれいなタオルで抑えるようにふく
- 洗顔後は保湿をしっかりと
つぶしてニキビの芯を出したほうが早く治るってホント?
ニキビができたらなるべく触らないほうが良いと言われたことはありませんか?でも、ニキビはつぶして芯を出したほうが良いという説もあるそうです。
ニキビが気になって思わずつぶしてしまうという方も多いのではないでしょうか?
そんな方にとってはこの情報は朗報ですよね。
ニキビをつぶしてはいけない理由
そもそもつぶさないほうが良いといわれていた主な理由は、つぶすことにより雑菌が入り余計に炎症を起こし跡が残りやすくなるためです。
しかし潰して中の膿や芯を出したほうが、炎症が進まずのちのちあとが残ることが少ないともいわれているのです。
そこで、つぶして芯を出す治し方についても調査してみました。
つぶして芯を出したほうが痕が残らない!?
実はニキビは炎症が進むと、つぶさなくても結局は跡が残ってしまうとも言われています。
それは、長い間炎症を起こすことによって肌が傷ついてしまうためです。
ですから炎症を起こす前の早いうちに芯を出してしまったほうがそれ以上炎症を起こさないため結果的に痕が残りにくくなるようです。
これに関しては、医療機関のサイトの中に興味深い記事を発見したのでぜひご覧になってみてくださいね。
まず、ニキビをつぶしていいのかどうかをお話しましょう。
膿を持ったニキビはつぶすべきです。
つぶすという表現は少し乱暴ですが、
何らかの手段で中の膿を早く出すべきです。この理由は2つあります。
一つは膿を出さないと炎症がなかなか引かないからです。
逆に言うと、中の膿を出すと炎症が早く引くということです。二つ目は膿を出さずに炎症が長引くと、後々ニキビ跡として残りやすくなるからです。
炎症が続いた時間に応じてニキビ跡として残る程度が変わってきます。「ニキビをつぶしたら跡になってしまった」という話をよく効きますが、
この話には正しい部分と間違っている部分があります。
上述のように、膿を持ったニキビは、早くつぶして中身を出すことにより
炎症が早く収まり、放置して炎症が長引いた場合よりもニキビ跡には残りにくいです。
したがって、「ニキビをつぶしたら跡になってしまった」という話は、
つぶしていなければもっと跡に残っていたという点を見過ごしている点で間違っています。引用元:シロノクリニック横浜
これを見ると、炎症を長引かせないためにもつぶして芯を出したほうが痕が残りにくいようですね。
ただし、「つぶしかた」を間違うとやはり痕が残ってしまうのだそうです。
一番良いのは医療機関で行ってもらうことですが、どうしても自分でつぶしたい場合はつぶす時期とつぶし方が重要です。
また以下は、つぶすことを推奨している医師によるブログです。
この医師は、正しいやり方でできるなら、自分でつぶすことを推奨しています。
こちらも参考になりますので、ぜひ見てみてくださいね。
シンシア〜Sincerely Yours 銀座の美容外科・美容皮膚科
つぶして芯を出す時期は「白ニキビ」か「黒ニキビ」の時のみ
ニキビには、主に上の図のように4種類あります。
ニキビの進行順序
ニキビは以下のように進行していきます。
- 白ニキビ
↓ - 黒ニキビ
↓ - 赤ニキビ
↓ - 黄ニキビ
ニキビは初期段階でつぶす
ニキビをつぶす場合はこのうち白か黒の時に行うことがおすすめです。
黒ニキビまでは炎症をほとんど起こしていないため、つぶして芯を出しても痕が残る心配が少ないのです。
これ以上炎症が進んでしまう前に、早めに芯を出してしまうことがきれいにニキビを治すコツのようです。
白ニキビは黄ニキビと間違えてしまう人が多いのですが、膿んでいるのはアクネ菌による炎症なので、膿の色が白っぽくてもつぶすのは避けましょう。
白ニキビはポコッと皮膚が膨らんでいる状態ニキビで、皮脂などが固まった芯のみの炎症が始まっていない状態です。
専用の器具を使ってつぶして芯を出す
つぶし方ももちろん大切です。
力任せにつぶしてしまうと、肌を傷つけてしまいそれにより痕が残ってしまうことがあります。
自分でつぶす場合は以下のことに気を付けてくださいね。
- ニキビをつぶして芯を出すときは、面皰圧出器という専用の器具を使って行います。
器具はつぶす前にアルコールなどで消毒します。 - 潰す前に消毒した針などで小さくニキビに穴をあけ、面皰圧出器をあてて中の膿と芯を出します。
このとき力を入れすぎないように注意します。 - 膿を出したら洗い流し消毒します。
傷パワーパットを貼ると、つぶしたところがきれいに早く治るという説もあります。
ただ、大人ニキビは先ほどもご紹介したように芯が中にこもってしまいなかなか外に出てこないことが多いので、その際は無理に出さないようにしてくださいね。
無理に力を入れてしまうと色素沈着などを起こしてしまうことがあります。
あくまでもつぶす場合は、医療機関で行ってもらうのがおすすめですが、どうしても医療機関に行く時間がない場合は試してみてはいかがでしょうか?
え、それで治るの?ニキビに効く意外な方法とは?
甘酒がニキビに効く
実は甘酒がニキビに効果的ってご存知でしたか?
東京工科大学で甘酒を1か月間続けて飲むという実験を行ったところ、頬の皮脂の分泌量が大幅に減るという効果が見られたようです。
まだはっきりとしたことはわかっていないようなのですが、皮脂の分泌量が気になる方は試してみてはいかがですか?
参考サイト:morinaga.co.jp
炭酸水洗顔
炭酸水で顔を洗うだけでニキビが治るという噂が。
これは、炭酸水に二酸化炭素が含まれていることが関係しているようです。
二酸化炭素が新陳代謝を活性化する
二酸化炭素が肌に触れることで肌は酸素が足りないと感じ、血液から酸素を取り込もうとし血行が促進されるそう。
そうすると、新陳代謝が活発になり肌のターンオーバーが活発になるようです。
炭酸のシュワシュワが毛穴の汚れを落とす
それだけではなく、毛穴の汚れを落とす効果もあるといわれています。
炭酸水洗顔は、洗顔後のすすぎを炭酸水で行うやり方と、洗顔料を炭酸水で泡立てるやり方の2種類のやり方があります。
炭酸水は市販のものを使ってもいいですが、クエン酸と水と重曹で自宅で作ることもできます。
自分で作るほうがコストもかからないためおすすめです。
炭酸水の作り方は、水1リットルにクエン酸と重曹を小さじ2杯ずつ混ぜるだけです。
以下のサイトに実際に炭酸水洗顔を行った体験談が載っていますので興味のある方は見てみてくださいね。
炭酸水洗顔はニキビにいいって本当?体験してみました
オロナイン軟膏
どこの家庭でも見かけるオロナイン軟膏ですが、ニキビにも効果的なようです。
オロナインにはクロルヘキシジングルコン酸塩液という成分が入っており、この成分がニキビの炎症を鎮めてくれるようです。さらにオロナインに含まれているオリーブオイルなどの保湿成分が乾燥しがちな大人ニキビに有効に働きます。
芯がこもりがちな大人ニキビには、まずは炎症を鎮めることが大切ですね。
オロナインはリーズナブルで、手軽に手に入れることができる薬ですよね。
高価な化粧品や薬を購入する前に、一度試してみてはいかがですか?
キレイに治したい場合は医療機関の受診がおすすめ
ニキビの原因にはさまざまなものがあり、それによって効果がある方法も違ってきます。
そのため一番効果的なのは、医療機関で治療してもらうことです。
以下の動画は、医療機関でニキビを治療してもらった方の経過です。
上の動画が、医療機関に初めて行った日の動画です。
次が医療機関に通った経過報告の動画です。
明らかにきれいになっていますよね。
皮膚科での治療は、皮膚の塗り薬だけではなく体の中からもキレイになるように飲み薬も処方されるようです。
そして経過に応じて使用する薬も変えられます。
ニキビがひどい場合は特に、医療機関の受診がおすすめです。
自分に合う方法でニキビをきれいに
いかがでしたか?ニキビを治すためには、まずは毎日の生活を見直すことが大切です。
そのうえで、自分の肌の状態に合わせたケアを行うとさらに効果的なようですね。
自分に合う方法を見つけてニキビをケアし、きれいな肌を取り戻してくださいね。