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流産後の妊娠に向けて知っておいてほしい3つのこと + ママたちの体験談
やっと授かった赤ちゃんを流産してしまった…。
その時の悲しみは計り知れません。
特に精神的な負担はとても大きなものですよね。
でも流産は、15%ほどの方に起こるといわれておりたくさんの方が経験されています。
そして流産の経験を乗り越えて新しい命を無事出産している方も大勢いらっしゃいます。
そこで今回は、流産後の妊娠について知っておいてほしいことをまとめました。
1つ目. 流産の原因は母親じゃない
お子さんを流産してしまったとき、「私が悪かったのかもしれない」とご自身を責めてしまわれる方も多いですよね。
では実際、流産の原因にはどのようなことがあるのでしょうか?
流産のほとんどは妊娠初期に起こる
流産は、妊娠22週前に赤ちゃんが亡くなってしまうことを言います。
流産のほとんどが妊娠12週前の早い段階で起こります。
妊娠12週未満の早い時期での流産が多く、流産全体の約80%を占めます。
妊娠の15%前後が流産に至るとの統計もあり、多くの女性が経験する疾患です。
引用元:日本産科婦人科学会
妊娠の15%ほどの確率で流産が起こるということは、10人に1人以上は流産を経験しているということ。
身近な方の中にももしかしたら流産を経験されている方もいらっしゃるのかもしれませんね。
私の親しい友人も流産を経験しています。
流産は、決して珍しいものではないのですね。
流産の原因は、赤ちゃんにあることがほとんど
流産をしてしまったときに、ご自分を責める方も多いのではないでしょうか?
しかし、流産の原因の多くは赤ちゃん側にあることが多いようです。
中でも染色体の異常が原因のことが多く、その場合は受精の時に運命は決まっていると言えるでしょう。
ママの仕事など、生活が原因で流産することはほとんどないようです。
流産の種類は、原因や状態によって分かれる
流産は、その状態や原因によっていくつかの種類に分かれています。
- 稽留流産
- お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまったことを言います。
出血や腹痛などの自覚症状がなく、病院で初めてわかることがほとんどです。
- 完全流産
- お腹の中のものが自然に出てしまった状態を完全流産と言います。
出血や腹痛はこの時点ではおさまっている場合がほとんどです。
- 不全流産
- お腹の中のものがまだお腹の中に残っている状態のことを言います。
お腹の痛みや出血があります。
- 感染流産
- 細菌などによる感染によって起こる流産のことを言います。
母体が危険にさらされることが多いため、注意が必要です。
- 化学的流産
- 妊娠のごく初期に起こる流産のことを言います。
超音波で妊娠が確認できる前に起こるため、妊娠に気が付かないまま流産してしまっていることも多いようです。
妊娠検査薬が一般的になったために判明することが増えたのですね。
2つ目. 次の妊娠に向けてすべきこと
一口に「流産」といってもその原因や経過はさまざまです。
ですから、体にかかる負担や心に受けるダメージもそれぞれ違います。
体や心が回復するまでの期間も人それぞれです。
まずは心身の回復を待ちましょう。
ホルモンバランスが整うのを待つ
流産後は、ホルモンバランスが崩れた状態にあります。
ですからまずはホルモンバランスが整うのを待ちましょう。
また、流産の状態によっては子宮の機能の回復にも時間がかかる場合もあります。
ホルモンバランスを整えることは、妊活にも大切です。
次の妊娠を考えている方は、特にホルモンのバランスには気を配ってくださいね。
ホルモンバランスを整えるには、食事のバランスに気を付けて睡眠をしっかりととることが大切です。
食事では、特に大豆製品が良いといわれていますので、試してみてくださいね。
また、ホルモンバランスを整えるサプリメントを利用してみるのもおすすめです。
大豆イソフラボン 30日分(DHC)
女性ホルモンを整える効果があるといわれている大豆イソフラボンを、手軽に取り入れることができるサプリメントです。 お手頃価格なので手軽に試すことができますね。
詳しくみる心の回復を待つ
流産をしてしまったとき、体の回復よりも心の回復に時間がかかる場合がほとんどです。
自分の中に宿った命が突然消えてしまうショックは、経験をされた方にしかわからないのではないでしょうか?
また流産の悲しみもさることながら、「また流産を繰り返してしまうのではないか」という思いに駆られる方も多いようです。
最近は高齢出産の方も多いため次の妊娠を焦る気持ちも出てくるかと思いますが、体のことだけではなく心のことを考えてもまずはゆっくりと休むことが大切です。
心の回復は体の回復よりも時間がかかることが多いようですが、実際に流産を経験した方はどのような方法で回復されたのでしょうか?
体験談を交えてご紹介します。
時間の経過に心をゆだねる
泣きたいときは我慢しないで泣いてください。
私ももうこれ以上水分は体からでないだろうってくらい泣きました。
あとは時間が癒してくれます。
私は来月から息子に兄弟をつくってあげるために頑張る予定です
引用元:女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』
悲しみと向き合い、とことん悲しむことで時間とともに心が回復するようです。
悲しい気持ちをため込まずに、すべて出し切ることが大切なのですね。
何かで気を紛らわせる
友人に誘われスポーツ・サークルに行ったら
その間だけでも何もかも忘れられ、気分転換できたのです。
そうして、流産から1年後また妊娠しました。
引用元:女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』
自分の趣味や夢中になれることを見つけ、それに没頭することで前向きな気持ちになれるようですね。
誰かの言葉に癒される
流産後にインターネットで見つけた文章でとても感動し元気をもらった一文があります。
「この世に生を受けてあの世へ戻るまでが修行です。
お母さんのお腹の中であの世に戻っていった生命はそれだけで修行が終えられるほど徳が高い生命なのです。その徳の高い生命はたくさんの女性の中からあなたを選んだのです。
悲しい現実に耐えられ、前に歩いていってくれるかただと信じてるのですよ」です。あるお坊さんの言葉だったと思います。
引用元:女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』
近所の奥さんがいまどき珍しい子沢山な方なんですが
「私も二人目を・・何人いても辛いのは同じ」と気持ちをわかってくれて、
自分だけじゃないんだな、と思えると少しラクになれました。
引用元:教えて!goo
流産を経験した方などの話や、ふとしたところで目にした言葉が立ち直るきっかけになることもあるようですね。
そんな中、たまたま読んだ本の中の言葉に癒されたという方もいるようです。
ママのおなかをえらんできたよ。 池川 明(著)
子どもたちの胎内記憶に関する言葉を集めた本です。 「どうして赤ちゃんは生まれてきたのか?」ということが分かり暖かい気持ちになります。 今お子さんを育てている方だけではなく、赤ちゃんを流産してしまった方も癒されることが多いようです。
詳しくみる今年の5月に流産しました。
ちょっと気がゆるむとシクシク泣いてる状態でしたが、ある本に出会い立ち直ることができました。
二見書房から発売されている「ママのおなかをえらんできたよ。」(著書:池川明)という本です。
なんとも言えない温かい気持ちになれます。
引用元:女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』
心が立ち直るまでには、体の回復よりも時間がかかることが多いようです。
ふとしたきっかけで立ち直ることもあるようですが、多くの方は時間の経過とともに少しずつ癒されていったようですね。
その人の性格によっても立ち直るまでにかかる期間や、立ち直るきっかけも様々です。
無理せずご自身のペースに合わせることが大切なのかもしれませんね。
3つ目. 次の妊娠はいつから?
では、具体的に次の妊娠は流産後どのくらいから可能なのでしょう?
流産後は実は妊娠しやすい!?
流産後は実は妊娠がしやすいといわれています。
流産後子宮掻爬手術をした場合、手術により子宮の中がきれいになるため妊娠しやすくなるのでは?と言われています。
ただし、まれに子宮掻爬手術により子宮の中に傷がついてしまうことがあり、その場合は妊娠しにくくなることもあるようです。
流産後の妊活はいつから?
流産後は妊娠しやすいからといって、すぐに妊活を行うことは避けてくださいね。
先ほどもお伝えしたように、まずは心と体をゆっくりと休めることが大切です。
では、具体的にどのくらいの期間を置けばよいのでしょうか?
以下のグラフは、流産後、妊娠までにどのくらいの期間をおくようにと医師に指示されたかというアンケートの結果をまとめたものです。
この結果を見ると、生理を1~3回ほど見送ってからという指示が多いようです。
中には「すぐに」と言われた方もいるようです。
流産の種類や体の状態により、医師の指示も変わってくるようですね。
一般的には化学流産の場合はすぐに妊娠してもよいといわれることが多いようです。
それ以外の流産の時は、早くても生理を一回見送ってからと指示されることが多いようですね。
一般的には流産手術のあと次回の妊娠までは、3カ月位期間をあけた方がよいといわれています。
その理由は、流産手術によって多少子宮内膜の不整が生じるため、2~3回の生理を待って、子宮内膜を整えた方が次の妊娠経過が良い傾向があるからです。
また、流産のあとは排卵が遅れることがあり、最初の生理は無排卵で起こることもあります。
引用元:プラスウェルネス
流産あるいは子宮外妊娠(これも流産の一種です)の後の妊娠は「2回月経がきてから」というのがおよその目安です。
月経があるということは、ホルモンの状態が元へ戻ったということなのですが、念のために2回月経があれば、ほぼ完全と考えているのです。
引用元:ベビカム
夫婦生活に関しては出血が止まったら大丈夫なようですが、これに関しても医師の指示にしっかりと従うようにしてくださいね。
次の妊娠のためにも心と体をゆっくりと休めて
早く赤ちゃんが欲しいと願うあまり、流産後に妊活を急ぐ方もいらっしゃるかもしれません。
でも、流産後の体は思った以上に負担がかかっていることも多いようです。
またなかなか心が立ち直れずに、何も手につかないという方もいらっしゃるかもしれません。
どちらの場合もまずは、心身ともに休めてゆっくりと回復を待つことが大切です。
次の妊娠のためにも急がずじっくりと心と体の準備をしてくださいね。