着替える時などにささくれが引っかかり痛い思いをすること、ありますよね。ふと気付くと出来てしまっているささくれ。手の見た目も悪くなりますから、出来ればすぐに治したいですよね。そこで今回はささくれの原因や正しい治し方についてご紹介していきます。
ささくれの原因
洗剤などによる手指の乾燥
一番多いささくれの原因は、何と言っても手指の乾燥。
洗剤を使用した水仕事や手洗いなど、普段の生活の中でも手指が乾燥してしまう要因はたくさんあります。
手が乾燥したなと感じたらハンドクリームでこまめにケアをするようにして、出来るだけ乾燥から肌を守るようにしてくださいね。
間違ったネイルケアがささくれの原因に
爪を綺麗にしようとして行うネイルケアが、実はささくれの原因になっていることもあります。
甘皮除去、アルコール消毒、マニキュアやジェルネイルのリムーバーなど、行った後に手指の乾燥を感じたことはありませんか?
必要以上に甘皮除去しないように心がける、リムーバーなどの薬剤は爪以外に付着しないよう気をつけることが大切です。
ささくれは体のSOSかも
ささくれが出来てもあまり気にしないという方も多いかもしれませんが、実はささくれは体のSOSの可能性もあるため注意が必要なんですよ。
体調不良や血行不良がささくれの原因になることもありますし、食事制限ダイエットや偏食による栄養不足や栄養の偏りが原因になる場合も。
特に下記の栄養素が不足してしまうと、ささくれが出来やすくなってしまいますから注意してみてください。
不足するとささくれの原因になりやすい栄養素
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- たんぱく質
- 肌を作る原料になります
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- ビタミンA、B2
- 皮膚や粘膜の健康を保ちます
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- ビタミンB6
- 皮膚障害予防に
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- ビタミンC
- 肌を美しく保ちます
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- ビタミンD
- カルシウムやビタミンAの吸収をサポートします
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- ビタミンE
- 傷の治癒を早めます
ささくれの正しい処置方法・治し方
炎症が起きると化膿し激しく痛くなる
「たかがささくれ」と甘く考えがちですが、実はささくれは立派な皮膚疾患。
症状が悪化すると化膿する恐れもあり、そこから感染症に罹患して激しい痛みを伴う場合もあります。
指先は常に露出していますし、日常生活の中で色々な場所に触れる機会も多いですから、ささくれから空気中の雑菌が入り込んで化膿してしまうことも多いんですよ。
その中でもカンジダ菌や黄色ブドウ球菌、レンサ球菌などの細菌に感染してしまった場合は「カンジダ性爪周辺炎」「ひょうそ」など別の病気に発展してしまいます。
「ささくれなんてそのうち治る」
と放置せず、悪化する前に正しい処置方法をとるか、病院で適切な処置を受けるようにしましょう。
(ささくれが悪化する前にすべき)正しい処置方法
1.ささくれを切る道具を用意し、しっかり消毒する
細かい部分をカット出来る、眉用のハサミやネイルニッパーなどの小回りの効く道具を用意し、消毒液などでしっかり消毒します。
2.しっかり根元からささくれをカット
消毒が終わったら、しっかり根元からささくれをカットします。
もしカットし残りが出てしまっても、決して指で無理やり引っ張ってちぎるのではなく、丁寧にハサミでカットするのが大切です。
3.最後はしっかりささくれ跡を保護!
ささくれのカットが終わった後は、特に傷がなければささくれ後にキューティクルオイルなどを塗って保湿しておきましょう。
もし傷が出来ていたり出血していたりする場合は、軟膏を塗った後に絆創膏を貼って、傷口がなるべく雑菌に触れないように保護してあげてくださいね。
応急処置には液体ばんそうこうでガード
もしささくれを処置する時間がない場合は、とりあえず液体ばんそうこうでささくれをガードしておくという方法があります。
液体ばんそうこうでカバーしておけば、ささくれから雑菌が入るリスクを減らせませすよ。
液体ばんそうこうは塗った部分が透明で目立ちにくいですし、化粧ポーチに入るサイズですから持ち歩くのも便利。
ささくれが出来やすい方は、常に携帯しておくようにすると良いかもしれませんね。
ただささくれは早く処置して治してしまうに越したことはないので、出来るだけ早い段階で適切な処置を行うようにしましょう。
ささくれしにくい指にするために・予防法
洗剤類を使う時はゴム手袋を
手指の乾燥が気になる方は、水仕事で洗剤類を使用する際にゴム手袋を使用するのがおすすめです。
ゴム手袋を使うと、ささくれだけではなく関節部分のひび割れなども予防出来ますよ。
ゴム手袋を使用すると細かい作業がやりにくくなりますのでつい避けてしまいがちですが、手指の乾燥対策にはかなり効果的ですので、ぜひ一度試してみてください。
爪も乾燥させない
手の乾燥が気になる時、ハンドクリームなどで手を保湿する方は多いのではないでしょうか。
ですがハンドクリームを使用する際、肌だけではなく爪部分までしっかり塗り込むことは出来ているでしょうか?
乾燥が気になる手のひらや手の甲のみに使用して満足してしまいがちですが、ささくれ対策を行うなら爪まできちんと塗布することがポイントです。
手の全体にハンドクリームを広げた後、最後に指先一本一本までしっかりケアしてあげれば、ささくれを予防出来るだけではなく、爪の状態改善にも役立ちますよ。
マッサージで血行を良くしよう
指先をマッサージして血行を良くしてあげることでも、ささくれ予防に繋がります。
親指で指の血行を促してあげるように軽い力で指全体を揉み揉みしていきましょう。
指の根元から先端に向かって揉んだ後、最後に爪の横を揉みほぐしてあげればさらに効果的です。
マッサージの際はクリームやオイルを使用して、摩擦による刺激から指の肌を守ってあげるようにしましょう。
ビタミン・ミネラルの十分な摂取を
ささくれの原因の1つに栄養不足があると前述しました。
つまり、たんぱく質やビタミン群、ミネラルなど肌の状態をしっかり整えてくれる栄養素を十分に摂取すれば、ささくれのリスクを軽減出来るということです。
バランスの取れた食生活を目指すのが一番ですが、どうしても食事だけでは十分量の栄養を取れない場合は、マルチビタミンなどのサプリメントを利用するのもおすすめです。
ただ、サプリメントは食事の代わりにはなりませんから、あくまで食事のサポートとしてサプリメントを活用するようにしてください。
さいごに
たかがささくれといえど傷口から感染症を引き起こす可能性もあるため、決して侮れません。
普段からささくれが出来ないように心がけ、もしささくれが出来てしまったら、出来るだけ早期に正しい処置を行い早めに治すように心がけましょう。
また、食事制限ダイエットなどが原因でささくれが出来ている場合は、そのダイエット方法自体を見直すのも大切です。
ダイエットは健康な体を維持するために行うものであって、ダイエットにより体のどこかに悪影響が出てしまっては元も子もありませんよね。
ささくれ対策をしっかり身につけて、指先美人を目指してみてくださいね。