沐浴期間が過ぎ、待ちに待った赤ちゃんとの入浴タイム。そこで疑問に思うことの一つに、「入浴剤」があります。今回は、生後間もない赤ちゃんへの入浴剤の使い方についてママたちの疑問にお答えします。
赤ちゃんに入浴剤はNG?
赤ちゃんが生後1か月を過ぎると、大人と一緒にお風呂に入れることができるようになります。
そこで気になるのが「入浴剤」です。
赤ちゃんに入浴剤はOKなのでしょうか?NGなのでしょうか?
赤ちゃんの肌は…
赤ちゃんの肌はとってもデリケート。
赤ちゃんの肌は大人に比べてバリア機能が弱く、ホルモンの分泌が十分ではないため乾燥しがちです。
そのため生後間もない赤ちゃんにとっては大人には何でもない成分でも刺激となってしまい、肌トラブルを起こしてしまうことがあります。
また最近はアレルギーを持つ赤ちゃんも多いのですが、生後間もないころはアレルギーの有無がまだはっきりしないことも多いのです。
どんなに良い成分でも、合わなかった場合はかえって肌トラブルを招く結果となってしまいます。
赤ちゃんに入浴剤を使用する際は赤ちゃんのお肌のことを第一に考え、使い始める時期や成分を考慮して選ぶことが大切です。
生後3か月以降ならOK
市販の入浴剤を見ると、注意書きに「赤ちゃんが使っても大丈夫」と書かれているものもたくさんあります。
しかし先ほどもお伝えしたように、赤ちゃんのお肌はデリケートなので、使用には注意が必要です。
赤ちゃんのお肌が安定してくるのは生後3か月頃です。
またアレルギーの有無も生後3か月頃には判明することが多いようです。
(息子はアトピーでしたが、生後2か月には判明しました。)
各入浴剤メーカーのサイト(花王、クラシエ、バスクリン、アース製薬)を見ても、ほとんどのメーカーで3か月を過ぎてからの使用をすすめています。
入浴剤によっては生後すぐに使えると謳っているものもありますが、より安全に使用するなら3か月を過ぎてからが安心かもしれませんね。
入浴剤を使うメリット
赤ちゃんの肌は、バリア機能が未熟なうえに乾燥しがちです。
しかし入浴剤を使うことで、お肌に足りない部分を補うことができます。
保湿効果が期待できる
入浴剤には保湿成分が入っているものがあります。
赤ちゃんのお肌は乾燥しがちですが、保湿効果の期待できる入浴剤を使うことで乾燥を防ぐことができます。
お肌の状態を改善できることも
肌荒れが目立つときに、肌の状態に応じた入浴剤を使うことで症状が改善することがあります。
ただし入浴剤の成分やお肌の状態によっては悪化することも。病院の先生に相談してから使うと安心ですね。
体を温めることができる
入浴剤には、保湿効果だけではなく保温効果が期待できるものもあります。
寒い季節、お風呂で温まっても体はすぐに冷えてしまいます。入浴剤で体を温かく保つことで、風邪予防にもなりそうですね。
入浴剤入りのお風呂にいれる
では、入浴剤入りのお風呂に入れるときには何か気を付けることはあるのでしょうか?
入浴剤の量
入浴剤の量は、入浴剤に記載されている量を目安に入れましょう。
お肌が弱い赤ちゃんや入浴剤を初めて使う赤ちゃんの場合は、最初はごく少量を入れるようにして、肌の状態を見ながら徐々に量を増やしていくと安心です。
入浴剤はしっかり溶かして
入浴剤は、しっかりと溶かしてから入れるようにしましょう。
入浴剤が溶け切らないうちに入れると、香りが強すぎたり入浴剤の成分の濃いところが肌につくことで肌が荒れてしまうことがあります。
足をすべらせないように気を付ける
入浴剤を入れると、湯船の中や、外の床が滑りやすくなることがあります。
赤ちゃんを抱いているときに足をすべらせると大変です。
湯船に入るときは足元に気を付けて、ゆっくりと入るようにしてくださいね。
お湯の温度・入浴時間
赤ちゃんは大人と違ってのぼせやすいため、お湯の温度や入浴時間に注意が必要です。
お風呂の温度は?
お湯の温度は夏場は40℃未満に、冬場でも40℃より高くなることの無いように調節しましょう。
お湯の温度が熱いと、赤ちゃんがびっくりして泣いてしまうこともあります。それが原因でお風呂ギライになってしまうことも。
赤ちゃんが気持ちが良いと感じる温度で入れてあげてくださいね。
入浴時間は?
入浴時間は、体を洗う時間を入れても10分程度を目安にしましょう。
湯船につかる時間は2~3分ほどで十分です。
お風呂に入れる時間はできるだけ毎日同じ時間にすることがおすすめです。
そうすることで生活のリズムが付きやすくなりますよ。
洗い残しがないように
赤ちゃんの肌はデリケートなため、しっかり洗えていない部分があったりすすぎ残しがあったりすると、肌のトラブルにつながることもあります。
たっぷりの泡で優しく洗って上げる
赤ちゃんは新陳代謝が活発で体が汚れやすいので、毎日お風呂に入れてあげるようにしましょう。
またお湯で流すだけでは汚れは落ちません。ボディーソープを使って泡をたっぷり立て、優しく洗ってあげましょう。
ガーゼなどで体を洗ってあげても良いのですが、乳児のうちはお母さんの手で洗うだけでも十分です。
汚れやすい頭部やくびれは丁寧に洗う
赤ちゃんの頭は特に皮脂の分泌が活発で汚れやすい部分です。
しっかり洗えていないと、脂漏性湿疹を起こすことも。
指の腹を使ってしっかりとマッサージをする要領で洗ってあげてくださいね。
赤ちゃんの体はぷくぷくしていてくびれが多く、そこに汚れがたまりやすいです。
くびれの部分も丁寧に洗うように心がけましょう。
おすすめの入浴剤
赤ちゃんと一緒に入浴剤入りのお風呂に入りたい!と思っているママのために、赤ちゃんと一緒に楽しめる入浴剤をご紹介します。
基本、赤ちゃんでも大丈夫となっている商品は赤ちゃんの肌に優しく作られており、悪い成分は入っていないものばかりです。
しかし商品ごとに入っている成分に違いがあり、それによって効果にも違いがあります。
赤ちゃんの肌の状態を見て、合いそうなものを選択してあげてくださいね。
保湿効果の高い入浴剤
カレンドラ ベビーバスミルク(ヴェレダ)
ヴェレダはオーガニックコスメで有名なスイスのメーカーです。
そのヴェレダが助産師さんと共同開発した入浴剤が、カレンドラ ベビーバスミルクです。
ヨーロッパで、肌荒れや敏感肌のケアに長年愛用されているキク科の植物カレンドラのエキスが入った入浴剤です。
入浴剤に使われているカレンドラは有機栽培のものが使われています。
優しいハーブの香りでママも癒されますよ。
私も子どもも肌が弱く、ドラッグストアに売っているような一般的な入浴剤だと痒みがでます。
これは香りも良いし肌にも優しいのでお気に入りです。定期便にして欠かさないようにしています。これを入れると子どもが「いいにおーい♪」と喜びます。
引用元:amazon.co.jp
アトピーのお子さんにもおすすめ
アトピタ(丹平製薬)
肌荒れや温浴に効果的なヨモギエキスが入っています。 防腐剤や合成着色料、香料は無添加で、赤ちゃんのお肌に優しい入浴剤です。ドラッグストアなどでも購入可能です。
詳しくみる7ヶ月の娘の湿疹がひどく、体中にでてしまい、何とかしてあげたくて、購入してみました。使用して1ヶ月ほどたちますが、症状は改善しています。感覚値ですが8割ほど赤みが引いています。皮膚科にも通っているため、診療の効果かもしれませんが、うちの子にはこの入浴剤が肌へ悪影響を与えていることはないといえると思います。冬は乾燥して、あかぎれとなりがちな私のはだも保湿されているようで、今年は痛い思いをしておらず、この入浴剤の効果なのかな(?)と思ったりしています。
引用元:amazon.co.jp
温浴効果の高い入浴剤
ママバター バスパウダー
シアバターや重曹が入っているため保湿成分だけではなく、高い温浴効果も発揮します。
無香料タイプなので、入浴剤のにおいがあまり好きではないという方でもお使いいただけます。
ママバタ商品は、ボディソープからヘアケアまでいろいろ揃えて使ってます。最近の乾燥にもこれ。 とてもいい。
引用元:amazon.co.jp
こんな入浴剤はNG!
入浴剤を選ぶときは、赤ちゃんでも大丈夫なことが記載されているものにすると間違いありません。
そのほかにも以下のポイントをよくチェックして入浴剤を選択してくださいね。
刺激が強い成分は入っていないか
メントールが入っているものや、発汗作用があるもの、炭酸が入っているものは赤ちゃんの肌には刺激が強すぎます。
またなるべく原材料の質にこだわっているものを選ぶとより安心ですね。
香りは強すぎないか
大人が良い香りだと感じても、赤ちゃんにとっては強すぎることがあります。
無香料のものか、植物由来の自然な香りのものを選びましょう。
こんな場合は…ハプニング対処法
入浴の際、さまざまなハプニングが起こることもあります。
そんな時の対処法をご紹介します。
誤ってお湯を飲んでしまった!
赤ちゃんは、何でも口に入れて確かめることがあります。特に1歳を過ぎると面白がってお湯を飲んでしまうことも考えられます。
口の中にものを入れる癖がある赤ちゃんは、入浴剤を使わないほうが良いかもしれませんね。
もし誤って入浴剤入りのお湯を飲み込んでしまったら、少量ならばそれほど問題ありませんが、もしも大量に飲み込んでしまった場合は、まずは水を飲ませましょう。
その後医師に相談してくださいね。
肌がかぶれてしまった
赤ちゃんが使って大丈夫な入浴剤は、刺激の強い成分は入っていません。またアレルギー等にも配慮されている商品がほとんどです。
しかし、肌の状態は赤ちゃんごとに異なります。
赤ちゃんの使用が認められている商品でも、赤ちゃんによっては肌荒れを起こしてしまうことも。
そのようなときはすぐに使用を中止し、医師に相談してくださいね。
入浴を嫌がるようになった
赤ちゃんが入浴を嫌がる理由には、以下のような理由があります。
裸にされることに不安を感じる。
服を脱がせたときに泣くようでしたら、お風呂が嫌なのではなく、服を脱がされることが嫌なのかもしれません。
生後4か月くらいまでの赤ちゃんは、まだ視力があまり発達しておらず、見えないことから不安を感じることがあります。
しかし、成長に従って泣くことは少なくなります。
浴室が寒い・暑い
浴室は、部屋の中とは温度差があることが多く、この温度差に驚いて泣いてしまうことがあります。
浴室の温度は、できるだけ部屋の中と差が無いように調節できるといいですね。
お風呂場で赤ちゃんが泣いたときは、風呂場の鏡を見せることで注意がそれて、泣き止むことがあります。
湯船のお湯が熱い
お湯に入れた瞬間に泣くという場合は、お湯を熱く感じ、驚いて泣いているのかもしれません。
お湯の温度を自動設定していたとしても、上の方が熱く、底の方がぬるくなっていることがあります。
赤ちゃんを入れる前に一度かき混ぜておくと、お湯の上の方と底の方の温度差がなくなり、熱く感じることも少なくなります。
自動設定がない場合は、必ずお湯の温度を計ってから入れるようにしてくださいね。
入浴剤の感触やにおいが嫌
入浴剤のぬるぬるした感触や、においが嫌な場合もあります。
入浴剤を入れてから泣き出すようになった場合は、入浴剤を入れるのを中止してみてくださいね。
お肌に合う入浴剤を選んで楽しい入浴タイムを
赤ちゃんのお肌に良い入浴剤は、肌に悪いものが入っていないため、赤ちゃんだけではなくママにとっても良いもののことが多いです。
赤ちゃんのために入浴剤を使っていたつもりが、いつの間にかママのお肌もつるつるピカピカになっていたなんていううれしいおまけがつくことも。
肌に優しい入浴剤で入浴タイムを楽しみながら、赤ちゃんもママもしっとりつるつるのお肌を目指してくださいね。