たくさんのメイクアイテムを使いこなすのって、結構大変ですよね。どんなアイテムを使うのかも重要ですが、肌をキレイに仕上げるには、メイクの順序が非常に大切です。順番に正解はありませんが、大人のメイクに最適な順番やそのポイントを解説します。
もくじ
メイクの順番を見直すとこんなにイイことが♡
自己流になりがちなメイクの順番を改めて見直すことによって、たくさんのメリットがあります。
断然キレイに仕上がる!
メイクの順序を変えるだけで、そのメイクアイテムが持っている質感や発色を最大限に発揮できるため、キレイな仕上がりになります。
それだけではなく、小じわやシミ、たるみなどを目立たなくしたり、テカリを抑えたりする効果を最大限に発揮することもできるのです。
化粧崩れしにくくなる
メイクの順番を見直すことで、今まで悩んでいた、下記の様なメイク崩れを防ぐこともできます。
- ファンデーションの皮脂崩れ
- リップの色落ち
- マスカラやアイラインによるパンダ目
- 眉毛が消える
など
メイクアイテムの持つ、保湿効果や皮脂吸着効果、発色などを長持ちさせるためのポイントは、この後、各アイテムの部分で説明して行きますね。
結果、メイクの時短にもなる!
メイクの順番を見直すと、キレイに仕上がり、メイク崩れも防げます。
「上手くいかないからやり直し!」
「メイク直しに行かなきゃ!」
なんてことがなく、時間に余裕が生まれるのです。
一度、順番を理解してしまえば、毎日実践するだけですから、とっても簡単。
時間にも美容にも余裕のある大人の女性になれます。
大人のためのベースメイクの基本順序
ベースメイクの順番は大きく2種類あります。
それは、ファンデーションの種類によって異なります。
リキッドまたはクリームファンデーションの場合
- 化粧下地・日焼け止め
- リキッドファンデーション・クリームファンデーション
- コンシーラー
- フェイスパウダー(おしろい)
パウダーファンデーションの場合
- 化粧下地・日焼け止め
- コンシーラー
- パウダーファンデーション
この順番は、多くの女性がご存じかもしれません。
では、ここからは各アイテムの細かい使用順番と、キレイに仕上がるポイントを紹介していきます。
ベースメイク①下地と日焼け止め
大人の肌は下地優先!
化粧下地と言っても、多くの種類があります。
それは、化粧下地が下記のような、様々な働きをしてくれるからです。
- 色補正
- 凹凸補正
- ファンデーションとの密着度アップ
- 保湿
- 皮脂吸着
- 紫外線カット
- カバー力アップ
特に、紫外線カットを重視して、化粧下地と日焼け止めを併用している女性も多いかと思いますが、あなたはどちらを先に塗っていますか?
ベースメイクで日焼け止めを塗る場合、大人の肌におすすめなのは、
- 化粧下地
- 日焼け止め
の順番。
化粧下地の種類によりますが、ほとんどのものに保湿成分が含まれているため、日中のスキンケア効果を高めてくれます。
すると、乾燥によるシワや、過剰な皮脂分泌を抑え、長時間キレイなメイクを保つことができます。
また、先に化粧下地で肌の凹凸を均一にすることで、日焼け止めの塗りムラが抑えることもできるのです。
コントロールカラーはいつ使うの?
化粧下地や日焼け止めと共に、コントロールカラーを使用する場合もあるかと思います。
その場合は、
- 化粧下地
- 日焼け止め
- コントロールカラー
という順番で使用しましょう。
コントロールカラーはその名の通り、肌色を調整してファンデーションの色味をキレイに魅せてくれるアイテムです。
多くの場合が部分使いですし、コントロールカラーの効果を十分に発揮させるためには、ファンデーションの直前に使用するのがおすすめです。
ベースメイク②コンシーラー
コンシーラーっていつ使うの?
先ほど、お伝えした通り、ファンデーションのタイプによってコンシーラーの順番が異なります。
リキッドまたはクロームファンデーションの場合
- コンシーラー
- リキッドまたはクリームファンデーション
パウダーファンデーションの場合
- パウダーファンデーション
- コンシーラー
どちらも、順番を間違えると、十分にカバーできないどころか、厚塗りやヨレの原因になるので、注意しましょう。
詳しいコンシーラーの使い方はコチラも参考に
BBクリームを使う時のコンシーラーの順番は?
BBクリームは、下地の効果も兼ね備えているため、基本的にスキンケアの直後に使用しますよね。
そんな便利アイテムに、コンシーラーはいつ使えば良いのか悩みどころ。
- BBクリーム
- コンシーラー
の順番で使いましょう。
もし、コンシーラーとBBクリームの質感が合わない場合は、キレイなスポンジか、指の腹でポンポンとなじませてあげればナチュラルに仕上がります。
ベースメイク③ファンデーション、顔のどこから塗るの?
ファンデーションは頬の中心から外に向かって
どんなタイプのファンデーションでも、顔のどこから塗るのか、基本的には順番は同じです。
毛穴やシミ、クマなどの「隠したい部分から塗り始める」と覚えておくと迷いません。
ただし、シワは厚塗りになると余計に目立ってしまうため、なるべく最後に、薄くつけるようにしましょう。
リキッド・クリームファンデーション、BBクリームの場合の順番
- 手の甲にパール粒大出し、両頬(各2~3か所)、おでこ、あご、鼻に乗せる
- 頬の中心から、放射線状に広げる
- おでこは生え際に向かって放射線状に伸ばした後、薄く鼻筋にのばす
- あごも外側に向かって伸ばす。フェイスラインはぼかすように。
- 指やスポンジに残ったファンデーションで、目元、小鼻、口元の崩れやすい部分を薄く塗る。たたき込むようにすると、密着しより崩れにくくなる。
- 最後に手のひらで顔全体を包み込み、なじませる
※ブラシ、スポンジを使う場合にも基本的には同じ順番です。
動画でもチェック♪
パウダーファンデーションの場合の順番
- スポンジの半分くらいにファンデーションを取る
- 頬の中心から、滑らせるように外側に向かってなじませる
- おでこも中心から放射線状に滑らせていく。
- 鼻、あごも薄く塗る
- 小鼻、目元はファンデーションをつけたさずに、軽く、とんとんとなじませていく
- フェイスラインや生え際を、外に向かってスポンジを滑らせ、ぼかす
※フェイスブラシやパフを使う時も基本的には同じ順番です。
動画でもチェック♪
2色使いたい場合はどっちが先?
上級者になると、ファンデーションの色を、部分によって使い分けて、立体的なベースメイクを作る場合もありますよね。
その場合、明るい色と暗い色、どちらを先に塗れば良いのでしょうか?
2色使いで小顔になるメイク順番
- 顔の中心部分に明るい色(普段使っている色)を塗る
- フェイスラインに暗い色を少量取り、のばす。
- 小鼻やあごの下、鼻筋の脇などにも暗い色をなじませる。
- 色の境目を指の腹かスポンジでなじませる
ベースメイク④おしろい・パウダー
パウダーは顔のどこからつけるの?
フェイスパウダーやおしろいの役目は、水分・油分の多いリキッドファンデーションなどの崩れを防いだり、肌の質感を整えます。
また、紫外線カットの機能も高めてくれます。
そんなフェイスパウダーは、崩れやすい所からつけるのが鉄則。
マットになりすぎるのが嫌だったり、乾燥しがちな場合には、顔全体ではなく、崩れやすいTゾーンや小鼻にだけ乗せるのもOKです。
ルースパウダーとプレストパウダーどっちが良いの?
フェイスパウダーの形状には大きく2種類、さらさらの状態のルースパウダーと固形になったプレストパウダーあります。
実は、あまり違いはありません。
ブランドによって、プレストでもルースでも、それぞれツヤっぽい仕上がりやマットな仕上がりなどの違いがあり、結局のところ「何(道具)を使ってつけるか」で、大きく質感は変わります。
- ブラシ
- 薄好きでナチュラルな質感
- 厚みのあるパフ・毛足の長いパフ
- ふんわりとした質感
- 薄いパフ
- マットな質感でカバー力が出る
好きな質感を探してみるのも面白いですよ。
携帯するならプレストパウダーがおすすめ
私の場合、朝自宅でメイクする時は、ルースパウダーをブラシで付け、持ち歩くポーチの中にはプレストパウダーと付属の薄めのパフを携帯しています。
外出先での化粧直しの時には、崩れた小鼻やテカったTゾーンを、パフでさっと抑えるだけで簡単です。
また、ルースパウダーとブラシを持ち歩くより、ポーチの中にコンパクトに収まるのでおすすめです。
クッションファンデーションに下地やおしろいは必要?
基本的にクッションファンデーションは、スキンケア後、ぽんぽんするだけで、下地もおしろいも不要です。
保湿、紫外線カット、カバー力、崩れにくさの実力は、既にその人気から証明されていますよね。
ただし、シミを隠したい、くすみを隠したい、テカリが気になる、など、特別な効果を求めるなら、下地やコンシーラー、フェイスパウダーを使うのがおすすめです。
詳しい使い方やおすすめクッションファンデはこちらを参考に♪
ポイントメイクの基本順序
ベースメイクが終わったら、いよいよポイントメイク。
ポイントメイクの順番は、顔のバランスを取るために、とても重要です。
- アイブロウ
- アイシャドウ
- アイライン
- ビューラー
- マスカラ
- リップ
- チーク・ハイライト・シェーディング
この順番に正解はありません。
リップから塗っても問題はありません。
しかし、大人メイクらしい顔全体のバランスと崩れにくさを重視して、この順番をおすすめしてます。
細かく見ていきましょう。
ポイントメイク①アイブロウ
眉を書く順番
- スクリューブラシで毛の流れを整える
- フェイスパウダーを軽くのせ、眉についた水分や油分をオフ
- 眉の形を決め、ペンシルでしるしをつける(眉尻、眉頭、眉の太さ)
- アイブロウペンシルやパウダーで埋めていく
- スクリューブラシで毛の流れを整える
トレンド眉の詳しい書き方は下記もチェック♪
眉マスカラはいつするの?
眉の色を変えたり、眉のボリュームを調整するために、眉マスカラを使用する場合には、最後に使用します。
眉マスカラを使用すると、時間が経って汗や皮脂で眉が消えてしまう心配も少なくなるので、おすすめです。
眉マスカラの使い方
- ブラシの先端に着いた余分なマスカラ液をオフする
- 黒目の上あたりから眉頭に向かって、毛流れに逆らってつける
- 眉全体を毛流れに沿ってひと撫でする
- ダマになっている部分はスクリューブラシや綿棒で整える
眉ティントをしたい場合いつするの?
最近流行の眉ティント。
これは、眉毛を染めるのではなく、皮膚の角層を染めるため、全てのメイクの前に行います。
おすすめは、前日の夜の洗顔後。
商品にもよりますが、ティントして2~3時間は色が落ちやすいので、メイクも洗顔もしない方が良いのです。
前日の夜に眉ティントすることで、寝ている間に色が角層に定着し、落ちにくくもなるのでおすすめです。
ポイントメイク②アイシャドウ
広い範囲&明るい色から
アイシャドウにも、様々なアイテムがありますが、ここでは3色のパウダーまたはクリームタイプのアイシャドウの例です。
グラデーションの方法もたくさんありますが、とにかく「広い範囲&明るい色」から。
また、チップを最初に置いた所が一番濃くなるのも覚えておくと、失敗しづらくなりますよ。
- ベースカラー(ハイライトカラー)をアイホール全体に広げる
- メインカラーを二重の幅にのせ、ベースカラーとの境界をぼかす
- 締め色(最も濃い色)を細いチップまたはブラシに取り、目の際に乗せる
- 綿棒でなぞり、馴染ませる
- 下まぶたのアイシャドウや、涙袋メイクをするならここで!
詳しい涙袋メイクはコチラを参考に
ポイントメイク③アイライン
アイライナーの種類によって注意したい順番がある
アイライナーには、リキッド、ジェル、ペンシルなど様々。
アイラインで一番多い悩みがにじむこと。
特にペンシルライナーは柔らかくて使いやすいのですが、にじみやすく化粧崩れが多いのが特徴です。
そんなペンシルアイライナーを使い場合には、先ほどのアイシャドウの締め色をアイラインを引いた後にひきましょう。
上からなぞるように締め色のアイシャドウをつけることでコーティングされ、崩れにくくなります。
リキッドやジェルで崩れる場合は、アイラインをひく前に目の際の涙や皮脂を綿棒などでオフしてからのせるようにしましょう。
ラインが皮膚にしっかり密着して落ちづらくなりますよ。
アイラインの詳しいメイク方法は下記を参考に♪
ポイントメイク④マスカラ
まつげメイクの基本順序
- 上まつげをビューラーでカールをつける
- マスカラ下地を塗る(ボリュームUPやカールキープなどをしてくれる)
- 下地が乾いたらマスカラを根元からジグザグに塗る
- 上からもひと塗りすることで、しっかりコーティングされカールキープできる
- 金属コームでとかし、ダマをとる
- 上まつげのマスカラが乾いたら下まつげもぬる
つけまつげをつけるならこのタイミング
つけまつげをしたい場合には、アイシャドウとアイラインの後につけましょう。
つけまつげをしてからでは、アイシャドウの粉がつけまつげについてしまったり、アイラインをうまくひくことができませんので注意しましょう。
まつげメイクのヒントにこちらもどうぞ♪
ポイントメイク⑤リップメイク
リップメイクの基本順序
- リップクリームで保湿・紫外線カットをする
- リップコンシーラーで唇の色を消す
- リップライナーで唇の輪郭を書く
- 口紅(リップカラー)で中を塗りつぶす
- 軽くティッシュオフをする
- もう一度、口紅(リップカラー)で中を塗りつぶすことで色落ちしにくくなる
- リップグロスをのせる
大人は使って当たり前!リップライナー
リップライナーを使うのは難しそう、面倒くさいと使わない女性も多いかもしれませんが、大人のキチンと感を演出するためにはリップライナーの使用をおすすめします。
色落ちも防ぐことができるので、忙しい人にもぜひ使っていただきたいアイテムです。
口紅の塗り方でこんなに変わる
口紅の塗り方にも様々な方法があり、1本の口紅でも色や質感を変えて楽しむことができます。
-
- 直塗り
- 一番簡単なのに口紅の色をしっかりつけることができます
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- ブラシで
- シワにもしっかり色が入り、発色、色モチが最も良いです。
-
- 指でポンポン
- 自然な血色感が出せたり、グラデーションを作りやすい。この場合はリップライナーは不要です。
-
- チップで
- ツヤ系の口紅をマットな質感にしたい時に。
口紅の塗り方の選択肢を増やして大人メイクにも幅を持つともっとメイクが楽しくなりますよ。
ポイントメイク⑥チーク・ハイライト・シェーディング
3つの色で顔のバランスを整える
最後に重要なチーク、ハイライト、シェーディングを入れて、顔全体のバランスを整えます。
チークだけは使う、という女性が多いかもしれませんが、ハイライトとシェーディングを使うことによって、顔に自然な立体感が生まれ、肌の質感を高め、ポイントメイクを際立たせてくれるのです。
順番はあるの?
順番は
- チーク
- ハイライト
- シェーディング
の順番がおすすめ。
コレがやりすぎない順番です。
大人のメイクでチーク・ハイライト・シェーディング、がっつり入っていると、ただの厚化粧な印象に。
あくまでも、バランス調整のメイク行程ですので、ちょっと薄すぎるかな?くらいに留めておきましょう。
顔の形別、チーク・ハイライト・シェーディングの位置
また、これらは顔の形によって入れる位置が微妙に異なります。
入れる位置やトレンドのチークはこちらを参考に♪
おまけ・アイプチはいつするのが正解?
一つのメイクアイテムとして定着したアイプチ。
もし、ナチュラルに仕上げたいなら、ベースメイクが終わったあとすぐにアイプチをするのがおすすめです。
二重の幅は顔のバランスに影響しますので、ポイントメイクをする前にアイプチをすることで、眉もアイシャドウもアイラインも、こんなはずじゃなかったのに…という失敗を防げます。
まとめ・順番だけでメイクは変わる!
いかがでしたでしょうか。
多くのアイテム、使い方を細かく説明したので長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回紹介した全部のアイテムを使う必要はありません。
また、もちろんアイテムによっては例外もあります。
今回は、大人メイクをするうえで、アイテムの力を最大限に発揮させるための、テクニックとして紹介しました。
メイクの順番をちょっと変えるだけで、メイクの仕上がりもモチも変わってきますので、ぜひ試してみてください♪”