しっかりケアしているのに、乾燥肌がなかなか治らないとお悩みの方へ。実は、洗顔のやり方自体が間違っているのかもしれません!肌のかさつきやつっぱりが劇的に改善する、洗顔料の選び方や洗顔のコツをご紹介します。
乾燥肌とは?
乾燥肌とは、肌が本来必要とする水分や油分を保てなくなった状態を指します。
トラブルの例としては、肌のかさつきや、つっぱり感、かゆみなどが主ですが、そのほか様々な肌トラブルを引き起こすことがあります。
- しわ、たるみ
- くすみ、しみ
- 毛穴の開き
- ニキビ
- ゆらぎ肌、敏感肌
乾燥肌の原因
主な原因は、肌のバリア機能の低下やターンオーバー周期の乱れです。
肌の角質層で水分をキープする、セラミドや天然保湿因子(NMF)が破壊されたり、量が減ったりすることで、肌がうるおいを保つのが難しくなってしまいます。
また、加齢による皮脂量の低下や、食事や生活習慣の乱れも、乾燥肌の原因となります。
乾燥肌の詳しい特徴や原因は、こちらの記事をどうぞ!
乾燥肌の洗顔料の選び方
洗顔後に、肌のつっぱる感じやかさつきが気になる人は多いのではないでしょうか?
そんな乾燥肌向けに、洗顔料の正しい選び方をご紹介します。
石鹸タイプの洗顔料が最適
乾燥肌の人におすすめの洗顔料は、固形石鹸です。
固形石鹸は、天然由来のマイルドな洗浄成分が配合されており、汚れや余分な皮脂だけを落とすことができます。
石鹸で洗った時のつっぱり感
固形石鹸には様々な種類がありますが、特に刺激が低い弱アルカリ性を選ぶのがおすすめです。
洗いあがりは一時的に肌がつっぱる感じがしますが、これは、弱酸性の肌が弱アルカリ性の石鹸に反応し、肌代謝が活性化しているサインです。
乾燥肌の人におすすめの成分
乾燥肌には、保湿効果が高い成分を配合した洗顔料がおすすめです。
セラミド
角質の水分の約80%を守る、肌のうるおいキープに欠かせない成分。年齢と共に量が減っていくので、化粧品で補うことが大切です。
ヒアルロン酸
1gで6リットルもの水分を保持できる高い保湿力が特徴です。
グリセリン
石鹸を作る過程で生まれる保湿成分です。
熱が加わるとなくなってしまうので、熱を加えない「コールドプロセス製法」や、「枠練り製法」「釜焚き製法」で作られた洗顔石鹸を選ぶといいでしょう。
その他おすすめの保湿成分
- 天然オイル(ホホバオイル、オリーブオイルなど)
- 大豆発酵エキス
- コメエキス
乾燥肌の洗顔方法
乾燥肌を改善するために、普段の洗顔で見直すべきポイントをご紹介します。
水の温度はどうすればいい?
水温は36℃を目安に
洗顔時に最適な水温は36℃程度です。
なお洗顔料をつける前に、このぬるま湯で予洗いをして、汚れを落としておくようにしましょう。
熱すぎるお湯は皮脂を洗い流す力が強く、乾燥肌を悪化させてしまうので、ご注意を!
洗う時に気をつけることは?
洗顔料はしっかり泡立てて使う
泡を使って洗う事で、肌への摩擦や刺激を抑えることができます。
洗う順番はTゾーンから
まずは皮脂の量が多い額や鼻から洗いはじめて、頬やフェイスライン、最後に目元・口元など細かい部分を洗います。
洗顔は1分以内+すすぎをしっかり
洗顔料は長時間肌に乗せたままにせず、大体1分以内で完了させましょう。
洗顔料の流し残しがないように、30回程度を目安にしっかりとすすぎます。
タオルで優しく拭く
顔に水分が残ったままだと、乾いた時に肌内部の水分も一緒に蒸発していってしまいます。タオルを数回優しく当て、水分を吸い取るようにしてふき取りましょう。
1日に洗う回数は?
1日2回まで
肌のうるおいを保つセラミドやNMF(天然保湿因子)は、洗顔時に洗い流されてしまいます。
肌を清潔に保つのはいい事ですが、洗いすぎは肌の乾燥を悪化させる原因に。
洗う回数は1日2回以下にとどめましょう。
朝と夜は同じ洗顔方法で大丈夫?
朝はぬるま湯洗顔がおすすめ
皮脂の分泌量がそこまで多くない人は、朝は洗顔料を使わず、ぬるま湯で軽くすすぐ程度で大丈夫です。
洗顔料を使わないことで、乾燥がひどい肌のコンディションを整えることができます。
皮脂が気になる人は、Tゾーンなど皮脂の分泌が多いパーツのみ、洗顔料を使うようにしましょう。
洗顔後のスキンケア方法
洗顔後はさらにスキンケアで保湿を行い、乾燥肌を改善していきましょう。
化粧水・美容液
化粧水や美容液は、乾燥肌に不足しがちなセラミドやNMF(天然保湿因子)を配合したアイテムがおすすめです。
- ヒト型セラミド:角質層に存在するセラミドに肌への浸透力が高く、刺激も少なめです。「セラミド1,2,3…」と番号で表示されています。
- アミノ酸成分:NMF(天然保湿因子)の働きを補います。グリシン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸など。
肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンを配合したものは、乾燥が原因のしわやたるみをケアすることができます。
「セラミドEOP」「セラミドNP」「セラミドAP」の3つセラミド成分が配合されている人気オールインワンゲルの『メディプラスゲル』についてまとめてみました。
乳液・クリーム
油分の多い乳液やクリーム類をケアの最後に使うことで、肌の水分が蒸発するのを防ぐことができます。
化粧水や美容液同様、保湿力が高いものを選びましょう。
肌悩み別のおすすめスキンケアアイテムはこちらの記事も参考にしてみてください!
乾燥肌の洗顔のポイントは、マイルド洗浄力の洗顔料を選んで、必要以上に洗いすぎないように気をつけることです。
洗顔料を使う回数を減らすだけでも、肌の状態が劇的に改善して、スキンケアの効果も高まりますよ!ぜひ実践してみてください。