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ベタつくオイリー肌の悩みを改善!脂性肌の原因とスキンケアの方法
テカリが気になる脂性肌。毛穴の悩みやニキビといった様々な肌トラブルが出やすく、長年悩んでいる人も多いのでは?知っておきたい正しい知識や治し方のポイントを紹介します。
脂性肌の特徴
脂性肌とは、どのような肌のことをいうのでしょうか?
一般的には、肌が過剰に皮脂分泌を起こし、慢性的にテカリやべたつきが気になる状態です。
オイリー肌と呼ばれることもあります。
脂性肌に多い悩み
よくある肌トラブルとしては、肌のテカリや毛穴の開き・黒ずみ・詰まり、肌のくすみ、ニキビなどがあります。
こうした肌トラブルは、「メイクが崩れやすい」「ファンデーションのノリが悪い」といったメイクに関する悩みの原因にもなります。
脂性肌の原因
脂性肌は、皮脂の過剰分泌が起きている状態だとお伝えしました。
このバランスが崩れてしまうのには、どんな原因があるのでしょうか?
間違ったスキンケア
脂性肌の人がやりがちなのが、必要な皮脂まで過剰に取りすぎてしまう、間違ったスキンケアです。
こうしたケアを続けていると、肌がうるおいを補おうとして、皮脂を余分に分泌してしまいます。
肌表面はテカリやすいのに、肌内部が乾燥しているインナードライ肌や、肌のバリア機能が低下して、少しの刺激にも反応して肌荒れを起こす、敏感肌になってしまうことも。
乾燥肌や敏感肌については、以下の記事も参考にしてみてください!
乾燥肌でお悩みの方
ホルモンバランスの乱れ
黄体ホルモン
生理前に、肌のテカリや吹き出物が気になる…と感じる場合、黄体ホルモンが原因かもしれません。
黄体ホルモン(プロゲステロン)は、排卵日を過ぎると分泌が活発になるホルモンです。
女性ホルモンですが、男性ホルモンに似た働きで知られ、皮脂の分泌量を増やす作用があります。
男性ホルモン
皮脂の分泌は、男性ホルモン「テストステロン」の影響も受けています。
「男性」という名前が付くものの、女性にも分泌されるホルモンで、元から分泌量が多い人は、脂性肌になりやすいといえます。
生活習慣の乱れ
ストレスや睡眠不足などの不規則な生活は、男性ホルモンの分泌量を増加させ、皮脂の量を増やすことが分かっています。
また栄養が偏った食生活もNG。特に、皮脂の分泌量を増やすような食べ物には注意しましょう。
皮脂の分泌量を増やす食べ物
- 動物性脂肪分(卵、脂身の多い肉、バター、生クリーム、チーズ)
- お菓子、砂糖を多く使ったもの
- アルコール類、甘い清涼飲料水
- 小麦粉、パン、麺類
- ジャガイモ料理(ポテトチップス、フライドポテトなど)
脂性肌におすすめの洗顔方法
洗顔はスキンケアの基本です。脂性肌を改善するには、どんなことに気をつければいいでしょうか?
クレンジング・洗顔のポイント
シンプルな固形石鹸やクレイタイプを
クレンジング料のおすすめは、ミルク、クリームタイプのクレンジング料です。
さっぱりとした洗い上がりを好んで、クレンジングオイルを選ぶ人が多いと思いますが、肌の乾燥を避けるために、うるおいを残して洗えるタイプを選びましょう。
洗顔料のおすすめは、肌に必要な皮脂を残しながら、優しく洗える固形石鹸です。
処方がシンプルなものが多く、また全体的に油分の配合量が低いものが多いので、すっきりと洗えるのが特徴です。
また、頑固な毛穴汚れが気になる人には、毛穴に詰まった余分な汚れに吸着して取り除く、天然クレイを使った洗顔料もおすすめです。
天然クレイ洗顔についてはこちらでまとめています
パーツ毎に洗い方を変える
テカリやすいTゾーンと他のパーツでは、皮脂の分泌量や汚れの度合いが異なります。
洗浄料の高い酵素洗顔料を使う場合は、Tゾーンや毛穴汚れが気になる部分にのみ使い、他のパーツはマイルドな洗顔料で洗うようにしましょう。
ぬるま湯でしっかりすすぐ
洗顔時は、36度程度のぬるま湯を使い、すすぎは30回程度を目安に、汚れを残さないようにしましょう。
脂性肌におすすめのスキンケア方法
脂性肌を改善するためには、べたつきがちな肌でもしっかり保湿し、また、毛穴やニキビの悩みにアプローチするスキンケアを取り入れるのがポイントです。
化粧水のポイント
さっぱりタイプをたっぷりつける
化粧水の段階では、たっぷりの水分を補って保湿をすることがポイントです。
油分の多い、こってりしたタイプを少量使うよりも、さらっとしたタイプの化粧水を、ケチらず使うほうが効果的です。
夏場の使用や、特に肌のべたつきが気になる人には、毛穴の引き締め効果がある収れん化粧水もおすすめです。
保湿成分に注目
肌のべたつきやテカリが気になるから、保湿は必要ないのでは…?と思われがちですが、それは間違い!
肌のうるおいが不足すると、逆に皮脂が過剰に分泌されてしまったり、肌のバリア機能が乱れ、肌荒れを起こしてしまったりします。
以下のような保湿力の高い成分に注目して選びましょう。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- エラスチン
- NMF (天然保湿因子)
- EGF (ヒトオリゴペプチド)
- グリセリン
など
毛穴ケアに:ビタミンC誘導体
過剰な皮脂を抑え、ニキビや吹き出物の炎症を抑える働きがあるビタミンC。
ビタミンCの安定性や効果を高めたものは、ビタミンC誘導体と呼ばれます。
ビタミンC誘導体を配合した化粧水は、脂性肌の毛穴ケアやニキビ予防におすすめです。
ビタミンC誘導体には以下のような種類があります
- APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)
- リン酸アスコルビル
- アスコルビン酸グルコシド
ニキビケアに:グリチルリチン酸2K
抗炎症成分のグリチルリチン酸2Kは、肌への刺激が低めなので、ニキビや吹き出物が気になる肌におすすめの成分です。
炎症がひどく、なかなか治らない時は、皮膚科を受診するようにしましょう。
美容液のポイント
べたつきにくい保湿系を
保湿成分が凝縮された美容液で、肌にしっかりとうるおいを補ってあげるのがポイントです。
油分が多くてべたつきやすいものはNG。
浸透力が高いヒト型セラミドやNMF (天然保湿因子)といった成分がおすすめです。
また、コラーゲンやエラスチン入りのアイテムは、肌のうるおい保持機能を高める効果があります。
セラミド入りのおすすめの乳液については、こちらも参考にしてみてください!
乳液・クリームのポイント
ごく少量の使用でOK
油分を補う働きをする乳液やクリーム類は、化粧水や美容液で補った水分の蒸発を防ぐ、フタのような役割をします。
テカリが気になるTゾーンやUゾーンには、使用する量を減らし、頬や目元、口元などの乾燥が気になる部分には多めに塗ると効果的です。
ニキビが気になる人は注意
乳液やクリームを使いすぎると、油分がニキビの原因になる場合があります。
ニキビができている場合は避けて使ったり、ジェルタイプのアイテムを使うのがおすすめです。
脂性肌がやってはいけないNGケア
洗顔のしすぎ
毛穴の目立ちやニキビが気になる人は、肌を清潔に保つために、洗顔をしっかりしている人が多いと思います。
しかし、洗顔のしすぎは、肌に必要なうるおいまで取り去ってしまうので逆効果です。
乾燥した肌はうるおいを無理やり補おうとして、皮脂を過剰に分泌してしまい、テカリや化粧崩れを招いてしまいます。
洗顔は1日2回までを限度に、肌に余分な刺激を与えないように、優しく丁寧に洗いましょう。
刺激の強いスクラブやパック
肌のざらつきや毛穴の黒ずみが気になって、スクラブアイテムや、剥がすタイプのパックを愛用している人も多いのではないでしょうか?
こうしたアイテムは、肌への刺激が強く、また効果が一時的なものなので、何度も繰り返して使ううちに、肌がどんどん弱っていってしまいます。
毛穴や肌のくすみを集中的にケアするには、洗い流すタイプのクレイパックがおすすめです。無理やり汚れを取るのではなく、汚れや老廃物を優しく絡め取り、肌に必要なうるおいを保つことができます。
クレイパックについては、こちらの記事もご覧ください!
脂性肌を改善する生活習慣
脂性肌を治すためには、生活習慣の見直しが非常に大切です!
バランスの良い食事
甘いものや油分の多い食事を控え、栄養バランスのとれた食生活を心がけることが大切です。
皮脂分泌を抑える働きのあるビタミン類は、特に意識して摂るようにしましょう。
ビタミンB2
脂質の代謝を高め、皮脂の分泌をコントロールします。
- 納豆
- 青魚(さば、うなぎなど)
- レバー
ビタミンB6
たんぱく質や脂質の代謝に関わる成分で、B2と共に皮脂の分泌をコントロールします。
- 豆腐
- いわし
- にんにく
- まぐろ、鮭
ビタミンC
皮脂の分泌を抑え、また抗酸化作用に優れています。
- 果物(アセロラ、レモン、キウイなど)
- 緑黄色野菜(小松菜、ほうれん草、ブロッコリーなど)
睡眠不足とストレスの解消
ストレスによって自律神経の働きが乱れると、ホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌量が増えてしまいます。
睡眠不足を解消すると、ストレスも解消されますし、寝ている間に分泌される成長ホルモンは、ストレスの解消や美肌作りに効果的です。
洗顔ではうるおいを残しながら汚れを取り除き、さっぱりタイプの化粧水や美容液でしっかり保湿をすることが、脂性肌ケアのポイントです。
また、ストレスの解消やバランスのとれた食事も大切です。
正しいスキンケアと生活習慣の見直しで、長年悩みがちなオイリー肌を上手に改善しましょう!