胸元の大きくあいた服は大胆に男性を魅了しますが、シワやくすみが目立ってしまったら印象はマイナスです。ニキビやくすみのないきれいな“デコルテ”を魅せるためには、日々のケアが大切です。デコルテのニキビケア方法、ニキビのできにくい体質を作る食事、生活習慣についてご紹介します。
もくじ
デコルテってどこ?
デコルテとは首~胸元の部分のことをいいます。
元はファッション用語からきていて、『首筋や胸を大きくあけた』というフランス語が語源です。今までは顔のスキンケアが重要視されていましたが、首筋は老化が目立ち年齢が出やすいことから、最近は顔のみならずデコルテのケアが注目されています。
デコルテにはどんなトラブルが起きやすいの?
ニキビ・むくみ・くすみができやすい
デコルテは重い頭を常に支えている部分ですので、血行不良になったり、筋肉が疲労しやすいです。ニキビができたり、むくみが起きたり、くすんだり、シワが深く刻まれてしまったり、様々な問題が起きます。
老化が真っ先に見えてしまうのがデコルテ
普段からスキンケアを欠かさない顔と比べて、ケアされる頻度が少ないデコルテ。肌の調子が明らかに老け込んでいたり、くすみやニキビが目立ってしまっていたら、顔のスキンケアをきちんとしていてももったいないですね。
美しい肌を作るのは毎日のケアの積み重ねですので、きちんとケアして、老化に負けない“若く美しいデコルテ”をつくっていきましょう!
毎日のケアはどうしたらいいの?
デコルテは顔と同じケアをする
顔のケアを行うときに、デコルテのケアをおこなうことが効果的です。つまり、毎日朝・晩のケアをすることが大切です。
デコルテは顔と繋がっていて、繊細さも顔と同様です。顔に対するスキンケアをデコルテにも行うだけで、理想的なケアができます。
顔と同じように優しく洗顔し、化粧水をつけ、クリームを塗りましょう。このとき強くこすり過ぎないことがポイントです。
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どうしてデコルテにはニキビができやすいの?
汗の滞留
デコルテは汗をかきやすい部分です。汗が滞留することで雑菌が繁殖しやすくなり、皮脂も大量に分泌されてしまいます。
乾燥しやすい服を選ぶことで、雑菌の繁殖を防ぎ清潔さを保ちます。また、汗をかいていたらなるべく早めにシャワーを浴びたり、汗をかいたら優しく拭くことで対処しましょう。
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詳しくみる髪の毛が刺さっている
髪についた整髪料や油分、埃などが皮膚にさわることで刺激になります。毛先がチクチクとあたる刺激がニキビの原因となります。
とくにデコルテは髪が刺さりやすい部分です。刺した上で汚れまで一緒に刺し込んでいったら、肌荒れしないわけがないです。
化学成分が使われた整髪料はお肌に負担になりますので、お肌にやさしい、自然由来成分だけで作られたワックスをご紹介します。
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詳しくみる枝毛に付着した汚れ
枝毛などで傷んだ髪は汚れが付着しやすく、その髪がデコルテにまとわりつくとニキビの原因となってしまいます。
髪に傷みによるデコルテニキビがひどい場合は、髪でデコルテを覆い隠さないように結ぶことが大切です。
毛穴にシャンプーがたまってしまう
お風呂やシャワーをするとき、顔を洗ってからシャンプーをしていませんか?
その順番で洗ってしまうと、流しきれないシャンプー・リンスがデコルテに付着したままになってしまいます。毛穴に詰まったシャンプー・リンスがニキビの原因になります。
体を洗う時は“上から”洗っていくイメージで。顔やデコルテを洗うのは、シャンプー・リンスをした後にしましょう。
大きいバスト
バストが大きいと汚れや汗がたまりやすく、ニキビトラブルのリスクが高まります。汚れがたまりやすい部分は、意識してきれいに洗い流すことが大切です。
ニキビの原因となる食事って?
ニキビの原因・炭水化物の多い食事
炭水化物には皮脂腺を刺激する作用がありますので、摂取しすぎることによって皮脂が過剰分泌し、それによって毛穴が詰まってニキビの原因となります。
また、高GI食といって、炭水化物のなかには食後の血糖値を急激に上げるものが存在します。あがった血糖値を下げるためにインスリンが分泌されますが、インスリンは男性ホルモンを刺激しますので、これによって皮脂量が増加。毛穴がつまりニキビの原因となります。
炭水化物の“重ね食べ”はやめる
『炭水化物+炭水化物』という“重ね食べ”の食生活は、ニキビが非常にできやすい体質になります。また、それに加えて肥満になりやすい生活習慣ですので注意が必要です。
お好み焼きなどの粉ものをおかずにお米を食べていませんか?ヤキソバパンを頻繁に食べていたり、ラーメンとご飯、チャーハンを一緒に食べていたり。
食生活の見直しをするとき「甘いものを控えよう」と思うのはごく当然のことですが、『糖』が含まれるのは甘いものだけではありません。『炭水化物-繊維質=糖質』です。ニキビの改善には、まず炭水化物の総量の見直しをしていきましょう。
日本人女性に必要な炭水化物は100g~150g
デスクワークの女性の場合、一日に必要とされる炭水化物量は『100g~150g』程度です。これをオーバーすると、ニキビ体質や肥満といったトラブルが発生する可能性があります。
さらに、現代の日本人の食生活では、炭水化物を毎日300g以上摂取している人もいます。こういった食生活は危険で、糖尿病やがんのリスクに直結していきますので、食事の炭水化物量を把握することは非常に重要です。
炭水化物の多い食べもの
- 焼きそば…炭水化物69g
- ラーメン…炭水化物63g
- チャーハン……炭水化物62g
- ごはん(茶碗一杯)…炭水化物55g
- おにぎり(1個)…炭水化物39g
炭水化物の少ない食べもの
- 豆腐(100g)…炭水化物2g
- 枝豆(100g)…炭水化物9g
- チーズ(100g)…炭水化物1.4g
- ゆでたまご(1個)…炭水化物0.3g
ニキビの原因・脂質の多い食事
脂質は三大栄養素の一つですので生きていく上で重要ですが、現代人の食生活では摂り過ぎとなってしまうことが多いです。脂質を取り過ぎると毛穴から脂質が過剰分泌され、毛穴の詰まりの原因となります。
脂肪の多い食べものを把握し、脂肪の吸収を抑える食べものを摂取していくことが大切です。
脂質の多い食べもの
- 和牛バラ肉(100g)…脂質50g
- 豚バラ肉(100g)…脂質34g
- ミルクチョコレート(100g)…脂質31g
- ウィンナー(100g)…脂質28g
- からあげ…脂質25g
脂質の少ない食べもの
- 野菜
- エビ・貝などの魚介類
- 鶏のささみ
脂質の吸収を抑える食べもの
- キノコ類
- 緑茶
- 唐辛子
手軽な外食・おいしいものは脂質と炭水化物が多い!
おいしいもの、というと何を思い浮かべますか?
時間がないとき、外食で済ませようと思うと何を食べますか?
それらは9割方、炭水化物と脂質がたっぷりです。残念ながら日本人に人気の食生活や外食産業というのは、ニキビ・生活習慣・肥満のリスクが大量に存在します。
たまの外食は全力で楽しみ、そして普段の食生活はある程度気を付ける。そういったバランスとさじ加減が、美しい肌を保つのに大切です。
ビタミン不足
皮脂分泌をコントロールする作用のあるビタミンB2とビタミンB6。これらが不足することで皮脂が過剰分泌され、毛穴がふさがりやすくなりニキビが増えます。
また、これらビタミンは一度にたくさんの量を摂取するよりも、少量をこまめに摂取することが大切です。
一日に必要な女性のビタミンB2の量
年齢 | 推奨量(mg) |
---|---|
1~2(歳) | 0.5 |
3~5(歳) | 0.8 |
6~7(歳) | 0.9 |
8~9(歳) | 1.0 |
10~11(歳) | 1.3 |
12~14(歳) | 1.4 |
15~17(歳) | 1.4 |
18~29(歳) | 1.2 |
30~49(歳) | 1.2 |
50~69(歳) | 1.1 |
70 以上(歳) | 1.1 |
妊婦(付加量) | +0.3 |
授乳婦(付加量) | +0.6 |
ビタミンB2をたくさん含む食品
- 豚レバー(3.60mg)
- 牛レバー(3.00mg)
- 鶏レバー(1.80mg)
- 焼き海苔(2.33mg)
- 唐辛子(1.40mg)
一日に必要な女性のビタミンB6の量
年齢 | 推奨量(mg) |
---|---|
1~2(歳) | 0.5 |
3~5(歳) | 0.6 |
6~7(歳) | 0.7 |
8~9(歳) | 0.9 |
10~11(歳) | 1.2 |
12~14(歳) | 1.3 |
15~17(歳) | 1.3 |
18~29(歳) | 1.2 |
30~49(歳) | 1.2 |
50~69(歳) | 1.2 |
70 以上(歳) | 1.2 |
妊婦(付加量) | +0.2 |
授乳婦(付加量) | +0.3 |
ビタミンB6をたくさん含む食品
- にんにく(1.50mg)
- ビンチョウマグロ(0.94mg)
- 酒粕(0.94mg)
- 牛レバー(0.89mg)
- マグロ 赤身・脂身(0.82~0.85mg)
- かつお(0.76mg)
- 鶏ひき肉(0.68mg)
- いわし 丸干し(0.68mg)
- 鶏レバー(0.65mg)
- 鮭(0.64mg)
食事以外でデコルテニキビの原因となる生活習慣は?
デコルテニキビの原因・ホルモンバランスが乱れている
ストレス・睡眠不足・思春期によってホルモンバランスが乱れるときがあります。これにより皮脂分泌量が増加し、毛穴の詰まりからニキビが増加します。
これらはやむを得ない部分もありますので、毛穴を詰まらせないことを意識して、丁寧でこまめな洗顔・その後の保湿などのアフターケアを充実させることで乗り切りましょう。
デコルテニキビの原因・ゴシゴシ洗いすぎ
洗い過ぎによる皮膚への刺激は厳禁です。外部からの刺激が肌トラブルやニキビ肌の原因になります。顔を洗うときにも強くこすったり、固いナイロンタオルでゴシゴシしていませんか?
優しく洗うことを心がけましょう。
デコルテのニキビの原因・汚れた衣類からの刺激
汗によって雑菌が繁殖した衣類からの刺激がニキビの原因となります。チクチク刺激のある服、化学繊維を使っている服、通気性の悪い服は控えましょう。
デコルテニキビの原因・日焼け
ニキビに対して紫外線は天敵。活性酸素が発生し、さらに悪化してしまうことも。ニキビによる肌トラブルが起きているときや、お肌の調子が悪いときは、日焼け対策をとくに入念にしましょう。
まとめ
本記事ではデコルテのニキビケアについてまとめてきましたが、いかがでしたか?
私は“ニキビのひどい版”である『粉瘤種』ができやすい体質で、手術もしてきました。しかし、日々のケア+食生活の改善によって粉瘤種のできる速度が抑えられ、病院に行く必要性も薄くなりました。
ニキビの改善は、ケアだけ、食生活だけでは不足で、その両方があって初めて成り立つものと実感しています。
本記事がみなさまのスキンケアの一助となれば幸いです。