2016.10.25更新 TAKAI YukaTAKAI Yuka

化粧品の使用期限がパッケージに書かれない理由と使用目安

化粧品の使用期限がパッケージに書かれない理由と使用目安

いつの間にか溜まってしまう古い化粧品。いつか使おうと思っている内に数年が経過し、いざ使う時にはなんとなく違和感…。実は化粧品には使用期限があり、期限切れの化粧品を使うと肌荒れの原因になることもあるため、注意が必要なんですよ。

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製薬企業退職後、Webライターに。ライター歴2年とまだまだ修行中ですが、役に立つ情報を発信出来るよう頑張ります!

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なぜ使用期限が書かれていないの?

ある基準を満たせば書かなくても良い

コスメアイテムの使用期限

「化粧品に使用期限なんてあるのか!」と思って、実際に化粧品のパッケージを確認しても使用期限なんてどこにも書かれていませんよね。

使用期限が書かれていないのに使用期限があるなんておかしな話なのですが、実はこれには秘密があります。

その答えは医薬品や化粧品の製造販売について定めている薬事法(正式には、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の中にあり、ここに「製造または輸入後3年を超えて正常及び品質が安定なものは使用期限の表示を行わなくても差し支えない」と記載されているんです。

つまり、未開封の状態で3年以上品質が保証できる化粧品については、使用期限や製造日の表示もしなくても良いということ。

じゃあ、一体いつまで使えるのと気になりますよね。

使用期限は3年以下

基本的に、使用期限記載のない化粧品の使用期限は、未開封の製品で製造から約3年間と言われています。

この理由も先ほどと同様で、「3年を超えて品質を保証できる」ということは、つまり「約3年間の品質保証は出来るけれど、その後は検証していないから分からない」という意味になるため。

もちろん3年経過したからといって急激に劣化が始まるわけではありませんが、製造から3年以降の使用により何らかの不都合が出たとしても、それはあくまで自己責任になってしまうんです。

使用期限が3年未満である化粧品にはしっかり使用期限が記載されていますので、未開封状態の化粧品の使用期限は3年以下と覚えておくようにしてくださいね。

手作り化粧品は超短命

化粧品の使用期限3年以下というのは、あくまで市販品に限ったケース。

市販品にはしっかり防腐剤が入っていますし、製造販売時に品質保証テストもされています。

「そうか、化粧品は3年くらい大丈夫なんだ」と手作り化粧品も同様に考えると、危険なことになりかねませんので注意してください。

手作り化粧品

画像元:ringaringa.net

手作り化粧品は肌への負担を最小限に考えて作りますから、基本的には防腐剤や抗菌成分を配合しませんよね。

また、手作り化粧品に加える有効成分の中には腐りやすい性質を持つものも多いため、素人が使うと時間経過とともにすぐ劣化してしまう可能性も高いんです。

基本的に手作り化粧品の使用期限は1週間ほど。

作るのに手間がかかる場合はつい大量に作って作り置きしたくなりますが、自分の肌を第一に考えるなら短期間で使い切れる量を作って、常に新鮮なもの使うようにしたいところです。

手作り化粧品で注意が必要な成分

参考までに、手作り化粧品によく使用される成分で、取り扱いに注意が必要なものをご紹介しておきます。

ビタミンC
レモン汁やサプリメントのビタミンCを手作り化粧品に混ぜこむ方がいますが、これは危険。ビタミンCはとても不安定な物質ですので紫外線などの影響によりすぐ変質し、肌に対して刺激性の強い物質に変わってしまいます。
ヒアルロン酸
保湿性の高さで人気のヒアルロン酸ですが、腐りやすい性質を持つため、実はとても品質管理が難しい成分。肌荒れの原因になる場合も多いので、手作り化粧品に対する知識が十分でない場合は使用に注意が必要なんですよ。
アロマオイル
保湿効果やリラックス効果を求めて使用されるアロマオイルですが、市販のアロマオイルには不純物が多く含まれているため、酸化により肌荒れの原因になる場合も。もともと肌に使用する想定がされていない製品も多いので、要注意です。

開封済みの化粧品は3年とは限らない

品質の低下はこうやって起こる

化粧品は一度開封してしまうと3年という使用期限に関わらず、出来るだけ早く使い切るようにしてください。

その理由は食品と同様で、開封と同時に空気に触れたり、酸化したりして「黄色ブドウ球菌」や「表皮ブドウ球菌」といった雑菌が繁殖しやすくなるため。

また、素手で直接使用していたり、汚れたパフで使用していたりする場合も雑菌の繁殖を促すため、どれだけ長くても半年程度で使用を止めるのが重要です。

繁殖した菌が肌に触れると、かぶれやかゆみ、ニキビなど皮膚炎を引き起こすリスクが非常に高くなります。

もし症状が酷い場合には、皮膚科を受診してステロイド外用薬などを使用する必要も出てきますので、古い化粧品を使用して一度でも肌荒れが出たら再使用はせずに、すぐ捨てるようにしてくださいね。

アイテム別開封済み使用期限

化粧品は使用する部位やアイテムごとに推奨される使用期限に違いがあります。

アイテム別の使用期限をご紹介していますので、製造から時間が経ってしまった化粧品を使用する際の参考にしてみてください。

マスカラ、リキッドアイライナー:3か月以内
アイメイク商品は、菌が繁殖しやすく、万が一菌が目に入り込んだ時にダメージが大きいため、使用期限は短め。毎日同じ製品を使用するなら3か月もあれば十分に使い切れますが、複数の製品を並行して使用する場合は開封日を容器に記載しておくなどして対策しましょう。
スキンケア用品:6か月以内
クレンジング、洗顔用品、化粧水、乳液、美容液、クリームなどのスキンケア用品は、無防備な肌に使用し、基本的に肌の角質層まで浸透させるものですから、雑菌の繁殖により肌がダイレクトにダメージを受けます。数種類を並行して使用するのではなく、集中的に使用してしっかり期限内に使い切りましょう。
リップクリーム、口紅など:6か月以内
リップクリームや口紅、グロスなどのリップメイク用品は6か月以内に使い切るのが基本。唇の皮は他の部分に比べて薄いので、化粧品成分の変質によりすぐに荒れてしまいやすいんです。
日焼け止め:6か月以内(ワンシーズン内)
余ったら来年使用するという方も多い日焼け止めですが、日焼け止め製品に含まれる成分は時間経過とともに肌への負担が強くなる場合もあるので、出来ればワンシーズン内で使用を終えるようにしましょう。また開封してから時間が経つと、日焼け止め機能が低下する可能性もあります。
ファンデーション、化粧下地:6か月以内
パフの汚れなどにより、雑菌繁殖リスクが高いのがファンデーションや化粧下地。顔に直接塗るものですので、あまりに古いものは思い切って捨ててしまいましょう。
ペンシルアイライナー:1年以内
同じ筆を使いつづけるリキッドアイライナーに比べ、削れば新しい部分が出るペンシルアイライナーは比較的使用期限が長め。とはいえ目の周囲で使うものですので、数年経過しているようなものは使用せず、1年を目安に新しいものに交換するようにしましょう。
アイシャドウ:1年以内
アイシャドウは、気分やTPOにより使い分けることが多いため、複数の製品を並行して使用しがち。そのため、数年にわたって同じ製品を使う機会も多いのですが、推奨される使用期限は1年以内。ただ、チップやブラシをこまめに洗浄したり、使い捨てのものを使うようにしたりすれば1年以上使用可能な場合もあります。チップやブラシを目の中に入れないように注意し、状態を確認しながら使うようにしてくださいね。
チーク:2年以内
チークは出来れば2年以内で使用を止めたいところですが、基本的にファンデーションの上から頬にしかつけないものですので、そこまで使用期限に神経質になる必要はないと言われています。ただ、パウダータイプ以外のチーク(クリームタイプなど)は、酸化しやすいため臭いや色に変化がないか確認しながら使用してください。

こうなったら捨てるサイン!

変色・におい・分離など

化粧品から悪臭がしたら捨てる!

出来るだけ捨てずに長い間使いたいのが化粧品ですが、見た目や臭いに違和感があったらすぐに捨てましょう。

目安にすべきサインは、以下のようなものがあります。

  • 色が変わっている

    見るからに以前とは色が変わって、変な色になっている場合は腐敗している可能性が非常に高いです。

  • 変な臭いがする

    使い始めの頃とは違う、鼻にツンとくるような臭いや変な臭いがしてきたら、すぐに捨てましょう。

  • 液体が分離している

    初めから分離している製品を除き、リキッドファンデーションや乳液が分離してきたら、腐敗している可能性が高いので使用を止めましょう。

品質を少しでも保つためにできること

化粧品の使用期限は、保管方法により目安の使用期限よりも短くなってしまう場合があります。

保管の際のポイントをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ポイント1:湿度の低い、涼しい場所に保管する

未開封・開封済みどちらの製品にも言えることですが、化粧品を保管するなら直射日光が当たらず、湿度の低い涼しい場所に保管しましょう。

ポイント2:一度出したら、容器に戻さない

多く取りすぎてしまったからといって、一度手につけたものを容器に戻すのは絶対にNG。手の雑菌が容器の中で繁殖して、腐敗を早めてしまいます。

ポイント3:蓋はしっかり閉める

毎日使うものだといちいち蓋を開けるのが手間に感じて、つい蓋をゆるめにしてしまいがちですよね。ですが、蓋と容器の間に隙間があると、そこから空気が入り込んで酸化や菌の繁殖スピードを早めてしまうので要注意なんです。

ポイント4:パフやブラシは清潔なものを

パフやブラシは、こまめに洗うか使い捨てのもの使用するようにして、清潔を保ちましょう。

ポイント5:リップや口紅は清潔なブラシで使用する

唇に直接つけると菌の繁殖を早めてしまうため、清潔なブラシで使用するようにしてください。

ポイント6:クリームやジェルはスパチュラで

直接指を容器に入れると、腐敗を早める原因に。面倒ですがスパチュラ(ヘラ)を使用しましょう。製品に付属していない場合は、アイスなどに使う使い捨てのプラスチックスプーンでもOK。

捨てるのはもったいないけど、肌のために使用期限を守ろう!

ポーチや引き出しの奥底から、いつ買ったのかも定かではない化粧品が発掘されることって、ありますよね。

化粧品は安いものではありませんから、ついもったいないと取っておいてしまいがちですが、あまりに古い化粧品は肌荒れの原因にもなるため、思い切って捨ててしまうのがベストです。

今回ご紹介した目安の使用期限や保管方法などを参考に、思い切って化粧ポーチの中を断捨離してみても良いかもしれませんよ。

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