2016.05.19更新 カイネコカイネコ

肌荒れの原因はこれかも・・・。便秘の種類とタイプ別解消法

肌荒れの原因はこれかも・・・。便秘の種類とタイプ別解消法

肌荒れ・ガサガサ肌など肌トラブルを引き起こす便秘は美容と美肌の大敵です。ただ、ひとくちに便秘と言っても、いくつかの種類に分かれることを知っていましたか?この記事では便秘の種類ごとに違う、原因と解消法について紹介していきます。

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便秘が美容にもたらす影響とは

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Photo by SandyManase

なぜ便秘が美容に悪影響を及ぼすのか、それは便秘により身体の中に毒素が溜まることが原因です。

排泄できずに便が大腸の中に溜まってしまうと、腸の中で便が腐っていきます。その結果、アンモニアなどの有害物質が腸の中に溜まり、血液を通して全身に周ってしまいます。

身体の中の毒素が多くなると内臓の本来の働きが弱くなり、肌荒れや代謝の低下などのトラブルを引き起こします。

また、便秘は腸内の悪玉菌も増やしてしまうので、さらに便秘がおきやすくなるという負のスパイラルを起こす可能性もあります。

便秘が引き起こす肌荒れ・カサカサ肌

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便秘が美容にもたらす影響として一番最初に実感するのが肌荒れです。

腸の中の老廃物によって発生した有害物質は、血液を巡って皮膚に渡り、汗として肌表面から体外に放出されます。

これは肌に備わっている機能の一つで、このこと自体は正常な働きなのですが、あまりに血液中の毒素が多くなると、肌は毒素の排出に多くのエネルギーを費やすことになります。
つまり、お肌がもつ毒素の排出以外の機能がおろそかになってしまうのです。

皮膚細胞の再生、新陳代謝などの働きが弱まることで、ターンオーバーのリズムが乱れ、肌荒れやカサカサ肌などの肌トラブルを起こしてしまうわけです。

便秘はダイエットを妨げて肥満を促進する

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Photo by Distec International

便秘によって内蔵の機能が弱まると、エネルギーの代謝が低くなり、太りやすい体質になります。

体内に溜まった有害物質の一部は肝臓によっても処理されます。
肝臓では体内に巡る有益な栄養素やエネルギーを処理する働きもあるのですが、有害物質の処理にリソースを割かれると、その分、栄養素やエネルギーの処理がおろそかになります。

結果として、身体全体の代謝量は減ってしまい、代謝されずに余ったエネルギーは脂肪として蓄積されます。
便秘はダイエットにとっても大敵ということです。

便秘は体臭・口臭にも影響を及ぼす

鼻を抑える女性

便秘の症状の中でも、女性にとって本当に嫌なのは体臭の変化ですよね。

上で述べたとおり、便秘で溜まりすぎた毒素の排出は皮膚によって行われます。これがつまり、体臭となります。

毒素の濃度が濃くなるほど、便に似たようなイヤなニオイを放つことになります。
なぜ腸内のニオイが体臭に影響するのか、というのは、この毒素が身体を巡って皮膚から放出される仕組みが原因というわけです。

また、毒素は血液を巡って肺にも回ります。肺から出た毒素は呼気として、つまり口臭の原因ともなります。

腸閉塞、大腸がん、便秘は恐ろしい病気の原因にも

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便秘が身体に及ぼす影響は美容に限ったことではありません。正常ではない身体の状態が続くと病気の原因になり

固くなった便が腸壁を傷つけ、大腸ポリープになることが考えられます。大腸ポリープは放置すると大腸がんにまで発展する危険性があります。

また、便が溜まりすぎることで腸閉塞となり、腹痛や吐き気・嘔吐などの症状が現れ、内臓圧迫や破裂などにより最悪の場合は死に至るケースもあります。
実際に、便秘が原因の腸閉塞による死亡例は国内・海外問わず何件も報告されています。

意外と知らない便秘の種類について

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美容や健康に多大な影響を及ぼす便秘ですが、実は便秘にもいくつかの種類があります。

便秘の種類に合わせた解消法を知らないと、なかなか便秘が改善しなかったり、何度も繰り返したりという可能性もあります。

便秘の種類はまず器質性便秘(きしつせいべんぴ)と機能性便秘に分けられ、機能性便秘はさらに弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)、直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)、痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)に分けられます。

器質性便秘 – 腸の構造上の問題による便秘

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器質性便秘は、小腸や大腸など排泄に関係する臓器に構造上の問題があることで起こる便秘です。

例えば腸が異常に細くなっていたり、異常に短かったり、炎症や腫瘍で塞がっていたりすることで、物理的に排泄できなくなってしまっている状態です。便秘の中でも非常に危険で緊急性が高く、放っておくと命に関わる危険性があります。

器質性便秘の症状

器質性便秘は腸閉塞の状態となっていますので、便秘状態が長期間続くことが多いです。

便が出ないことの他に、激しい腹痛や吐き気・発熱がある場合は器質性便秘の疑いがあります。
早急に医師の診断を仰いだ方が良いでしょう。

器質性便秘の解消法

器質性便秘は構造上の問題(難しい言葉で言うと解剖学上の問題)で起こる便秘なので、市販の内服薬や浣腸などでは改善できません。
場合によっては外科手術が必要となることもあります。

器質性便秘は自己対処は不可能と言ってしまって良いです。すぐに病院に行って適切な処置を受けることが必要です。

たとえ器質性便秘でなくとも、吐き気・嘔吐を伴う便秘は腸が詰まっている非常に危険な状態なので、早急に病院へ行ってください。

弛緩性便秘 – 筋力不足・腸の運動低下による便秘

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Photo by canhtrinh67891

弛緩性便秘は、腸を動かす筋力の低下によって起こる便秘です。

腸は排泄のために便を押し出す蠕動運動(ぜんどう運動)によって便を運んでいるのですが、その動きが弱まることで排泄がスムーズに行われず、便が溜まってしまう状態です。

加齢による筋力低下や腸のゆるみ、運動不足・ダイエットによる筋力不足・栄養不足・水分不足が主な要因です。
便秘の種類としては一番一般的で、ほとんどの便秘はこの弛緩性便秘であると言われています。

弛緩性便秘の症状

症状としては、便が出ない、肌荒れ、体臭の変化など一般的な便秘の症状が見られます。

腸内にガスが溜まることでお腹のハリが見られることが多いです。

また、便意はあるのに便が出ないというのも、弛緩性便秘である可能性が高いです。

弛緩性便秘の解消法

弛緩性便秘の場合、薬での対処療法も良いのですが、腸の動きが弱まっているという根本を解決しなければ再発の可能性が高いです。

生活習慣を改善して健康な身体づくりをすること、また筋力低下を解消するために運動を行うことで、便秘を予防することができます。
水分補給を十分に行うのも忘れてはいけません。

お茶やデトックス効果のあるハーブティでの解消法もおすすめです。
脂肪を減らす?デトックス?お茶に秘められたダイエット効果まとめ
美容やダイエットの強い味方!デトックス効果のあるハーブティーを楽しもう

乳酸菌を含むヨーグルトや食物繊維を食事に盛り込むことも改善につながります。

直腸性便秘 – 直腸・肛門の異常による便秘

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直腸とは肛門の一歩手前の腸のことで、この直腸の部分で便が止まってしまうのが直腸性便秘です。

直腸性便秘の場合、小腸や大腸は正常に働いているのに、肛門付近で異常が起こっていることになります。
小腸・大腸が正常であることから、便秘薬を用いたときにひどく下痢をするというのも特徴のひとつです。

直腸性便秘の特徴

直腸性便秘の特徴としては、便意をあまり感じないことです。
通常、便が直腸まで届くと、直腸にあるセンサーのようなものから脳に信号が送られ、それが便意となって表れるのですが、その働きのどこかで異常が起きている状態です。

痔などの原因から排泄が上手くできず、直腸に便が溜まってしまうこともあります。

直腸性便秘の解消法

直腸性便秘は、直腸に原因があるので、腸のぜんどう運動をサポートする食物繊維を取っても改善しません。

便意を感じたときに、何らかの事情でトイレに行けず我慢してしまうと、センサーの働きが鈍って直腸性便秘となる可能性があります。
便意を我慢することが習慣化している場合には改善しなければいけません。

痔など肛門に疾患がある場合には、痛みから排便を我慢しがちになります。
直腸性便秘の場合は、肛門科に行って治療を行うことで改善することもあります。

痙攣性便秘 – ストレスが原因の便秘

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痙攣性便秘は、腸の一部が痙攣(けいれん)を起こすことで便がスムーズに運ばれずに溜まることで起こる便秘です。
過敏性腸症候群とも呼ばれます。

痙攣を起こす原因は、睡眠不足やストレスによる自律神経の乱れが関係しています。
そのため、ストレス性便秘、心因性便秘などと表現することもあります。

痙攣性便秘の症状

痙攣性便秘の特徴として、下痢と便秘を繰り返す状態が続くことになります。

痙攣性便秘は弛緩性便秘とは全く逆で、腸のぜんどう運動が活発すぎる状態となっています。
慢性的にぜんどう運動が活発な状態だと、便が運ばれるスピードが速すぎて水分吸収がうまくできず下痢をします。
ぜんどう運動が過度に活発になると痙攣を起こして便秘になります。これが繰り返されるわけです。

腸に痙攣を起こすと腹痛を感じることもあります。
食後に下腹部に痛みが起こるということであれば、痙攣性便秘の可能性が高いかもしれません。

痙攣性便秘の解消法

痙攣性便秘を解消するためには、自律神経が乱れを改善することが有効です。

ストレスを溜めすぎないように心掛けて、リラックスできる時間を設けるようにしましょう。

生活リズムの乱れも自律神経に影響します。
睡眠・起床の時間を整えるたり、よく眠れる環境づくりも大切です。

また、肥満体型の方は睡眠時無呼吸症候群によって、十分な睡眠がとれてない場合も考えられます。
肥満解消も痙攣性便秘対策のひとつです。

便秘の種類と解消法のまとめ

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便秘には器質性便秘、弛緩性便秘、直腸性便秘、痙攣性便秘という種類があります。

便秘に効果的といわれる食物繊維や乳酸菌も場合によっては全く効果が無い場合もあります。
自分の便秘のタイプを知って、正しい対処を行うことが大切。

最後に、便秘は時として命にも関わることがある病気です。
慢性化した状態が続くと感覚も麻痺してきてしまいますが、排泄が出来ないことは身体にとって異常な状態です。

長期間長引く便秘や症状が重い場合には、迷わず病院で診察を受けることをおすすめします。

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