年齢とともに目立ち始める白髪。
「白髪は年齢のせいだから仕方がない」とあきらめている方も多いですよね?
一度白髪が生えたらもう元には戻らないと思っている方も多いのでは?
でも、日ごろのケアで髪も若返りが可能なのです。
白髪の原因を知り、対策することで白髪を防ぐことができますよ。
今回は、家にあるものでできる簡単手軽な白髪の改善方法をお伝えします。
メラニン色素が不足すると白髪に!
髪の毛の色は、人によって様々です。
日本人の場合は黒い髪の方がほとんどですが、同じ黒でも真っ黒の方もいれば茶色っぽい方もいます。
これは、メラニン色素の量によります。
髪の毛の色は2種類のメラニン色素が関係している
髪の毛のメラニン色素には、「ユーメラニン」というものと、「フェオメラニン」というものの2種類があります。
- ユーメラニン
- 黒い色を作る色素
- フェオメラニン
- 黄色を作る色素
この2種類のメラニン色素の量の組み合わせにより髪の毛の色が変わります。
日本人に黒い髪が多いのは、ユーメラミンの量が多いためです。
では白髪はどのような状態なのかといえば、このどちらのメラニン色素も含まない状態です。
実は髪の毛というのは、できたときはすべて「白髪」なのです。
その白髪が成長していく過程でメラニン色素が混じり、髪の毛に色がつくのです。
生えてきた髪の毛が白髪のままだということは、髪の毛に混じる色素が足りない状態なのだということになります。
メラニン色素の原料になるのは「チロシン」というアミノ酸の一種です。
そしてこのチロシンが、「チロシナーゼ」という酵素と反応することでメラニン色素が作られるのです。
黒い髪が生えてくるには、「チロシン」が十分にあり、「チロシナーゼ」がしっかりと働くことが必要なのですね。
白髪になる原因は遺伝だけではない
以前は白髪は加齢や遺伝により起こるもので防ぐのは難しいと思われていたのですが、原因が少しずつ解明されるごとに、改善方法も明らかになってきています。
では、「チロシン」の量が減ったり「チロシナーゼ」の働きが低下したりするのはなぜなのでしょうか?
老化による酵素の減少
体内には様々な酵素があり、その酵素は年とともに減少してしまいます。それは「チロシナーゼ」も例外ではありません。
年を重ねるごとに白髪が増えるのは、このせいだったのですね。
栄養不足
ミネラル不足はチロシナーゼの働きを低下させてしまいます。
また、チロシンの生成にも栄養不足は悪影響。普段から栄養バランスに気を付けた食事をとることが大切です。
チロシンをサプリメントで増やす方法もありますが、チロシンは摂取しすぎてしまうとシミやそばかすの原因になることも。
食品からの自然な摂取ならそのような心配も少ないため食品からとることをおすすめします。
貧血
女性は毎月の生理や出産などで貧血になりがちです。
この「貧血」も白髪の原因となってしまうことがあります。
血液には体中に酸素や栄養を運ぶ大切な役割があります。その中にはチロシンも含まれています。
血液の量が減ってしまうということは、髪の毛に運ばれるチロシンの量も減るということになります。そのため貧血になると、白髪になりやすいのです。
ストレス
ストレスで白髪ができやすくなるということを聞いたことがある方も多いのでは?
ストレスは自律神経を乱してしまいます。自律神経が乱れることで血行が悪くなってしまい、髪の毛に栄養がいきわたらなくなってしまうのです。
そうなるとチロシンの量も減ってしまいますし、チロシナーゼの働きも低下してしまいます。
白髪の改善には、「チロシン」を増やし、「チロシナーゼ」の働きを促進することが大切なのですね。
そのためには外側からのケアはもちろん、体の内側からのケアを怠らないことが大切です。
では、白髪の改善には具体的にどのような方法があるのでしょうか?
お金をかけずにできる簡単な方法を集めてみました。
外側からケア
まずは、髪の毛の外側から直接ケアする方法です。
お家にあるもので簡単にケア用品が作れますので、お試しくださいね。
卵の薄皮ローション
チロシンもアミノ酸の一種ですが、髪の毛を作るためにはアミノ酸が欠かせません。卵の薄皮には、髪の毛を作る元となるアミノ酸が豊富に含まれています。
この栄養を頭皮に直接染み込ませることで、健康な髪の毛が生えてくるのを促してくれるのです。ただし、アレルギーを引き起こす場合もあるので使う前に必ずパッチテストを行いましょう。
材料
- 生卵 10〜15個
- ホワイトリカー(甲類焼酎) 200ml
作り方
- 卵を洗いカラを割り中身を出します。
- カラを水に1時間ほどつけ、カラの内側の薄皮をはぎとります。
- 薄皮を風通しの良いところでカラカラになるまで乾かします。
- 薄皮をガラス瓶に入れ、ホワイトリカーを注ぎ蓋をして冷暗所に1週間ほど置きます。
冷蔵庫で保管し、2週間ほどで使い切るようにしましょう。
ローションを直接頭皮につけて、1日2回ほどマッサージしましょう。
白髪だけではなく、薄毛にも効果的です。
紅茶のローション
白髪が気になる方は、白髪染めなどを頻繁に使っているという方も多いですよね。でも白髪染めは髪や頭皮に負担をかけてしまうため余計に白髪を増やしてしまう原因に。
そんな頭皮の傷みが気になる方におすすめなのが、「紅茶のローション」です。卵と同様紅茶にもアミノ酸が豊富に含まれています。
さらに紅茶の色素が髪に吸着されることで毎日使い続けると白髪を目立たなくする効果も。髪染めとは違って髪や頭皮を痛めることもないので安心ですね。
材料
- 紅茶のティーバック 3つほど
- 水 500ml
作り方
- 紅茶のティーバックをお湯で煮出す
- 冷ましたらスプレーボトルに入れる
冷蔵庫に保管し数日で使い切ります。
1日に2〜3回ほど、頭皮にスプレーしましょう。
髪が元気になり、白髪が生えるのを防いでくれます。
今生えている白髪も、紅茶の色素のおかげで少しずつ目立たなくなりますよ。
薄毛に悩んでいる方にも効果的です。
体の内側からケアして白髪を予防
先ほどもお伝えしたように、体の内側の原因によって白髪が増えることがあります。
体の内側からケアすることで白髪の原因を取り除き、白髪が生えてくることを予防することができます。
白髪に効果的な食品は、「貧血によいもの」「チロシンを増やすもの」「チロシナーゼを増やし働きを促すもの」が考えられます。
これらをすべて考えて取り入れるのは大変です。
でも、これらの効果をすべて得ることができてなおかつ手軽に取り入れられるものがあるんです。
しかも忙しい方でも調理いらずで簡単に取り入れられるのでおすすめですよ。
おすすめ食材その1 黒ゴマ
黒ゴマには血を補う作用があると考えられています。また、血行を促す作用もあります。
さらに黒ゴマは、漢方の世界では「若返り効果がある」とされています。
髪の毛だけではなく、美容や健康にもよさそうですね。
漢方では髪の毛のことを「血余」といいます。「血液が余ったら髪になる」という考え方です。
ゴマを食べて血液が増えることで、髪の毛が元気になり黒い髪が増えてきますよ。
黒ゴマは表面のカラが硬いため、そのままだと消化されず栄養分を取り入れることができません。
軽く炒るか、すって食べるのがおすすめです。
黒ゴマミルク
すったゴマを加えたドリンクなら、毎日手軽にゴマをとることができますよ。ゴマを自分でするのが面倒な場合はすりごまを購入しても大丈夫です。
でも刷りたてのものを使うほうがおいしいですし、効果も上がります。
材料
- 牛乳 200ml
- 黒ゴマ 大さじ1
- はちみつ 適量
作り方
- 牛乳をマグカップに入れ電子レンジで温める。
- すった黒ゴマを温めた牛乳に入れよくかき混ぜる。
お好みではちみつを加える。
大変おいしいのでおすすめです。
黒ゴマハニー
黒ゴマハニーは、はちみつにすりごまを混ぜるだけと作り方はとっても簡単。
パンに塗って食べるとおいしいのでおすすめです。毎朝パンを食べる方は、特に取り入れやすいですね。
ヨーグルトに混ぜて食べてもおいしいですよ。
黒ゴマ酒
毎晩晩酌する方におすすめなのが「黒ゴマ酒」
この黒ゴマ酒は、白髪だけではなく、血圧の低下や不眠にも効果があります。
毎晩飲むお酒に黒ゴマ酒を取り入れてみませんか?
材料
- 黒いりごま 500g
- ブランデー 1.8l
*焼酎でも可
作り方
- 広口瓶に黒いりごま500g、ブランデー1.8lを入れる。
- 10分ほど湯煎する。
- 上澄みを50mlグラスに入れお湯で割って飲む。
好きなお酒を飲みながら白髪対策ができるなんて、一石二鳥ですよね。
お酒好きな方は試してみてくださいね。
おすすめ食材その2 きなこ
きなこにも髪を健康にする働きがあります。
きなこには血行を促進するレシチンという成分や、若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEが豊富です。
これらの働きにより頭皮の血行が良くなり髪への栄養がいきわたり白髪が改善されるのです。
牛乳きなこドリンク
材料
- 牛乳 200ml
- きなこ 大さじ1
- はちみつ 適量
作り方
- 牛乳をマグカップに入れ電子レンジで温める。
- きなこを温めた牛乳に入れよくかき混ぜる。
- お好みではちみつを加える。
ごまきなこドリンク
先ほどのごまをあわせてドリンクを作ってもおいしいですよ。
きなこと黒ゴマ、二つのパワーが合わさってより効果があるドリンクになりますよ。
材料
- 牛乳 200ml
- きなこ 大さじ1
- 黒ゴマ 大さじ1
- ココア 大さじ1
- はちみつ 適量
作り方
- 牛乳をマグカップに入れ電子レンジで温める。
- きなこ、黒ゴマ、ココアを温めた牛乳に入れよくかき混ぜる。
- お好みではちみつを加える。
牛乳の量などはお好みで調節してみてくださいね。
毎日の食事の中に様々な食材を取り入れるのはなかなか大変ですが、黒ゴマときなこなら、調理いらずで手軽に取り入れることができますね。
白髪が気になる方はぜひお試しくださいね。
白髪を染めたいけど、髪のダメージが気になる方は
白髪対策に白髪染めを使うと頭皮と髪にダメージを与えてしまうことがあります。染めた後のパサパサ感やギシギシ感はとても不快です。
特に頭皮へのダメージは白髪を増やす原因になってしまう恐れが・・・。
白髪染めの悩みを解決してくれる、頭皮にダメージを与える成分が入っていない、むしろ地肌をいたわり髪のダメージを補修してくれる白髪染めがあります。
「白髪を早くなくしたい」「美しい髪を取り戻したい」と思っている方には、天然由来の染料で髪の芯までしっかり染めてくれるこのアイテムがおすすめ。
ヘアカラートリートメント 〈ダークブラウン〉(La Sana)
白髪染で髪が傷む・・・。そんな悩みを解決してくれる、頭皮にも優しいヘアカラートリートメントです。髪のケアをしながら白髪を染めたい方におすすめ。髪のパサつきを抑えてつやつやの髪に導いてくれます。
詳しくみる髪に潤いを与え、キューティクルを補修してつや髪にしてくれる成分が含まれたヘアカラートリートメントなので、髪染めをしすぎたダメージヘアの黒染めにもお使いになれます。
白髪を改善して、見た目も中身も若々しく
白髪は見た目が老けて見える原因になります。
白髪が改善されるだけでも、十分に若々しい印象になりますね。
しかも白髪改善の方法は美容や健康にも効果的なものばかり。
白髪を改善させようと努力するうちに、体の中も若々しくなれますよ。
白髪はもう治らないとあきらめていた方。
今回ご紹介した方法を参考に、白髪改善を始めてみませんか?
白髪を改善して、見た目も中身もアンチエイジングしてくださいね。