かさつきやしわが目立つ手は、実年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。またメイクやファッション、ネイルに気を配っていても、手がカサカサしていたらせっかくのおしゃれも台無しに!乾燥やひび割れ、赤みまでしっかりケアしてキレイな手元をキープしましょう!
手の乾燥や荒れの原因は?
なめらかでうるおいに満ちた手を手に入れるために。まずは乾燥や手荒れの原因を知っておきましょう。
空気の乾燥
手や指には皮脂を分泌する皮脂腺が他の部位よりも少なく、乾燥しやすいパーツです。
空気が乾燥する冬は、特に手の乾燥が気になる季節です。
一方、夏もクーラーの風などで空気が乾燥しやすいので、乾燥対策は1年中怠らないようにしましょう。
水仕事
食器洗いや掃除など水仕事をする時は、どうしても手荒れが気になりますよね。
これは肌を守る皮脂膜が流れてしまい、手が乾燥しやすくなるためです。
冷たい水で手の血行が悪くなると、ターンオーバーの周期が乱れやすく、手荒れが長引く原因にも。
熱すぎるお湯もNG
熱いお湯は皮脂を洗い流す力が強く、手指の乾燥を悪化させてしまいます。
冷たすぎず熱すぎない36℃程度のぬるま湯が、一番肌に負担をかけにくいでしょう。
洗剤や摩擦の影響も
食器用洗剤による刺激や、手先を頻繁に使うことで起こる摩擦によって、肌の角質層にある細胞がはがれ、うるおいが奪われやすくなります。
正しいケアをせずに放っておくと、ひび割れや赤みといったトラブルを招いてしまいます。
加齢
20歳を過ぎると徐々に肌の皮脂量が減り、乾燥が目立ちやすくなります。
また指先を使う仕事を長年続けている人は、度重なる刺激で角質細胞のキメが乱れ、ガサガサとした手触りになりやすいでしょう。
紫外線ダメージ
紫外線には、肌の奥の真皮層にダメージを与える力があります。
紫外線ダメージを受けると肌のハリやうるおいが失われてしまい、カサつきやしわ、くすみが気になりやすくなります。
また、肌をダメージから守ろうとして角質層が徐々に厚くなり、ターンオーバーの周期が乱れてしまいます。
手の乾燥を防ぐケア方法
私たちを取り巻く環境や、日々のちょっとした動作が、手の乾燥を招くことがわかりました。
何もせずに放っておくと、乾燥が悪化して、ひび割れやあかぎれなど、更なる肌トラブルを引き起こしてしまいます。
まずは日々のスキンケアで、手の乾燥を防ぎましょう。
ハンドクリームで乾燥予防
手の乾燥ケアに欠かせないのが、ハンドクリームです。
カサカサやごわつきをケアするほか、乾燥を事前に予防するのにも使えます。
ハンドクリームの成分をチェック
ひとくちにハンドクリームといっても様々な商品がありますよね。
保湿効果が高いものや、手荒れの改善に効果があるものなど、配合成分も様々。
悩みに合わせて選ぶために、配合成分をチェックしてみましょう。
セラミド
セラミドは角質層の細胞間に存在し、肌内部のうるおいをキープする働きがあります。
肌が乾燥するとセラミドが不足しがちなので、ハンドクリームで働きを補いましょう。
セラミドのほか、優れた保湿効果を持つヒアルロン酸やグリセリンもおすすめです。
シアバター
セラミドと同じく、保湿成分として有名な成分です。
植物由来で、炎症が気になる肌も優しく保湿することができます。ビタミン類も豊富に含まれています。
コラーゲン、エラスチン
肌内部でハリやうるおいを保つ成分。紫外線などの外的ダメージを受けると減少してしまいます。
乾燥やくすみ、しわをケアして、ふっくらとした若々しい肌を目指す人におすすめの成分です。
尿素
保湿効果のほか、古い角質を柔らかくする働きがあります。乾燥によるごわつきをケアして、なめらかな肌へと導きます。
配合量も1%程度から最大20%程度まであり、濃度が高くなるほど効果も高まりますが、その分刺激も強いです。
特に、ひび割れや炎症を起こしている場所は避けて使いましょう。
ビタミン類
肌荒れを防ぎ、皮膚の健康を維持する働きがあるビタミンB群や、血行を促進してターンオーバーを促すビタミンEは、手荒れによるごわつきが気になる肌におすすめです。
グリチルリチン酸
肌の炎症を抑える成分で、ひびわれやあかぎれ、しもやけといったひどい手荒れによる炎症を優しく落ち着かせる働きがあります。
効果を高めるハンドケアの方法
ハンドクリームの効果を高め、乾燥や手荒れを防ぐには、どんなハンドケアをすればいいでしょうか?
ハンドクリームはこまめに塗り直す
ハンドクリームは1日に数回こまめに塗り直すことで、ケアの効果を高めることができます。
手を洗った後や寝る前に塗り直す習慣をつけるといいでしょう。
濡れた手はしっかり拭く
手を洗ったり水仕事をしたりした後は、タオルでしっかりと水分をふき取りましょう。
水分が残っていると、肌が余計に乾燥してしまいます。
またハンドソープや洗剤などが肌に残らないように、しっかりと洗い流しましょう。
水仕事には手袋を使用
水仕事による肌荒れが気になる時は、ビニール手袋を使用するといいでしょう。
手袋をはめるまえにハンドクリームで保護しておくと、ビニール手袋の刺激や摩擦も気になりにくいです。
手袋を使って夜の集中ケア
手のごわつきやひび割れは見た目が悪いばかりか、悪化すると痛みが出る場合も。一刻も早く改善したいですよね。
そんな時は、ハンドクリームと手袋を使った集中ケアがおすすめです。
こっくりとしたクリームを使用
保湿力が高いクリームを手全体にたっぷりと塗ります。
さらっとしたタイプよりも油分が多くて密着度が高い、こっくりとしたタイプがおすすめです。
手袋は綿か絹がおすすめ
通気性に優れ、蒸れにくい綿素材のものは使いやすく、一年中使用できます。
絹は保湿や保温性に優れ、ケアの効果を高めたい人におすすめです。
乾燥におすすめのハンドクリーム
最後に、乾燥の予防や手荒れの改善におすすめのハンドクリームをご紹介します。
潤い力抜群!保湿系ハンドクリーム
保湿成分がたっぷりと配合されたハンドクリームは、1本持っておきたい定番アイテムです。べたつきにくいタイプもあるので、好みや使うタイミングに合わせて選んでみてください。
ラフィス ADリッチクリーム
乾燥によるかゆみが出やすい敏感肌でも安心して使えるハンドクリームです。100%天然由来成分を使用し、かゆみをケアする抗体入りダチョウ卵黄エキスのほか、シアバターやスクワラン、植物オイルなど保湿成分もたっぷりと配合されています。ひどい乾燥が気になる方に。
詳しくみるコレールブルー ハンドクリーム
保湿力に優れたシアバターや尿素、肌をなめらかに整える美容成分アロエベラなどを配合したハンドクリーム。べたつかないのに肌に必要なうるおいをしっかりと届けてくれます。ローズと桜の2種の香り。
詳しくみるごわついた手をなめらかに整えるハンドクリーム
肌のターンオーバーを助けるビタミンや、角質ケア効果のある尿素入りのハンドクリームがおすすめです。
痛みやかゆみを伴うあかぎれのような手荒れには、尿素を避け、炎症を抑える成分を選びましょう。
ユースキンA
血行促進効果があるビタミンEや、肌の健康を保つビタミンB2を配合。保湿成分や炎症をしずめる2種の有効成分も配合し、ひび割れやあかぎれなどのひどい手荒れに悩まされている人におすすめです。
詳しくみる資生堂 薬用モアディープ
ごわつく肌をなめらかにしてうるおす尿素を配合。血行促進を助けるビタミンE、マッサージパウダーが入っており、パウダーの粒がつぶれるまでマッサージしながらなじませることで、しっとり柔らかな感触に整えます。
詳しくみる若々しい肌に整えるハンドクリーム
ファンケル ハンドクリーム 美白&エイジングケア
美白成分トラネキサム酸を配合。肌のハリ弾力を高める、コラーゲンやヒアルロン酸の産生をサポートする黒大豆エキスや、グリセリン、スクワランなどの保湿成分も配合し、美白・保湿・エイジングケアをトータルに叶えるハンドクリームです。
詳しくみる花王 ソフィーナ アルブラン薬用美白ハンドクリーム
セラミドケア成分がかさつきがちな肌をしっかり保湿。美白有効成分のカモミラETがメラニンの生成を抑え、紫外線ダメージや乾燥でくすみがちな肌を明るく整えます。
詳しくみる角質ケアに使えるピーリングアイテム
ターンオーバーの周期が乱れ、ごわつきが気になる手は、ケアの効果がなかなか得られない場合があります。
定期的にピーリングを行うことで、余分な角質をオフするといいでしょう。肌に負担をかけにくいジェルタイプがおすすめです。
※ひどい手荒れによる痛みや出血がある場合には使用しないでください。
ルミナピール
カモミールエキスほか、透明感のある肌へと導く植物由来成分をふんだんに配合したピーリングジェルです。手の甲にのせて優しくこすると、ジェルが固まり、肌表面の古い角質をからめとります。プラセンタやコラーゲン入りで、使用後はしっとりとした感触に。
詳しくみる赤みやかゆみ…手荒れが悪化した場合は?
肌の乾燥が進行すると、腫れやかゆみを伴う重い肌トラブルにまで発展してしまいます。
手湿疹の可能性
肌が炎症を起こし、腫れや赤み、かゆみがずっと続く場合は、手湿疹の可能性があります。
手湿疹は、洗剤や摩擦などによる刺激で肌のバリア機能が弱り、敏感肌の状態に陥ってしまった状態です。
「手湿疹(主婦湿疹)」の原因には、洗剤やシャンプーなどの使用からおこる“化学的刺激”や、家事や作業などでの摩擦による“物理的刺激”などがあります。これらの刺激によって皮ふの油分・水分が奪われ、乾燥症状が悪化することで外的刺激に敏感になり、炎症や湿疹、つらいかゆみなどの症状が現れます。
引用元:http://jp.rohto.com
手湿疹のケア方法
手湿疹は、ステロイド剤入りの塗り薬を使って治療するのが効果的です。
最近は、患部で効果を発揮しつつ、肌内部に吸収されると活性がおだやかになるステロイド成分が使われているものもあり、刺激が気になる人も安心して使えるでしょう。
手湿疹に効く医薬品は薬局やドラッグストアで購入できますが、なかなか治らない場合は、皮膚科医に相談しましょう。
ロート製薬 メンソレータム メディクイッククリームS
抗炎症成分やかゆみ止め、殺菌成分などを配合し、長引きやすい手湿疹を効果的に改善することができます。さらっとしたクリームタイプなので、べたつきが気になりにくいのがポイント。患部に密着する軟膏タイプもあり、寝る前の使用におすすめです。
詳しくみるまとめ
手の乾燥や手荒れを完全に防ぐのは難しいですが、日頃からハンドクリームをこまめに使用したり、ちょっとした行動に気をつけることで、肌へのダメージを最小限にすることができます。
ご紹介したハンドクリームの成分やおすすめ商品も、アイテム選びの参考にしてみてくださいね。