PTAの役員って憂鬱…。と思っている方、多いですよね。実は私もその一人でした。特に仕事をしていると、PTAとの両立はなかなか難しいことも。そこで、PTAの役員の上手な断り方はないか、経験も交えながらお伝えしていきます。
もくじ
仕事は断る理由にならないことも
最近は少子化の影響もあり、PTAの役員のなり手が少なくなってきています。
そのため、必ず一度は引き受けなければならないという暗黙の了解がある学校も多いですよね。
そんななか、役員を断り続けるのは至難の業です。
仕事をしていると、物理的に引き受けるのは難しいのですが、最近は仕事をしている方が多いので、「仕事をしている」というだけではPTA役員を断る理由にはならないことがほとんどです。
では、どのような断り方なら受け入れられやすいのでしょうか?
まずは、引き受ける方向で考えてみる
PTAを逃れるのは至難の業です。特に、「1度は引き受ける」という暗黙の了解がある学校であればなおさらです。
それならば、断る言い訳を考えるよりは、「楽に引き受ける」方向で考えるほうが人間関係にひびが入ることもなく得策かもしれません。
うちの子どもたちが通っていた学校も、全校生徒の人数が少なかったため、絶対にPTAを引き受けなければなりませんでした。
そこで、大変にならずに引き受けられる方法を模索しました。
学校によっても違いがあるとは思いますが、参考にしてみてくださいね。
低学年のうちに引き受ける
学校にもよりますが、PTAの仕事は学年が上がるごとに大変になります。
それならば、まだ子どもが低学年のうちに引き受けてしまうほうが安心です。
私は子どもが1年生のうちに引き受けてしまいました。
入学したてで何もわからないということで、あまり大変な仕事が回ってくることはありませんでした。
ただし学校によっては、1年生のママにも平気で部長を押し付けるということもあるようなので注意が必要です。
広報部なら家で作業ができることも
皆さんの学校のPTAに、広報部はありますか?
仕事で学校に行くのが難しいという場合には、広報部がおすすめです。
広報部なら学校に行けなくても、家での作業ですむ場合があるためです。
私も仕事をしていたので、子どもが小学生の時は広報部に所属していました。
あらかじめ仕事で学校に顔を出せないことを伝え、その代わりパソコンの打ち込みや、文章の作成など家でできる作業を請け負いました。
これなら打ち合わせのたびに仕事を休まずにすみますし、打ち合わせに出られなくても作業さえきっちりすることができれば周囲との関係が悪くなることもありません。
同じような考えから、広報部には仕事をしている方が多く、作業の進め方がほかの部に比べて合理的でスムーズだったような気もします。
会計監査なら、年に1度学校に行くだけですむことも
会計監査とは、年度末に会計簿に間違いがないかチェックをする役割です。
これも学校によりますが、会計監査は年度末の会計簿のチェック時以外は学校に行かなくてもよい場合があります。
私はこれも引き受けたことがあるのですが、子どもたちの学校は会計簿のチェック以外の仕事はありませんでした。
もしもPTAを逃れられそうにない場合は、会計監査の仕事を先輩ママにリサーチしてみてはいかがでしょうか?
PTAをどうしても引き受けたくないときの断り方
それでもどうしてもPTAを引き受けたくない!という方もいますよね。
そんな方のために、穏便にすませるための断り方をご紹介します。
家庭の都合は比較的受け入れられることも
- 「下に小さい子どもがいる」
- 「妊娠中」
- 「親の介護」
- 「自分の病気」
- 「母子家庭」
など、家庭の都合が理由の場合は比較的受け入れられるようです。
ただし親の介護を理由に断る場合、それが嘘の場合はばれたときに大変なことになってしまいます。
特に地域の小学校に通っている場合は嘘がばれやすいので注意が必要です。子どもの何気ない一言から嘘がばれてしまうこともあります。
旦那さんが転勤族の場合は、「もしかしたら転勤があるかも」という理由で断れることも。
仕事が理由で断る場合の奥の手
これは実際に私が聞いたことがある断り方です。
そのママは、学校の先生をしている方でした。役員決めでなかなか決まらないときにそのママが手を挙げて一言
「仕事で学校に来れないと思うのですが、それでも良ければ引き受けます」
これにはさすがにほかのママたちも、「学校に来られないのなら難しいわよね」となりその方が役員になることはありませんでした。
このママはもしかしたら本当に引き受けるつもりで手を挙げたのかもしれませんが、結果的に6年間役員になることはありませんでした。
「仕事があるので無理です」と言われてしまうと、「そんなの理由にならない」と言われてしまいますが、このママのように最初に引き受ける姿勢を見せておくことで、周りの反感を買うことは少なくなります。
ただし、学校の雰囲気によっては本当に引き受けなければならない羽目になってしまうのでこの言い訳を使う場合はかなりの覚悟が必要になります。
これと似たような言い方に、
「家でできる仕事なら引き受けます」
というのもあります。
これも、実際に引き受けなければならない場合もあるため引き受ける覚悟で言う必要があります。
どちらの言い訳も、なかなか危うい言い訳ですが、反感を買わずに仕事の忙しさを伝えることはできそうですね。
上手に断るためには、「できない」と言い切ってしまうよりも、「これならできます」とか、「今はできないけど来年ならできます」とできることを提案するほうが周りからの印象が悪くなりにくいかもしれないですね。
周囲との付き合いも捨てる覚悟が必要な断り方
ママ友なんていらない!という潔い方は、もっと簡単な断り方があります。
そもそも仕事をしていると、ママ友づきあいなんてなかなかできないですよね。
私も以前はフルタイムで仕事をしていたため、学校に行くことはほとんどありませんでしたし、ママ友づきあいもほとんどありませんでした。
周りから何を言われても気にならないし、ママ友づきあいも必要ないという方はお試しください。
PTA役員決めの時に学校に行かない
学校によっては「欠席裁判(欠席者が役員になってしまう)」という恐怖の決め方がある場合もあるので気を付けてください。
しかしほとんどの場合、出てきた人の中から役員を決めます。
いつも欠席することで陰口をたたかれることもあるかもしれませんが、ママ友づきあいを絶っている場合はそれが耳に入ることもないでしょう。
うちの子が通う中学校は役員決めはほとんどの方が欠席していました。
このような場合は欠席しても特に問題になることはありませんね。
小学校の頃も学校にほとんど顔を出さず、役員決めの時も学校に来ない方がいましたが、意外と反感を持たれてはいませんでした。
付き合いがないためそもそも印象にも残っていないのです。
下手に役員決めに参加して「できません」と言って反感を買うよりは、参加しないほうが得策な場合もあるのかもしれませんね。
PTAから退会する
PTAが任意加入だということを知らない方も多いのではないでしょうか?
PTAへの参加は実は必須ではなく、退会することもできるのです。
PTAは任意加入の団体ですが、多くの場合、強制加入になっているのが実態です。そしてこの話はPTAの現場(特に古い体質の)においては、タブーのように扱われているところがあります。
引用元:PTA最大のタブー!”強制加入”という闇|東洋経済ONLINE
ただし学校によっては大問題に発展する場合もあります。
しかし本来であれば任意加入団体であるということは、いざというときのために覚えておくといいかもしれませんね。
実際にPTAを退会したという方の中には、「会費を払えない」という理由で退会した方もいます。
この理由であれば、それ以上突っ込まれることもなく穏便に退会できることが多いようです。
常にパパが役員決めに参加する
ママが「役員はできません」というよりも、パパが「できません」というほうがすんなりと受け入れられる場合が多いようです。
パパの協力を仰げる場合は、あまり角が立たない良い方法かもしれませんね。
PTAに参加しなくても良さそうな学校を選ぶ
うちの子が通っていた幼稚園は、そもそもPTAがありませんでした。このように、PTAがそもそもないということもあります。
特に幼稚園の場合は、そういうことが少なくないようです。
これから幼稚園選びを控えているという方は、PTAがあるかないかをチェックしてみてはいかがですか?
教育熱心な家庭が多い小・中学校は役員を率先して引き受けてくれる方が多い
小学校や中学校は、校区が決まっている場合がほとんどなので選ぶことは難しいですが、もしも引っ越しを考えているなら教育熱心な方が多い地域を選ぶといいかもしれません。
うちの娘の高校には教育熱心な方がたくさんいらっしゃるのですが、PTAの役員も皆さん率先して引き受けています。
また私立小学校や中学校も教育熱心な方が多いからか、役員決めに困ることは少ないそうです。(私立中に子どもを通わせている友人談)
地域や学校によって違いはもちろんありますが、比較的このような傾向にあるようです。
事前にリサーチができる場合は、学校のPTA活動の様子をリサーチしておくとより安心ですね。
PTAに参加すると、いいことも
面倒なイメージが強いPTAですが、実はよい面もあります。
学校での子どもの様子がわかる
ちょくちょく学校に顔を出すようになるので、学校での子どもの様子が見えやすくなります。
また先生と接する機会も増えるため、先生から情報を得ることもできます。
楽じゃないけど楽しい。大人のサークルの一環と言う感じ。一生を通じて付き合えるご近所の友達ができた。今まで付き合ったことのないタイプの人とも知り合って鍛えられる。情報交換もおいしい。親たちが楽しそうに学校に出入りしてると、風通しが良くなるし先生とも仲良しになるし、子供たちもそこから結構学んでる。
引用元:どうする?PTA|朝日新聞DIGITAL
親同士のつながりができる
大人になると、なかなか新たな友人はできにくいですが、PTAがきっかけで新たな人間関係の輪が広がることも。
実際私も学校のPTAを通して、子どもの卒業後も付き合える友人ができました。
私自身は、大変ながらも、先生とお話しできたり、仲間と仕事するのは楽しかったりします。
引用元:どうする?PTA|朝日新聞DIGITAL
PTA自体を考える時代になったと思う。
ただ役員を引き受けると色々な人間つながりができて、地域で生活する上で助かったことも多くあることは認める。
引用元:どうする?PTA|朝日新聞DIGITAL
親子で楽しい学校生活を
いかがでしたか?
角を立てずにお断りするのは、なかなか大変そうですね。
かといって、後々のことを考えると噓をついて断ることは避けたほうが良さそうです。
PTAは、意外とやってみると楽しかったという方も多いようですので、あらかじめできることを提案して引き受けてしまうほうがもしかしたら楽かもしれませんね。
それでもどうしても引き受けることができないという方は、引き受けてくれている方への感謝の気持ちは常に忘れないようにしましょう。
「いつもありがとう」という気持ちと、「できることは手伝います」という気持ちを表すことが大切です。
子どもが学校に通う期間は限られています。PTAをやるにしてもやらないにしても、親子ともども楽しく気持ちよくすごせるとうれしいですね。