酢に果物をつけた果実酢。
飲みやすくヘルシーで、女性に大変人気ですね。体に良い効果がたくさんある酢に、たくさんの栄養が詰まっている果物の組み合わせは、美容にも健康にも効果抜群!
すでに市販されている果実酢を使っているという方も多いかもしれませんね。でも自家製果実酢なら、もっとバラエティー豊かな果実酢が楽しめますよ。
そこで今回は、さまざまな果実酢の効果やレシピを紹介していきます。
おいしくて、美容や健康にもうれしい効果のある果実酢を厳選しました。果実酢が好きな方や、果実酢に興味のある方はぜひ参考にしてくださいね。
こんなにある!お酢の効果
お酢には私たちの体にうれしい効果がたくさんあります。
そんなお酢の、主な健康パワーをご紹介します。
疲労回復効果が抜群
お酢はそのままだととてもすっぱいですよね。このすっぱさが苦手だという方もいるかもしれません。
でも、このすっぱさこそ酢の疲労回復の源。
お酢のすっぱさのもとは、有機酸と呼ばれる物質です。お酢の有機酸は、疲労のもとになっている乳酸という物質を分解してくれます。それにより疲れが取れて元気が回復するのです。
さらにお酢と糖分を一緒に摂取すると、体内のエネルギーの元であるグリコーゲンが補充されやすくなり、ますます効果的です。普通にお酢を取り入れるよりも、糖分が入っている果実酢のほうが疲労回復には効果的なのですね。
カルシウムの吸収を助けてくれる
お酢に含まれる酢酸には、カルシウムを溶かし出す働きがあります。
カルシウムはそのままだとなかなか体に吸収されにくいのですが、お酢に溶けたカルシウムは体に吸収されやすいのです。カルシウム不足が気になる方は、カルシウムが豊富に入っている食材と一緒にお酢も摂取するとより効果がアップしますよ。
血圧を下げてくれる
年齢とともに血圧が高くなってきているという方も多いのでは?
そんな方にもお酢は効果抜群!
お酢に含まれている酢酸は、体の中の血圧を調節する機能に直接働きかけてくれ、高くなった血圧を下げてくれるのです。
また、高血圧のために塩分を控えているという方も、ぜひお酢を使ってみてください。お酢を使うことで味の物足りなさを補うことができ、減塩に役立ちますよ。
血糖値の上昇を抑える
お酢には血糖値に急上昇を抑えるパワーがあります。
お酢は食事の後、胃の中の食べ物を胃の中にとどめ、ゆっくりと消化吸収させる働きがあります。
消化吸収がゆっくりと行われることで血糖値の急上昇が抑えられ、太りにくくなったり糖尿病の予防になったりとうれしい効果がたくさんあります。
お酢には体に良い効果がたくさんありますね。
でも、お酢を毎日料理に取り入れようと思ったらなかなか大変です。
かといってそのまま飲めるようなものでもありません。
そんなときに便利なのが「果実酢」なのです。
果実酢なら、ジュース感覚で飲むことができるので手軽に摂取できますね。
ではおすすめの果実酢と、その作り方をご紹介していきましょう。
使うお酢によって味が変わる
果実酢づくりに欠かせないものといえば「お酢」
でも一口に「お酢」といってもその種類はたくさんあります。そして使うお酢によって果実酢の味も変わります。
使う果物との相性もあります。
主なお酢の種類を以下にご紹介しますので、自分の好みに合ったものを選んで作ってみてくださいね。
フルーティでくせがない “リンゴ酢”
リンゴ果汁を発酵させて作ったお酢です。
お酢特有のツンとした香りが少なく、フルーティでマイルドな味わいが特徴です。
くせがないのでどんな果物にも合います。
お酢のにおいが苦手な方にもおすすめです。
酸味は強いがくせは弱い “ワインビネガー”
ワインを発酵させて作った酢です。
酸味は強めですが、くせが少ない味なのでお酢が苦手な方でも飲みやすいです。
どんな果物とも合うお酢です。
さっぱり爽快 “穀物酢”
小麦や米、トウモロコシなどの穀物や酒粕を原料とした酢です。
さっぱりとしてさわやかな味わいです。
爽快感のある果実酢を作るのにぴったりのお酢です。
コクと深味 “純米酢”
日本の代表的なお酢です。
米をお酒にしてから発酵させて作られています。
酸味が控えめで独特の香りとコクとまろやかさが特徴です。
果実酢に使うと味わい深いお酢になります。
香りが強く健康志向 “黒酢”
玄米が主原料のお酢です。
必須アミノ酸を豊富に含むお酢ですが、
匂いが強いため好みが分かれます。
果実酢にする場合は香りの強い果物で作ることをおすすめします。
果実酢の基本の作り方
では、いよいよ果実酢の作り方をお伝えしましょう。
基本の作り方さえ覚えておけば、どんな果物を入れても大丈夫!
まずは基本の作り方を覚えて、お好みの果実酢を作ってみてくださいね。
用意するもの
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お好みの果物
選んだ果物によって味や効果が変わります。
使う果物を選ぶ時のコツは、熟しすぎていないものを選ぶこと。その点だけ気を付けておけば大丈夫です。
いろいろな果物で作ってみて、味や風味の違いを楽しんでみては?
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糖類
糖類を入れると甘みが付くだけではなく、浸透圧により果物のエキスを引き出す手助けもしてくれます。
ただし甘いものがあまり好きではないという方は、糖類は控えめにしても大丈夫です。果実酢によく使われる糖類には、氷砂糖、グラニュー糖、はちみつなどがあります。
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保存瓶
果実酢を漬け込むのに不可欠なのが保存瓶です。
金属製の蓋の瓶を使うときは、蓋のサビ防止のために蓋と瓶の間にラップを挟みましょう。
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まな板と包丁
果実を切るときにつぶれると、お酢につけている間に腐敗してしまうことがあります。
包丁はよく切れるものを選びましょう。 -
ペーパータオル
画像元:mery.jp果実酢づくりに水分は大敵です。
水分が残っていると腐敗の原因になってしまうからです。ペーパータオルがあると、しっかりと水分をふき取ることができます。
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お酢
選んだ果物によっても相性の良い酢は変わります。
果物との相性や、ご自分の好みに合うものを選んでくださいね。
作り方
1. まずは使う道具の煮沸から
果実酢づくりに細菌は大敵!
使う道具に細菌がついていると腐敗の原因になってしまいます。
使う道具(包丁、まな板、瓶、瓶のふた)は煮沸消毒をして、滅菌しましょう。
煮沸した道具は、ペーパータオルでしっかりと水けをふいておきましょう。
2. 果実を酢に漬け込む
- 果実は良く洗い、ペーパータオルでふき取ります。
その後さらに完全に水気がなくなるまで乾かしておきます。 - 材料をカットします。
皮をむいたり種を取ったりしたら、小さくカットしましょう。 - カットした果実を瓶に入れます。
果実をすべて瓶に入れ終わったら糖類を入れましょう。 - 瓶に酢を入れる
最後に酢を静かに注ぎ、ふたをしめて冷暗所に保存しましょう。
3. 天地返しで熟成スピードをアップ!
果実酢を付けていると、糖類が溶けて果実が浮いてきます。
糖類の濃度が高い部分と果実のエキスの部分の2層に分かれてしまうためです。
このままおいておいても果実酢はできますが、ここで瓶をさかさまにする「天地返し」を行うことで熟成が早まります。
3日〜1週間に1回程度行うと良いですね。
ただし瓶のふたがしっかりと閉まっていることを確認してから行ってくださいね。
これがおすすめ!ぜひ作ってみてほしい果実酢
おいしくって美容や健康にも効果を発揮してくれる果実酢をご紹介します。レシピも一緒にご紹介しますので、気になるものがあったら試してみてくださいね。
レシピは飲みやすい組み合わせのお酢でご紹介していますが、違う種類のお酢を使っても大丈夫です。
オレンジ × リンゴ酢
生活習慣病の対策の果実酢として
オレンジにはビタミンC、カルシウム、カリウム、ペクチンなど栄養がいっぱい詰まっています。
- ビタミンC
- 美容にはもちろん、風邪予防にも効果的です。
- カリウム
- 血圧を整える効果がありますし、ペクチンは高血圧や動脈硬化に力を発揮します。
- カルシウム
- 骨を強化したり、ストレスを和らげたりする効果があります。
美容はもちろん、生活習慣病にも効果を発揮する果実酢です。
飲むだけではなく、肉料理の隠し味にもおすすめです。
材料の分量と飲みごろ目安
オレンジ1個にリンゴ酢400ml、糖類50gの割合で作るのがおすすめです。
1か月ほどで飲み頃になります。
イチゴ × リンゴ酢
美肌と疲労回復に!子供も飲みやすい果実酢
イチゴは豊富にビタミンCが含まれていて、美肌や疲労回復に効果抜群です。
お酢にも疲労回復効果があるので疲れた時によく効く1杯です。
イチゴは果肉が柔らかく、香りや味がお酢に移りやすいので甘い風味で大変飲みやすい果実酢になります。
酢が苦手なお子さんでも飲みやすいですね。
炭酸などで割って飲んでももちろんおいしいのですが、ヨーグルトとの相性も抜群!
ぜひお試しください。
材料の分量と飲みごろ目安
イチゴ200gにリンゴ酢400ml、糖類50gの割合で作るのがおすすめです。
2週間ほど置くと飲み頃です。
ブドウ × リンゴ酢
ブドウのポリフェノールで発がん予防!お酢なのにワインと同様の健康効果
赤ワインに含まれるポリフェノールが体に良いというのは有名ですね。
ブドウ酢もそれと同様に体に良い効果をもたらしてくれます。
皮が黒いブドウには、アントシアニンという目に良い成分が含まれています。また、ポリフェノールももちろん含まれています。
ポリフェノールは発がん予防やコレステロールの酸化予防に効果大!
アルコールに弱い方やお子さんでも、ブドウ酢なら安心して飲むことができますね。
材料の分量と飲みごろ目安
巨峰一房に、リンゴ酢400ml、糖類100gの割合で作るのがおすすめです。
1か月で飲み頃です。
イチジク × リンゴ酢
二日酔い対策!?イチジクの健康作用が魅力の果実酢
イチジクを食べたことがある方はもしかしたら少ないかもしれませんね。
しかしイチジクは栄養価が高く体に良いと昔から重宝されていた果物です。
ペクチン、カリウム、カルシウム、ビタミン類など豊富な栄養成分を含んでいます。
また、イチジクは独自の酵素を持っていて、食べると消化作用を促進させたり、二日酔いになりにくくなったりするという話もあります。
こんなにさまざまな良い効果があるイチジクを酢につけると、さらにヘルシー度がアップしますね。
材料の分量と飲みごろ目安
イチジク400gにリンゴ酢600ml、糖類100gの割合がおすすめです。
1か月で飲み頃です。
バナナ × リンゴ酢
気持ちを落ち着かせてくれるトリプトファンを含む果実酢
バナナは栄養満点の果物。
生活習慣病を予防してくれるカリウムや、ビタミンB群、整腸作用のあるオリゴ糖などが豊富に含まれています。
またトリプトファンという物質も含まれており、トリプトファンには気持ちを落ち着かせてくれる作用があります。
ストレスが溜まってイライラしているときにもおすすめの果実酢です。
材料の分量と飲みごろ目安
バナナ2本にリンゴ酢400ml、糖類100gの割合がおすすめです。
2週間で飲み頃になります。
ブルーベリー × ワインビネガー
抗酸化作用で老け防止の果実酢
ブルーベリーは、視力回復に効果的なアントシアニンが豊富に含まれており、健康食品に使われることも多い果物です。
βカロチンやポリフェノールも豊富に含まれており、抗酸化作用が高い食品としても有名です。
アンチエイジングに効果的な果実酢です。
材料の分量と飲みごろ目安
ブルーベリー200g、ワインビネガー400ml、糖類50gの割合がおすすめです。
1か月で飲み頃になります。
マンゴー × 穀物酢
葉酸豊富なフルーツシロップのようなマンゴー果実酢
マンゴーは濃い甘みが人気の果物です。
βカロチンが多く含まれており、美容に最適です。
また葉酸も豊富に含まれており、貧血予防にも効果的です。
牛乳や豆乳で割って飲んだり、ヨーグルトに混ぜて食べたりするとおいしくいただけます。
材料の分量と飲みごろ目安
マンゴー1個、穀物酢400ml、糖類100gがおすすめの割合です。
2週間ほどで飲み頃です。
果実酢生活でおいしく健康に!
おいしくてしかも健康へと導いてくれる果実酢。
自分で作るとお好みの味で作ることができ、さらにできるのを待つわくわく感もあります。
市販のものを購入するよりも、いっそう果実酢生活が楽しくなりそうですよね。
ぜひいろいろな果実酢を作って、自分好みのレシピを見つけてくださいね。