妊活中は、生活習慣を変えることが求められます。
「あれもダメ、これもダメ」と言われることが多くストレスが溜まってしまうことも…。
しかも仕事をしていたり、小さいお子さんがいたりすると生活習慣のすべてを変えるのは難しいですよね。
しかし妊活中に最も重要なのは、「食事」です。
食生活を少し改善するだけでも妊活に効果的ですよ。
そこで今回は、妊活に効果的な食べ物と、それらを簡単に取り入れることができるメニューをご紹介します。
誰でも手軽に取り入れられるように、なるべく調理を必要とせず、短時間で作ることができるメニューを集めたので参考にしてみて下さいね。
もくじ
妊活中の食生活のポイントは、「3つの抗」プラス「たんぱく質」
妊活のポイントは、「妊娠しやすい体質に改善すること」
そしてその鍵を握るのが、「3つの抗」と言われるものと、たんぱく質です。
3つの抗とは、「抗酸化」「抗糖化」「抗炎症」のことを表しています。
この3つの抗を意識した食生活が卵巣機能をアップさせます。
さらにたんぱく質をとることで、妊娠しやすい体質へと変化すると言われています。
妊活に必要な栄養素は他にもたくさんあるのですが、すべてを覚えるのは至難の業。
しかし、この3つの抗とタンパク質でしたら覚えやすく意識しやすいですよね。
食事を用意するときに思い出して少し意識するだけでも変わりますので、ぜひこれを機に意識してみてくださいね。
では次に3つの抗をなぜ意識しなければならないのか、また妊活に効果的な食材にはどのようなものがあるのかをお伝えしましょう。
糖質の摂り過ぎは、卵子の劣化を招く
食品に含まれている糖分のことを「糖質」と言います。
この糖質が高い食品を摂り過ぎると、卵子の劣化を招くと言われています。
糖質をとると、体内ではAGEsと呼ばれる物質がつくられます。
このAGEsは、体の老化にかかわる物質です。
このAGEsが蓄積されることが卵子の劣化につながるのです。
さらに老化にかかわるということは、もちろん妊活だけではなく美容や健康にもマイナスです。
糖質の多い食品には、炭水化物や砂糖などの糖分、果物などがあります。
特に、砂糖が多く含まれている食べ物には気をつけましょう。
市販のお菓子や清涼飲料水には砂糖がたくさん含まれているため注意が必要ですね。
糖分をとりたくなったときは、てんさい糖や羅漢果糖、ハチミツなどが良いでしょう。
主食には白いお米や小麦より、玄米やふすまなどがおすすめです。
果物や野菜(特に根菜)にも糖質は含まれますが、妊活中に必要な栄養素も豊富に含まれています。
果物や野菜は多く摂るほうが良いですね。
その分炭水化物や糖分を少な目にしましょう。
抗酸化作用で、卵巣機能をアップ
毎日のストレスや飲酒、喫煙などは体を酸化させる原因になります。
体が酸化すると病気にかかりやすくなったり、老化を引き起こしたりします。
卵巣機能も低下してしまうため、もちろん妊活にも悪影響です。
しかし飲酒や喫煙をセーブすることはできても、ストレスをゼロにすることはなかなか難しいですよね。
そこで、酸化を防いでくれる「抗酸化作用」のある食品を多く摂ることで体の酸化を防ぎましょう。
抗酸化作用の高い食品には、緑黄色野菜、大豆、バナナ、緑茶などがあります。
抗炎症で、子宮も卵子も元気に!
体内で炎症が起こると、さまざまな病気の要因になります。
その中には子宮内膜症など不妊を引き起こしてしまう可能性がある病気も含まれています。
また抗炎症を意識することで卵子も元気になりますよ。
体内の炎症を引き起こしてしまう大きな原因となる食材には、「トランス脂肪酸」があります。
トランス脂肪酸は、ショートニングやマーガリン、コーヒーフレッシュなどに含まれています。ダイエットのためにバターの代わりにマーガリンを使う方もいますが、体のためには良くありません。トランス脂肪酸は、加工食品やスナック菓子などにも多く含まれていますので要注意です。
抗炎症効果が高い食材の代表的なものに「オメガ3脂肪酸」があります。
オメガ3脂肪酸は、青魚やえごま油、アマニ油、シソ油、ナッツ類、豆類などに多く含まれています。
タンパク質が妊娠しやすい体を作る
タンパク質は体を作るために欠かせない栄養素です。
タンパク質は筋肉を作る材料にもなります。
筋肉がしっかりとつくことで、血流が良くなり体の冷えを防ぐことができます。
冷えは妊活の大敵です。冷えを防ぐことが妊娠しやすい体質へと導くことにつながります。
さらに血流が良くなると新陳代謝が良くなるため、美容や健康にも効果的です。
タンパク質は、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などに豊富に含まれています。
これらのタンパク質を2種類以上の食材からとることが大切です。
ただし、肉を食べる場合は赤身や鶏の胸肉などの脂身の少ないものにする方が良いでしょう。
このように3つの抗やタンパク質を意識すると、妊活だけではなく、美容や健康にも効果的なのですね。
では次に、簡単に3つの抗とタンパク質を取り入れられるレシピをご紹介します。
短い時間でさっと作ることができるレシピを集めました。
手間なし簡単!妊活に効果的なレシピ
妊活に効果的なレシピは美容や健康にも効果のあるものばかりです。
妊活中の方だけではなく、美容や健康を気にする方もぜひお試しくださいね。
ふすまパンのバナナトースト
抗酸化作用の高いバナナ。
実は温めるとさらに栄養化があがり、美容や健康にも効果的。
ふすまパンを使用することで抗糖化も意識しています。
抗炎症も意識するなら、これにピーナッツバターをプラスするのもオススメです。
ピーナッツバターを加えるときは、砂糖の入っていないものを選択してくださいね。
作り方はとっても簡単です。
ふすまパンにスライスしたバナナをのせて、トーストするだけです。
これなら忙しい方でも簡単に取り入れることができますね。
豆乳バナナ
ダイエットにも効果的と言われる豆乳バナナですが、妊活にも効果的です。
抗酸化作用のあるバナナと、抗酸化作用とともに抗炎症作用も期待できる大豆の組み合わせはまさに最強のコンビと言えるでしょう。
また豆乳には糖質もほとんど含まれていないため抗糖化にも効果的ですし、妊活に必要不可欠なたんぱく質も豊富に含まれています。
妊活中の方には特にオススメです。
作り方は、ミキサーに豆乳とバナナを入れるだけ。
豆乳とバナナの分量は、お好みで。
きなこもプラスするとより効果がアップします。
納豆とネギのアマニ油あえ
納豆は大豆製品なのでたんぱく質が豊富ですし、抗炎症作用や抗酸化作用にも優れています。
さらに発酵食品なので便秘にも効果的。
納豆だけでも充分に効果的なのですが、これにオメガ3脂肪酸のアマニ油を加えることでさらに効果がアップします。
しかも味も美味しくなりますよ。
アマニ油が苦手な方は、他のオメガ3脂肪酸の油でも大丈夫です。
オメガ3脂肪酸は加熱してしまうと効果が無くなってしまうため、そのまま納豆に入れるのがポイントです。
また薬味にも抗炎症作用があります。
お好みで生卵をプラスすると、たんぱく質もさらにアップします。
納豆一パックに対し、アマニ油は大さじ1杯が目安です。
ネギはお好みの量を入れて下さい。
ブロッコリーの妊活サラダ
ブロッコリーは緑黄色野菜なので抗酸化作用があります。
またブロッコリーには「葉酸」という栄養素が含まれており、この葉酸も妊活に効果があると言われています。
ただし葉酸は加熱に弱く、水に流れやすいのでゆでるよりもレンジで温めるのがおすすめです。
味付けにはオメガ3脂肪酸が含まれたオイルを使い、抗炎症作用も狙いましょう。
ブロッコリーの妊活サラダの材料
- ブロッコリー 1株
- オメガ3脂肪酸のオイル 適量
- ニンニク 適量
- ベーコン 20g
- ブラックペッパー 適量
ブロッコリーの妊活サラダの作り方
- ブロッコリーをレンジで柔らかくなるまで温める
- フライパンにオイルとベーコン、ニンニクを入れて炒める
- ブロッコリーをフライパンに入れてオイルをからめる
- ブラックペッパーをふる
これだけで完成です。
アボカドディップ
森のバターとも呼ばれる、栄養化の高いアボカド。
美容にも効果的だと言われています。
このアボカドに、たんぱく質を豊富に含むクリームチーズとオメガ3脂肪酸を含む油を加えてディップにしましょう。
作っておくと、生野菜や、肉、魚などいろいろなものと合わせることができるため大変便利です。
材料は、
- アボカド 1個
- レモン汁 大さじ1
- クリームチーズ 50g
- 醤油 大さじ4
- わさび 少々
- オメガ3脂肪酸の油 大さじ4
作り方は、柔らかくしたクリームチーズと、皮をむいて一口大に切りレモン汁をかけたアボカド、調味料をすべてミキサーにかけるだけ。
アボカドには変色防止のため必ずレモン汁をかけて下さいね。
食べ方にもひと工夫
食事の時に食べる順番を変えることも、妊活に効果ありです。
食物繊維 → たんぱく質 → 炭水化物の順番に食べることで、血糖の吸収を穏やかにしてくれます。
これは妊活だけではなく、ダイエットにも効果的です。
食材に意識を向けたら次に食べる順番も意識してみて下さいね。
妊活で、美容や健康も手に入れよう
妊活の基本は「健康な体質へと改善すること」です。
ですから妊活をすること=美容や健康に良い生活を送ることなのです。
特に毎日の食生活は、体を作る元となるものなのでとっても大切です。
今回簡単に必要な栄養を取り入れられるレシピもご紹介したので、ぜひ毎日のメニューに取り入れてみてくださいね。
毎日の食生活に気をつけて、妊活の成功とともに美しさや健康も手に入れましょう。