ヘアケアしても髪が傷む理由
シャンプーやトリートメントにこだわってケアをしても、髪の悩みがなかなか改善しないことがあります。食事や体質の変化といった理由も挙げられるものの、実は、毎日使っているドライヤーのせいかもしれません。
ドライヤーを使えば髪が傷むのは仕方ないという声も聞かれますが、それはもう過去の話!ドライヤー選びのコツと正しい使い方をご紹介します。
ドライヤー選びのポイント
たくさんのブランドや商品があるので、どんなドライヤーを選べばいいか、迷ってしまいますよね。理想的な商品に出会うために、どんな点に注意して選べばいいのでしょうか?
風量&風速
髪の傷みを最小限におさえるには、短時間で髪を乾かせるドライヤーを選びましょう!
判断するポイントは、風量と風速の数値ですが、商品によっては非公開のものもあります。
- 風量
- 数値が高いほど風量が多く、髪を乾かす時間を短くできます。
1.3 m3/分以上のものを選びましょう。2 m3/分以上の大風量のものもあります。
- 風速
- 数値が高いほど髪に風がまっすぐ届くため、髪を乾かす時間を短くできます。
10m~14m/分程度のもので乾きの良さを実感できます。こちらも20m/分を超える大風速のものがあります。
温冷風機能
温風で乾かしたあとに冷風で仕上げることで、様々な美髪効果が期待できます。温冷風切替機能がついたドライヤーを選びましょう!
冷風仕上げによる美髪効果
- キューティクルの保護
- 熱ダメージの軽減
- 髪のボリュームダウン
- スタイリングの長時間キープ
通常のドライヤーの温風温度は、大体100~120℃に設定されています。
100℃以上の温風を毎日長時間当て続けることは、髪にとって大きなダメージに…。
大風量・風速のドライヤーを選ぶか、60~70℃と低めの温度設定のドライヤーを選ぶことで、こうしたダメージを防ぐことができます。
ワット数(消費電力)
1000~1200Wのドライヤーを目安に選びましょう。
業務用ドライヤーは1200Wを超えるものもありますが、一般家庭では使えないことが多いので要注意です。
美容院でヘアドライをしてもらう時、家で乾かすよりも短時間で乾くなぁと感じたことはありませんか?美容師さんは乾かし方のコツを熟知しているからだとも言えますが、理由の1つがこのワット数です。美容院ではワット数が高い業務用のドライヤーを使用しているので、その分風量が多く乾きが早いと言えます。
マイナスイオンなどのプラス機能
ドライヤーのプラス機能として、定番の人気を誇るのが、マイナスイオンです。
髪のダメージの原因となる静電気を除去し、また空気中の小さな水分の粒子を髪に取り込むことで、潤いやまとまりを与えてくれます。
また最近はくせ毛やカラーの退色、枝毛の予防効果が確認されているドライヤーも。
マイナスイオン発生機能がついたドライヤーを選んで、損はないでしょう!
重さ
ドライヤーを持つ手が疲れてくると、ドライヤーと髪の距離がどうしても近づいてきてしまいます。
温風を髪の毛の近くで当てすぎると、ヘアダメージの原因に。ドライヤーの重さも、商品選びのポイントだと言えます。
個人差はありますが、600g前後くらいであれば、重さを気にせずに使えそうです。
価格
ドライヤーの価格と機能は大きく比例します。最新機能を備えたものだと1万円以上、特殊なものだと4万円を超えるものも。
髪に優しいドライヤーを選びたいけど、高い金額は出せない!と感じる人は、5000円前後を目安に選ぶと、バランスのいい商品が見つかると思います。
髪の悩み別おすすめドライヤー
ドライヤー選びの基本が分かったところで、具体的な髪の悩みを解決するには、どんな商品を選べばいいでしょうか?
悩み別に抑えておきたいポイントと、おすすめのドライヤーをまとめました。
髪のダメージ、パサつき
- 短時間で素早く乾かせる大風量&大風速ドライヤー
- 低い温度で乾かせる低温風ドライヤー
- 髪の保湿、ヘアケア機能付きドライヤー
なかなか乾かない
- 短時間で素早く乾かせる大風量&大風速ドライヤー
- 軽量など、手が疲れにくいドライヤー
くせ毛が気になる
- 髪の保湿、ヘアケア機能付きドライヤー
カラーのモチが悪い
- 髪の保湿、ヘアケア機能付きドライヤー
こんな悩みに | 髪のダメージ、パサつき/なかなか乾かない |
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温風温度 | 非公開 |
ワット数 | 1200W |
風量 | 2.0m³/分 |
重さ | 約675g |
その他機能 | マイナスイオン、温冷風機能 |
2つのファンを搭載し、2.0m³/分とパワフルな風量で髪を素早く乾かすことができます。風量1.7m³/分のドライヤーでドライ時間が20分かかっていた場合、12分まで短縮できるそう。少し重さはありますが、風量がかなり強いので乾きが早く、気にならないでしょう!
こんな悩みに | 髪のダメージ、パサつき/なかなか乾かない |
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温風温度 | 80~100℃ |
ワット数 | 1200W |
風量 | 1.6m³/分 |
重さ | 約485g |
その他機能 | マイナスイオン、温冷風機能 |
高い風量に加え、485gの軽量を実現!髪をスピーディに乾かす速乾ノズルもついており、ストレスなく髪を乾かすことができます。髪をしっとりつややかに整えるマイナスイオンもついていて、リーズナブルながら万能なモデルです!
こんな悩みに | 髪のダメージ、パサつき/くせ毛が気になる/カラーのモチが悪い |
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温風温度 | 115℃ |
ワット数 | 1200W |
風量 | 1.7m³/分 |
重さ | 約590g |
その他機能 | プラズマクラスターイオン、温冷風機能 |
プラスとマイナス2つのイオンが髪に働きかけ、静電気を抑えてまとまりとツヤをアップさせます。髪に潤いを与えることで、くせ毛の改善やハリ感アップ、キューティクルを保護して枝毛やカラーリングの退色を改善するなど、美髪効果抜群のドライヤーです!
こんな悩みに | 髪のダメージ、パサつき/なかなか乾かない |
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温風温度 | 28℃~78℃ |
ワット数 | 1200W |
風量 | 2.4m³/分 |
重さ | 約618g |
その他機能 | マイナスイオン、温冷風機能 |
78℃の低温風と、2.4m³/分とトップクラスの風量で髪を素早く、優しく乾かします。静電気を抑えるマイナスイオン機能やスタイリングに合わせて付け替えられるアタッチメント、静音性など、盛りだくさんの機能が。低温で素早く髪を乾かせるので、ヘアダメージを抑えて髪を早く乾かしたい忙しい朝におすすめ。値段は高いですが、一度は使ってみたい最先端モデルです!
こんな悩みに | 髪のダメージ、パサつき/くせ毛が気になる/カラーのモチが悪い |
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温風温度 | 110℃ |
ワット数 | 1200W |
風量 | 非公開 |
重さ | 本体 約722g |
その他機能 | バイオプログラミング技術、温冷風機能 |
バイオプログラミング技術という独自技術を採用。髪のたんぱく質を強化してダメージから守り、しっとりとまとまりのある仕上がりに。くせやうねりが気になる人にもお勧めです。冷風を当てることで、髪のキューティクルが整ってカラーのモチがアップしたり、顔のリフトアップ効果が得られたりと、ドライヤーの域を超えた美容家電です!
髪をいたわるドライヤーのかけ方
どんなに優秀なドライヤーでも、使い方を間違えると髪にダメージを与えてしまいます。
ドライヤーを使う時に気をつけたいポイントをまとめました。
ドライヤー前のトリートメントで保護
ドライヤー前には、洗い流さないタイプのトリートメントを必ず使用しましょう。
オイルタイプのものは、髪表面を保護してドライヤーの熱から守ってくれるうえ、保湿効果が高いです。
ダメージヘアが気になる人は、アミノ酸、たんぱく質由来系の成分(グルタミン酸、加水分解コラーゲン、ケラチンなど)が配合されているものを選びましょう。
髪のやけどに注意
通常のドライヤーの温風温度は100~120℃と、高めの設定です。
熱風を当て続け、髪表面の温度が100℃を超えた髪は変質し、枝毛やごわつき、ハリコシの低下など、様々なトラブルを招いてしまいます。
髪が急激に乾燥すると、キューティクルがめくれあがってはがれやすくなります。また表面温度が100℃以上になると、髪の中のタンパク質や脂質が変質して、メデュラに空洞ができてしまいます。次のシャンプーのときに、髪内部の成分が流れ出やすくなり、さらに空洞が増えてしまいます。
引用元:kao.com
髪やけどを防ぐポイント
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- タオルドライをしっかり
- 頭皮や毛先を優しくふき取り、余分な水分を取っておきます
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- ドライヤーは髪から20㎝離し、上から下に風を当てる
- キューティクルの向きに合わせて風をあてることで、髪が傷むのを防ぎます
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- 頭皮や髪の根元を中心的に乾かす
- 生え際を中心に乾かすことで、ドライヤーを使う時間が短縮できます
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- 温風で8割、残りの2割は冷風で仕上げる
- 冷風で仕上げることで、キューティクルが引き締まるなど美髪効果が得られます
こちの記事も参考にどうぞ。
髪にやさしいブラシの使い方
髪が濡れている時は、キューティクルが開いてはがれやすい状態です。そのままブラッシングをすると髪にダメージを与えてしまいます。
髪をしっかりと乾かした状態で、余計な摩擦を与えないように、丁寧にブラッシングしましょう。
まとめ
最近は進化したドライヤーが次々と発売されており、髪を乾かしながらケアすることも可能になってきました。
一方、ドライヤーの正しい使い方を知らないと、髪に思わぬダメージを与えてしまうので要注意です。
基本を抑えて、美しい髪を育てていきましょう!