敏感肌で乾燥したりピリピリしたり、季節を問わず悩んでいる女性は多いですよね。実は乳液がその肌の保護や改善のカギを握っているのをご存知でしたか?普段、何気なく使っている乳液の選び方や、おすすめの使い方を解説します。
もくじ
なぜ敏感肌になるの?
日本人女性の40%以上が敏感肌?!
“あなた自身の肌質を「敏感肌」と思われますか?”
実は、40%以上の女性が、「敏感肌だ」と自覚しています。
敏感肌と言っても、様々な症状があります。
敏感肌の症状
- かさつき、乾燥
- 肌荒れ
- 吹き出物
- かゆみ
- 赤み
- ひりひり
- ニキビ
- かぶれ
あなたも、少なくても1~2個当てはまる症状があるのではないでしょうか?
敏感肌の原因
さて、敏感肌になってしまう原因は多岐にわたります。
もともとの体質(アトピーなど)で敏感肌の場合もありますが、現代女性の多くが、後天的な敏感肌に、突然悩まされるようになるのです。
その原因は大きく2つ、外部要因と内部要因があります。
敏感肌の外部要因
- 湿度変化
- 温度変化
- 紫外線
- 花粉、ハウスダスト
- 過剰なスキンケア
- ムダ毛処理
敏感肌の内部要因
- ストレス
- 寝不足
- 加齢
- 栄養不足
- 便秘
- ホルモンバランスの崩れ
これら内外の要因が、複数組み合わさることで敏感肌になっている場合もあります。
要因は様々ありますが、それらが引き起こしているのが「肌のバリア機能」の破壊。
バリア機能が弱まると、ちょっとした刺激や変化にも反応してしまう、敏感肌にしてしまうのです。
肌のバリア機能ってなに?
肌のバリア機能は、肌の一番外側にある皮脂や汗、常在菌などが混ざった、皮脂膜と呼ばれるものです。
この皮脂膜が、外からの紫外線や花粉などの刺激物から肌を守り、また内側の水分の蒸発を防いでいます。
しかし、前述したように、様々な要因でバリア機能が弱くなると、肌奥に刺激物が侵入し、ピリピリしたり、赤みが出たりという症状になってしまいます。
また、肌内部の水分も蒸発しやすい状態になるため、カサカサしたり、たくさん保湿をしても乾燥しやすい肌になってしまうのです。
では、肌のバリア機能が弱まった肌に、「乳液」でどんなことが出来るのでしょうか?
バリア機能低下による肌トラブルにはこんなアイテムもおすすめ
肌のバリア機能が低下している女性や、敏感な肌質の赤ちゃんのアトピーやアレルギー対策に、話題沸騰中のファムズベビーがおすすめです。
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今さら聞けない?!乳液の本当の役割
乳液は、その油分で水分の蒸発を防ぐだけではありません。
むしろ最近では、水分の蒸発は防ぎきれないとも言われています。
実は、化粧水でもクリームでもできない、乳液ならではの役割があるのです。
角質を柔らかくする!
乳液の最大の効果は肌の柔軟作用です。
乳液は、化粧水ともクリームとも異なる適度な水分・油分のバランスなので、ごわごわした肌を柔らかくしてくれます。
すると、水分や美容液成分が隅々までいき渡り、肌表面のキメを整えることができます。
保湿成分や美容成分を留まりやすくする
肌が柔軟になると、その水分・油分は表面だけで留まらず、角質層で何層にも重なっている細胞間脂質の間まで行き渡るため、簡単には蒸発せずに長時間留まってくれます。
つまり、乾燥しづらいお肌にしてくれるのです。
油分が保護膜を作る
バリア機能が弱まった部分において、乳液の油分が仮設のバリア機能を果たしてくれます。
天然のバリア機能の修復が完了するまで、肌を守ってくれるので、乳液は敏感肌の強い味方なのです。
乳液ではなくクリームでも良いってこと?
ここで「じゃあ、クリームでも良いのかな?」という疑問がわくかもしれません。
正直、肌を柔軟にしたり保護膜を作ったりはクリームでも可能です。
そのため、健全なお肌の場合には、乳液かクリーム、どちらかを使えばOKです。
しかし、敏感肌の場合には、どちらかと言うと乳液がおすすめです。
- 理由① 水溶性成分・油性成分のバランスが適度
- 理由② 粘度が低いので、肌に負担なく、均一につけられる
では、敏感肌に適切な乳液とは、どんな乳液なのでしょうか。
敏感肌さんが乳液を選ぶ時のポイント
セラミド配合の乳液
バリア機能が弱まり、水分を留めておく力が低い敏感肌には、配合保湿成分がたっぷり入った乳液がおすすめです。
特に、もともと角質層に存在する成分である、セラミド配合がおすすめ。
セラミドの種類
セラミドと言っても、化粧品に配合されているセラミドには様々な型があり、それぞれ原料や特徴も異なります。
セラミドの種類 | 特徴 | 原料 | 成分表示 | 敏感肌へのオススメ度 |
---|---|---|---|---|
ヒト型セラミド | 人間の皮膚のセラミド構造とほとんど同じで肌に優しく、保湿力・浸透力も◎。安価で安全。 | 酵母 |
など数字がつくもの |
★★★ |
天然セラミド | 保湿力が高い。人間の細胞間脂質の構造と似ている。使い続けると肌が作るセラミド量の増加が期待できる。ただし高価。 | 馬などの動物の脳や脊髄 |
など |
★★ |
植物セラミド | 植物由来で肌に優しいが、肌のセラミドとの構造が異なるため、保湿力はやや劣る。 | 米ぬか油、胚芽油、コンニャク など |
など |
★ |
合成セラミド | セラミドに似た構造の合成成分。非常に安価だが効果は低い。 | 石油原料 | セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド など | ★ |
敏感肌におすすめなのが、ヒト型セラミドと言われる、浸透力・保湿力に優れ、安価で続けやすいセラミドです。
ヒト型セラミドの中でもこれがおすすめ!
敏感肌におすすめのヒト型セラミド。
ヒト型セラミドには1~7まで様々な種類がありますが、多くの敏感肌の場合、肌にが最も多く存在するセラミド2を中心に、バリア機能を高めてくれる、セラミド1・2・4・5配合の乳液がおすすめです。
ヒト型セラミドの種類
-
- セラミド1
- 水分保持と外部刺激からのバリア機能をもつ。外部刺激からのアトピーの場合、これが不足している。
-
- セラミド2
- 人間の皮膚で最も構成量が多いセラミド。保湿力が高く、バリア機能を高める働きをもつ。
-
- セラミド3
- 水分保持、シワを目立たなくする
-
- セラミド4
- バリア機能を作り保つ
-
- セラミド5
- バリア機能を作り保つ
-
- セラミド6
- 水分保持、シワを目立たなくする、ターンオーバーの活性
-
- セラミド7
- 皮膚常在菌のバランスを整える、細胞の増殖分化のコントロール
刺激になる成分を避ける
どんなに良い成分配合でも、肌に刺激となる成分が配合されていたら意味がありません。
敏感肌の方の場合、すでに「無添加」「オーガニック」というものが肌に良い、と感じているかもしれません。
しかし、単純に「無添加」「オーガニック」だけで選ぶのはやめましょう。
- 何が無添加なのか、しっかり確認していますか?
- 日本の化粧品には、まだオーガニックの基準がないことをご存知ですか?
「無添加」「オーガニック」=「肌にやさしい」とは限らないので、自分の肌には何が合わないのか見極めが必要です。
私の場合は、生理前になると敏感肌になり、吹き出物やかさつきが出てきます。
できるだけ、負担になりそうな防腐剤、合成香料、鉱物油(ミネラルオイル)、アルコールを避けるようにしています。
そのほかにも、その時期になると刺激に感じてしまう美容液成分がある場合もあります。
しっかりと見極めて、負担なく乳液を使うようにしましょう。
敏感肌におすすめの乳液はコレ!
では、今お伝えした「セラミド配合」のおすすめ乳液をいくつかご紹介します。
ヒト型セラミド重視ならコレ!
エッセンスミルク(ヒフミド/小林製薬)
敏感肌におすすめのヒト型セラミド1、2、3を配合。肌にしっかりと潤いを与え、ハリとツヤのあるお肌に導いてくれます。
今ならヒト型セラミド1,2,3が配合されたヒフミドの化粧品一式を980円で購入できるヒフミドトライアルセットがお一人様1個限定でお試しできます。
エッセンスミルク(ヒフミド/小林製薬)口コミ
肌が薄く、刺激を感じやすいので、とにかくしっかり保湿、保護できるものが第一条件です。
この乳液には他のヒフミド商品と同じく、ヒト型セラミドが何種類も入っているからか
安心感のある保湿力でした。
(中略)
この乳液は、感触が柔らかく肌に刺激を与えず、ちょうどいいトロミの乳液。
軽すぎず、重たすぎず、私にはちょうど良かったです。パンフレットに書いてある通り、水分と油分のバランスがとてもいい乳液なので
水分油分ともに、少ない私の肌には相性が良かった。
引用元:cosme.net
サンプルを頂いて、感触が良かったので購入しました。つるんとして、もっちりとした弾力性のある乳液です。
少量で伸びるのでかなりコスパ良さそう。夏はクリームが重く感じるので乳液を寝る前に使っていましたが良い状態で朝の肌は保ってくれていました。リニューアルではクリームよりも乳液が気にいってる私です。これから厳しい冬に向けてクリームと一緒に使えたらいいなと思っています。
引用元:cosme.net
セラミドミルク(トゥヴェール)
ヒト型セラミドを高濃度4.5%配合した乳液。バリア機能の修復を促してくれる酵母エキスや、ほかにも、10種のアミノ酸やヒアルロン酸、リピジュアなどの保湿成分もたっぷり配合だから極度の乾燥に悩む敏感肌にも最適。
詳しくみるセラミドミルク(トゥヴェール)の口コミ
・乳液のイメージが変わった!
乳液のイメージを変えてくれた一品です。塗った後の皮膜感がなく、潤ってるのに残らない感触。1年手放せません。・肌が潤うってこういうこと!
つけるとすぐにモチモチして、肌がふっくらするのが分かります。色々な乳液を使いましたが、これほどのもっちり感は初めてで、びっくりしました。内側から潤うってこういうことかー!!!って実感しました。まだ使い始めなので、今後の期待も込めて評価は5です。口コミ引用元:tvert.jp
手軽に敏感肌を改善したい!という人に
クリーミィモイストミルク(ラウディ)
ヒト型セラミド、ヒト型コラーゲン配合の乳液、美容液、クリームがひとつになった『オールイン乳液』。敏感肌に大切な乳液の役割はそのままに、美容液やクリームの役割も満たしてくれエイジングケアにも有効。化粧水の後はこれ1本でOKという手軽さ。(トライアルは1,980円で30日間全額返金保証)
詳しくみるクリーミィモイストミルク(ラウディ)口コミ
2本目を使用中です。
保湿力の高さと使用感の良さが気に入り毎日使っています。
夜は、化粧水+モイストミルクか、パック+モイストミルクで使うと翌朝の化粧乗りがとても良いです。ナチュラルメイク時の化粧下地としてもいい感じです。
容量が多いので、冬になってからは手や身体の乾燥しやすい部分にも贅沢使いしちゃってます。
引用元:cosme.net
とにかく刺激がこわい!という人に
コラージュビーケーエイジ薬用保湿乳液(持田ヘルスケア)
ヒト型セラミドと植物セラミド配合の乳液。肌荒れを予防する薬用成分トラネキサム酸やコラーゲン、ヒアルロン酸配合の薬用乳液。低刺激性、香料・色素・アルコール・防腐剤無添加。トライアルセットもあるので安心して試すことができます。(リンクはトライアルセット 953円税抜)
詳しくみるコラージュBK乳液(持田ヘルスケア)口コミ
使い続けて、約一ヶ月たちました。乾燥しづらい肌になってきました。
乾燥にきびや毛穴も気にならなくなり、今後が楽しみです。
油分は少なくて、するする肌に塗れます。なれない人は、肌の表面のべたつきとして不快かもしれませんが、時間がたつと、ちゃんと肌の中に入っていきます。
これを使い続けて、肌が乾燥していればいるほど、肌の中に化粧品が入っていかないものなのだとわかりました。
においも全くないし、肌あたりもやわらかいので、いつでも使いやすいし、他の化粧品との併用にも問題を感じないです。
引用元:cosme.net
化粧水をつけたあとに使用しています。化粧水も同じビーケーエイジなので、Wでつけると倍トロリンとした感じの肌になります。化粧水だけだといまいち肌への浸透度が感じられないけど、乳液をつけることで肌に密着するように感じますね。これはWで使用したほうがいいなと思いました。
引用元:cosme.net
ヒトミドミルクV(KISO)
ヒト型セラミドの中でも、敏感肌におすすめの、セラミド1、3、6を使用。14種類のアミノ酸やヒアルロン酸、肌の修復をサポートするプロテオグリカン等も配合。ベースオイルはエコサーと認証成分を使用していたり、肌への安全性を重視しています。
詳しくみるヒトミドミルクV(KISO)口コミ
KISOさんから乳液が発売されるのを心待ちにしていました。
リキッドファンデの邪魔をせず、べたつかないのに、しっかり保湿されている感じがします。
口コミ引用元:kisocare.co.jp
症状別・乳液の使い方
冒頭でお伝えした通り、敏感肌と言っても様々な症状があります。
デリケートな敏感肌には、症状によって、最適な使い方をしましょう。
ヒリヒリ・赤みがある場合
ヒリヒリや赤みがある場合には、外部刺激に非常に敏感になっている状態です。
スキンケアであっても、摩擦を極力避けるようにしましょう。
- 化粧水をつけた後、少し多めの乳液を手のひらに広げ、温める
- 手のひらで顔を包み込むように乳液をつける。できるだけ擦らないように!
- もし乳液が付きすぎて、肌の上で余っている場合、無理に刷り込んだりせず、ティッシュをふわっと乗せて、オフするようにしましょう。
ごわついた肌、乾燥がひどい場合
角質が剥がれかかって、水分が浸透しづらい状態になっています。
化粧水の前に乳液をつけることで、より化粧水の効果を発揮することができます。
- 洗顔後、適量の乳液を手のひらで温めて、顔全体に優しくつける。できるだけ擦らないように!
- 手のひらで顔を包み込み、ハンドプレスする
- 化粧水をつけ、ハンドプレスし浸透させる
- 化粧水が浸透したら、もう一度乳液をつける
吹き出物・ニキビなど炎症がある場合
ニキビや吹き出物の部分に乳液をたっぷりと塗ってしまうと、乳液の油分が、炎症を起こしている菌のエサになり、悪化する場合があります。
そのため、顔全体に乳液を塗ってから、炎症を起こしている部分には「手に余った乳液を少しつける」くらいの感覚で、控えめにつけるようにしましょう。
乳液後のケアも見直すと、なお◎
ここまで敏感肌に必要な乳液をご紹介してきましたが、あわせて日中のケア(日焼け止めやファンデーション)を見直すことも敏感肌対策には大切です。
せっかくスキンケアで補っても、その後のケアが不十分だと効果も半減。。なかなか敏感肌を改善することができません。
日焼け止めやファンデーションも、敏感肌用だからと「何となくよさそうなもの」を選んだりしていませんか?
基礎化粧品が低刺激なことはもちろんですが、その後のメイクアップアイテムも刺激のない、なるべく肌の回復を邪魔しないものを選ぶことが肝心です。
石鹸で落ちるタイプのファンデーションがおすすめ
敏感肌の人は特に、石鹸だけで落ちる肌負担の少ないファンデーションを選ぶのがおすすめです。
石鹸で落ちるファンデーションには化学物質など余分なものが入っていないものが多く、日中の肌ダメージを軽くすることができます。
また、肌をこする回数を減らすという意味でも、下地、日焼け止め、ファンデーションをひとつで済ませられるものがいいでしょう。
敏感肌におすすめのファンデーション
ウェアルーUV(HANAオーガニック)
乳液、日焼け止め、下地、ファンデーションをこれ一本で完了できるオーガニック美容ファンデ。位置づけはUVのためカバー力はやや低めですが、使いながら肌本来のチカラを蘇らせてくれる敏感肌にはおすすめの一品です。もちろん石鹸だけで落とせるところも◎(ウェアルーUVも含めた一式は1,480円でお試しできます)
詳しくみるオーガニック成分配合を謳っていても同時に化学物質が含まれている化粧品がほとんどの中、こちらのブランドのオーガニック化粧品はフランスのオーガニック化粧品の認証団体「エコサート」よりもさらに厳しい自社基準にてオーガニック商品を開発しています。
肌力が弱まっている人には特におすすめです。
カバー力重視ならミネラルファンデーションがおすすめ
レイチェルワイン ミネラルファンデーション
肌トラブルとなる成分は一切カット。さらに質感の柔らかい専用ブラシは刺激がなく、敏感肌にも安心です。下地、日焼け止め、コンシーラー、ファンデ、フィニッシュパウダーまでがこれ一つで完了。長時間崩れにくく、石鹸だけで簡単にオフできます。(トライアルは1,980円)
詳しくみる敏感肌改善のためには、ぜひ化粧水・乳液と合わせてファンデーションも見直してみてください。
もちろん休日などはできるだけノーメイクで過ごすことがおすすめです。
まとめ・敏感肌を改善するとメイクも楽しくなる!
いかがでしたでしょうか。
化粧水ばかりに目がいきがちな、敏感肌スキンケアですが、実は乳液がとても重要なカギを持っていたことをお伝えしました。
敏感肌が改善されると、肌のハリ・ツヤが良くなり、メイクのノリもモチも、格段に上がってきます。
乳液を選ぶ場合には「セラミドの種類」「肌への刺激物がないか」をよくチェックした上で試してみましょう。
また、その後のケアも含め使い方も重要になりますので、自分の症状に合わせて使ってみてくださいね。
現代女性の敏感肌が少しでも良くなりますように!