皆さん、夏に向けてダイエットしていますか?
「絶対太りたくないから焼肉は行かないようにしてるの」「お肉はやめて、そのぶんお米を食べて健康的にダイエットに取り組んでる」そんな方はいらっしゃいませんか?でもそれ、ちょっと待ってください!
きちんとポイントを抑えれば、別にお肉を食べても太らないんです。むしろお肉はダイエットに効果的な、とても優秀な食材だとしたら?それを我慢するなんてもったいことです。
まちがった知識でするダイエットは無駄につらいだけで、何の成果もあげられません。ダイエットをするからには、成果を出してこそ、ですよね。
でも、WHOが『お肉を食べ過ぎると大腸がんのリスクが上がる』って言ってたような…とご心配の皆さまにも、そこをふまえつつご紹介していきますので、是非ご覧いただければと思います。
それでは、大好きなお肉を我慢せず、ポイントを抑えて痩せる『肉食ダイエット』をご紹介していきます!
肉食ダイエットのポイントは『良質なカロリー』
カロリーは敵だと思っていませんか?
ダイエットでは低カロリーにこだわる人も多いかと思いますが、ここが根本的な間違い。肉食ダイエットは『良質なカロリー』を『その人に合わせた適正量』摂取することで自然に美しく痩せるダイエット法です。
たとえカロリーを少なく制限していても、摂取しているのが『質の悪いカロリー』だとしたら。いつまでたっても痩せる事はできない上、質が悪く少ないカロリーだけで体を動かすことになり、健康を害する事も…。そんなダイエットを続けると、すぐ風邪をひいて寝込む、筋力が低下する、それによって冷えやすくなったり頭痛をおこしやすくなったり、お肌が荒れる、そんな悪循環に繋がります。
肉食ダイエットでは、『良質なカロリー』を『適正に摂取』する事で、健康に美しく痩せる事ができます。
お肉はとても優れた栄養素
お肉代表と言えば牛・豚・鶏です。
これらの優れた栄養素について語るだけで膨大なコンテンツが出来上がってしまいますので、可能な限り簡潔に説明していきます。
- 《牛肉》
- スタミナ回復に最適なお肉の王様。必須アミノ酸、鉄、亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB12など様々なミネラルを含みますので、貧血を予防し活力を与えます。また、ペプチドによって血圧を下げ、カルノシンによって動脈硬化を防ぎます。
- 《豚肉》
- 脂質は牛肉よりも少なめ。必須アミノ酸、ビタミンB1、ビタミンB2を非常に多く含む点で優秀です。その効果は脳や中枢神経を活性化させ、集中力や記憶力を高め、イライラを抑制します。その他にもオレイン酸がコレステロールを下げ、ナイアシンが皮膚の健康を保ち、コリンが動脈硬化と高血圧を予防します。
- 《鶏肉》
- 最も脂質が少なく、ダイエットに優秀なのがこの鶏肉です。必須アミノ酸、ビタミンA、ビタミンB6、ナイアシンを多く含むことから、眼精疲労を改善したり、皮膚の健康を保ち、精神的な安定を得ることが出来ます。また、コラーゲンを多く含みますので美肌効果が期待できます。
お肉の特徴を三種紹介しましたが、こうしてみると『肉』と一口にいっても栄養素は個性的ということがわかります。
やはり理想は、牛だけ・鶏だけなど偏ることなく、バランスよく摂取することです。
肉食ダイエットのやり方
油分の少ない肉・魚など、タンパク質を主体に食べる
肉食ダイエットのポイントは『油分の少ない肉』にあります。お肉はダイエットの敵と思われがちですが、糖質が非常に少なく、少量でお腹がいっぱいになり栄養素も豊富という素晴らしい食材です。
ダイエットに適しているのは鶏肉。鶏肉は胸肉・ササミなど油分の少ない部位が多く、お値段もお手頃。
しかし、まんべんなく栄養素を取り入れるためには、鶏肉を主体にしつつ牛・豚もバランスよく摂取していくことが大切です。
タンパク質の多い食材はお腹にたまる
お肉を食べているとけっこうすぐお腹がいっぱいになりますよね。
実は、タンパク質が豊富に含まれている食材はお腹にたまりやすいという特徴があります。肉に始まり魚、チーズ、納豆、豆腐、枝豆、アーモンド、クルミなどが優秀です。これらの食材を中心とした食生活を続けると、すぐにお腹がいっぱいになることに驚く人もいるかも知れません。
この満腹感が『適正なカロリー摂取』に自然とつながっていきます。
むしろ、ここで挙げた食品はお肉とナッツ類以外はローカロリー食品ばかりなので、沢山食べないと逆にカロリー不足になってしまい注意が必要です。バランスよく、お腹いっぱい沢山食べてくださいね。
お米やパン、麺はいつもの半分に
ここが少し手間のかかるところです。
普段食べているお米・パン・麺などの炭水化物を普段の半分にしてください。また、団子やお餅などはNGです。
外食の機会が多いとどうしてもお米やパンの量を減らすのが難しかったりします。とは言え仕事との兼ね合いがある場合など全ての食事を手作りできるものではないですし、とりあえず『できる時に無理なく』炭水化物を減らすことをオススメします。たとえば家で食べるときはきちんと制限し、その他は自由にすると決めておくなど、無理のない範囲から始めましょう。
基礎の生活習慣をきちんと作ってしまえば、多少外食しても問題ないのが魅力です。
低糖質パンと低糖質うどんを上手に利用
最近は『低糖質パン』や『低糖質うどん』なども販売されていますので、それらであれば今まで通りの分量を食べても大丈夫です。
これらの品は少し割高になりますので、どうしてもパンや麺をしっかり食べたい!という欲求が出てきたときに買う贅沢品として位置付けるとよいでしょう。
しかし、低糖質うどんのほうにはカロリーがほとんど含まれていません。カロリーの無いものでお中を膨らませた場合はより意識して『良質なカロリー』を摂取しないと栄養不足になってしまいます。
そんなカロリー不足に陥りがちな低糖質うどんには、肉のササミを割いて沢山のせて、きゅうりの千切りとゴマ油でお腹いっぱいいただくと良いでしょう。
肉食ダイエットの注意点
肉食、だけどバランス良く!
肉食ダイエットだからといって、とにかく三食肉しか食べない、というのはやめましょう。肉食ダイエットという名前でイメージして勘違いしてしまう部分もあるかと思いますが、やはり健康な食生活にバランスは大切。
少量の炭水化物、お肉や魚などのタンパク質、野菜、果物。この編成を常に心がけましょう。
ビタミンCの摂取を意識的に
肉食ダイエットという名前ではありますが、野菜と果物の重要性も非常に高いです。
お肉には豊富な各種ビタミンが含まれますが、どうしてもビタミンCの摂取が難しい部分があります。それを補うためにも、毎日果物を摂取しましょう。
また、野菜から豊富な繊維質をとることも忘れずに。
外食の時はあまり気にせず♪
炭水化物を減らしたいけど外食しなくてはいけない。基本的に外食では炭水化物てんこ盛りメニューしかありません。どうしたらいいのでしょうか?
制限ダイエットをしていく上でのマナーとして、『自分で注文したもの・出されたものはできるだけ残さず食べましょう』という提案をしたいです。
ベースの食生活がしっかりしていれば、たまにする数回の外食だけで一気にリバウンドするようなことはありません。
最近では糖質制限の流行によって、外食の際にお米をそのまま残してしまうお客さんもいるとか…。いくらダイエットのためとはいえ、注文したものを捨ててしまうのは悲しいし、もったいないですね。
出された食事や食材そのものに感謝していただきましょう。
肉の食べ過ぎとがんリスクの関連性
肉の食べ過ぎは大腸がんリスクに繋がる?
WHOの発表以来肉食と大腸がんの関係を気にされている方も多いのではないでしょうか。
加工肉・赤肉の過剰摂取で大腸がんリスクが高まるという研究結果が報告されました。きちんと然るべき研究結果を読んだ結論から申し上げると、『バランスを欠いた暴食、酒の飲み過ぎ、そして肥満が大腸がんのリスクを上げる』という事です。
つまり、加工肉と赤肉を排除するのではなく『非常識なレベルの肉食』を避け、過剰な飲酒をやめ、肥満に気を付け、生活習慣に気を配れば大きな問題ないということです。
次項では具体的に、国立がんセンターとがん予防研究グループの公式サイトより引用して説明していきます。
がん予防には何よりも生活習慣が大切
加工肉と大腸がんの関連性ついては、以下のような研究結果が報告されています。
加工肉については男女ともに関連はみられていません。大腸がんの発生に関して、日本人の平均的な摂取の範囲であれば赤肉や加工肉がリスクに与える影響は無いか、あっても、小さいと言えます。
引用元:www.ncc.go.jp
また、加工肉に加えて豚・牛といった赤肉については以下のような記述があります。
赤肉、加工肉についても摂取を控えるように目標に入れていた時期もありますが、日本人での科学的証拠がそれほど明確でないため、また、総合的な健康影響からはある程度の摂取が必要と判断して現在は取り下げている現状にあります。
引用元:www.ncc.go.jp
更に、がん予防研究グループの公式サイトには以下のような記述があります。
飲酒、肥満は大腸がんリスクを増大させ、運動はリスクを低下させることが確実と評価されています。これらの生活習慣に気を配ることが、肉の過剰摂取を避けることと合わせて、大腸がんの予防には大切です。
引用元:epi.ncc.go.jp
つまり極端に『これだけをひたすら食べる』ような生活を避け、バランスのとれた食生活を心がけ、暴飲・肥満に気を付ければ大丈夫、ということです。
肉食ダイエットという名前だからといって、前項の注意点を守らず、三食肉ばかり食べてはダメですよ!ということです。
どんなダイエットでもそうですが、やり方を守らなければ成功はしません。
お肉は優れた栄養素。曖昧に危険視するのはもったいない!
WHOの『加工肉の摂取と大腸がんとの関連』発表以降、数字だけが独り歩きする形になり、各国から批判が相次ぎました。後日WHOは「加工肉を食べないよう要請するものではない」との異例の見解を発表し、その火消しを図りました。
また、国立がんセンターの医師はこのWHOの発表を『忘れてもいい数値』とバッサリ。
受け手からするとWHOの発表自体が強く記憶に残り、曖昧なまま(ソーセージと肉を食べたらがんになるんだ…)という形で意識に刷り込まれます。
是非正しい数字をしかるべき場所から入手して、またそれに対する国内医師の対応も確認し、自分なりに判断して行動したいですね。
まとめ
健康に痩せるための『肉食ダイエット』をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
色々と心配だったお肉と大腸がんリスクのお話なども、ご理解いただけると嬉しく思います。それぞれのお肉の個性、その有用性などがお伝えできましたでしょうか。
ポイントを抑え、是非おいしく無理のない『肉食ダイエット』をたのしんでくださいね。