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週に一回仕込むだけ!忙しいときの時短レシピ。”フリージング離乳食”のススメ
普段の大人の食事に加えての離乳食作りは時間がかかって大変。他の家事もあるし、なにより子供の世話はご飯だけじゃないし…。更に仕事もあったりすると忙しすぎてパニックに陥ってしまうことも。離乳食作り、要点を絞ってできる限りお手軽に済ませたいですよね。
ここでオススメしたいのが、一週間に一回仕込みの“フリージング離乳食”です。一週間に一度まとめて食材を仕込んでフリージングしてしまえば、食前の調理時間は“レンジでチン”のたった5分!しかも食材に無駄が出ないというオマケ付きです。
でもフリージングってなんだか難しそうだし、料理は苦手だし……そんな思いのあるママにも安心。できる限り簡潔に簡単に、ポイントだけまとめました。おいしく手早く無駄なく作れて、赤ちゃんと向き合える時間も増える、そんな魔法のようなフリージング離乳食の作り方をご紹介していきます。
フリージング離乳食を作る際のポイント
調理器具の清潔さに気をつかって
普段の料理でも気を使う部分ではありますが、離乳食を食べるのは免疫力の少ない赤ちゃんですから、更に清潔さに気を使う必要があります。フリージングで冷凍保存するとは言っても、冷凍保存中に絶対腐敗が進まない、というわけではありません。細菌の繁殖しにくい清潔な環境でつくることが第一です。
調理器具は丁寧に洗って、更に使用前に熱湯で滅菌処理をしましょう。
一食分にわけて“密閉して冷凍保存”が基本
作った食材は基本的に一食分ずつ小分けに。そうすることによって使いやすさがグンとアップ。小分けにする方法はラップで包んだり、製氷皿を使ったりさまざまです。食材に霜がおりたり、空気にふれる面積が多いと乾燥や酸化の原因になってしまいますので、きちんとラップしましょう。
小分けにしたものは、冷凍用ジッパーで密封してまとめて保存できます。また、冷凍用ジッパーに作った日を書きこんでおけば、古い食材と一緒にならずに区別できます。
冷凍すると味が落ちるとお思いの方もいらっしゃることでしょう。それを防ぐためには、急速に冷凍させる必要があります。冷凍室に入れる前によく冷まし、冷気が伝わりやすい金属製トレイの上に乗せてから冷凍室に入れましょう。
どれならフリージングできるの?食材いろいろ
フリージングできる食材
フリージングは保存にとても便利な方法ですが、どんな食材でもおいしくフリージングできるわけではありません。食材ごとにフリージングのコツをご紹介していきます。
- 《お米・うどん》
- 主食のフリージングはとっても便利なので、積極的に使っていきましょう。お米をおかゆにして一食分ずつ丁寧にラップで包み、ジップロックなどの密封袋に入れましょう。またゆどんも柔らかく茹で、短く切って小分けにしてフリージングしていきます。
- 《肉・魚》
- きちんと火を通し、一食分ずつ小分けにしてフリージングしてください。月齢ごとに中期ならペースト状にすりつぶして、後期ならざっくりと適度に刻んで。
- 《野菜》
- 柔らかくゆでてからみじん切りし、更に月齢によってすりおろしたり潰したりした後にフリージングします。フリージングによっておいしくなくなる野菜は次項でご紹介します。
- 《スープ・ソース類》
- 液状のものをフリージングするときには、製氷皿に入れて凍らせるととても便利です。取り分けも簡単。
フリージングが難しい食材リスト
- 《水分が多い野菜類》
- きゅうり、レタス、もやし、茄子など、水分の多い野菜は基本的にフリージングに向きません。大根やトマトなどは、よく加熱してすり潰したり、ペースト状にすればフリージングしても味が落ちにくいのでチャレンジしてみてください。
- 《豆腐・こんにゃく》
- 豆腐とこんにゃくはフリージングに向かない食材代表と言えます。一度凍らせると、解凍のときにスカスカになってしまいまるで別物に。
- 《卵》
- 卵のフリージングは、解凍時に固くなったり手がかかったりと、取り扱いが非常に難しいので除外したほうが無難です。
- 《乳製品》
- 牛乳、生クリーム、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品全般は凍らせると分離してしまうのでNG。
- 《じゃがいも》
- そのまま茹でてフリージングすると水分が抜けてしまいスカスカに。フリージングする場合は潰してマッシュポテトにしましょう。
カンタン!フリージング離乳食メニュー
白身魚とブロッコリーの彩り粥
材料
- フリージングしたブロッコリー
- フリージングした白身魚
- フリージングしたおかゆ
以上三つの素材をレンジでチンして混ぜるだけ♪
りんごにんじん粥
材料
- フリージングしたおかゆ
- フリージングしたニンジン
- すりおろしたりんご
おかゆとニンジンをレンジでチンして解凍、冷ましたらすりおろしりんごを加えて完成。
フリージング食材を使うときの注意点
解凍するときはレンジなどで高温処理を
一度加熱してからフリージングすることが基本ですが、使う時にも必ず再度加熱処理をしてください。赤ちゃんのお腹は繊細ですので、ここを省かず丁寧に。
熱処理は面倒なので自然解凍したい、と思うときもあるかも知れませんが、せっかく作ったフリージング食材に細菌が繁殖する可能性がありますので、きちんと高温で解凍しましょう。
作ったフリージング食材の保存期間は?
きちんと熱処理して冷凍保存した食材は長くもつと思いがちですが、冷凍しているからといって腐敗が進まないわけではありません。赤ちゃんに何かあっては大変ですので、フリージングした食材は作った日から一週間程度で使い切るようにし、期限を過ぎたら大人が食べるか潔く捨てるようにしましょう。
一週間で1サイクルと考えれば、一週間に一度の休日をフリージング離乳食作りに充てるとちょうどいいイメージですね。
一度解凍したら使い切って
赤ちゃんはその日の気分で全く食べなかったりということもあります。残した食材は、少しもったいないですが捨てるようにしてください。後にとっておいて食中毒になったら大変です。また、再冷凍すると雑菌が繁殖する可能性が非常に高いので、避けてください。
一生懸命なママをサポートしてくれるアイテム
忙しくてフリージング離乳食を作れなかったときに
フリージング離乳食の賞味期限は一週間程度ですので、毎週必ず仕込む必要があります。週に一回食材を仕込む日をつくり、仕事がある場合は休日にあてると丁度良いですが、どうしても忙しかったり用事が入ってフリージングできなかった、というときもあるかと思います。そんな時には、無理せず便利な市販品を頼るのもオススメです。
かぼちゃとさつまいも うらごし(キューピー)
離乳食をはじめなくてはならないママの強い味方、瓶入りのキューピーベビーフード。野菜やフルーツ、色んな種類があって、すぐに使えます。
詳しくみる月齢ごとの離乳食のポイント
うちの子はゴックン期?モグモグ期?
離乳食の進め方やメニューに悩むママも多いのではないでしょうか。
離乳食には大きくわけて4つの時期があります。
- ゴックン期(離乳初期)
月齢5~6か月頃。突然訪れた食生活の変化に拒絶してしまう赤ちゃんが多いです。無理強いせず、食事の楽しい雰囲気を体験してもらうため、怒らず笑顔を絶やさず進めていきましょう。
まだ9割方ミルクから栄養を摂取していますので、量を食べなくてもあまり心配しないでください。消化器官が未発達なので、固さはスープ状、味を感じないぐらいの味付けで。 - モグモグ期(離乳中期)
月齢7~8か月頃。お座りして、手づかみで食べようとする意志を感じられるように。上あごと舌を使って柔らかい食べ物を押しつぶせるようになってきます。
食べられる食材も増え、肉や魚などを加えていきましょう。ジャムのようなドロドロしたペースト状のものを与えるとよいです。ただ飲み込むだけでなくモグモグすることによって、食べるのに時間がかかるようになります。赤ちゃんの口の中が空になるまで様子をみて、ゆっくりと進めてください。 - カミカミ期(離乳後期)
月齢9~11か月頃。自分で噛むという欲求が強くなります。大人が食べるのを見て、歯茎で噛む食べ方を覚えてきます。この頃には栄養の7割を食事から摂取するようになります。
この頃になると『自分でとって食べたい』という自立心が強くなりますので、スプーンでの食事を挑戦させてみるか、手づかみで自分で食べさせるように進めてみてください。この頃の離乳食は散らかったりで非常に大変ですが、赤ちゃんの気持ちを汲み取って、優しい気持ちで行ってください。 - パクパク期(離乳完了)
1歳~1歳半で離乳が完了します。赤ちゃんは時間をかけてでも自分で食べることに挑戦していきますので、広い心でそれを見守っていきます。
ここまでくるとあっさりした味付けのものなら大人のものを取り分けてあげることもでき、食事の用意がグンと楽になります。ほとんどこぼしてしまうことも多いですが、怒られる恐怖が先だってしまうと、自立の心が萎えて食事を楽しめない子供になってしまうことも。叱ることは控え、上手にできたときに褒めるようにして自立心をのばしていきましょう。
フリージング離乳食(主婦の友社)
時間があるときにまとめて下ごしらえして、レンジでチンするだけ!フリージング離乳食メニューの決定版。離乳食本は沢山あるけれど、月齢別に分量までまとめた本は少ないです。料理好きでもそうでなくても、この一冊だけで離乳完了までOKです。
詳しくみるまとめ
本記事では離乳食の時短にとても便利な『フリージング離乳食』についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。一週間に一度の仕込みで離乳食作りの時間を短縮し、食事の時にはレンジでチン!さっと離乳食を出せるようにして、できるだけゆっくりと赤ちゃんに向き合う時間を作っていきたいですね。
本記事が皆さまのゆとりに繋がれば幸いです。