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母乳が出ない…そんな時に試してほしい、母乳を増やす方法・習慣
最近は母乳育児の良さが見直され、母乳で赤ちゃんを育てたい!という方が増えています。
でも、すぐに出ると思っていたのになかなか出なくて….。と感じるママも。
そんな悩めるママのために、今回は母乳の量を増やすためのポイントをお伝えします。
母乳はあきらめなければほとんどの場合しっかりと出るようになります。
あきらめずにチャレンジしてみてくださいね。
なかなか母乳が出ない理由は血液にあり!?
皆さんご存知のように、母乳の材料はママの血液。
ですから母乳が足りない原因は、多くの場合「血液」が関係しています。
妊娠中は貧血になりがちです。
さらに出産の時にも血液は失われてしまいます。
そのため出産後しばらくは、貧血気味のママが多いのです。
ママの血液の量が不足しているということは、もちろん作られる母乳の量も少なくなってしまいます。
また血液の量が十分だったとしても、血液の流れが良くないとやはり母乳の出が悪くなる原因に。
妊娠中や出産後は運動量も減るため、余計に血の流れが良くない状態になりやすいのです。
母乳の出が悪いと悩んでいる方は、血液を増やすことと、血液の流れをよくすることに着目するとよさそうですね。
ストレスが母乳の出を悪くする
母乳が出るためにはホルモンの働きが大切です。
ストレスがたまるとホルモンのバランスが崩れてしまうため、母乳の出方に影響してしまうことがあります。
出産後は慣れない育児でストレスがたまりがち。上手に息抜きすることが大切ですね。
また、母乳が出ないことを気にしすぎると余計にストレスがたまり、母乳が出ないという悪循環に。足りない分はミルクで補えばいいと割り切って、気楽に構えることが大切です。
母乳が足りていないかも?と心配になったときは
母乳が足りているかどうなのか、自分ではなかなかわかりにくいですよね。
そこで、母乳が足りているのか気になるというときは、ミルクを足す前に以下の項目をチェックしてみてください。
以下の項目を満たしていれば、母乳は足りている可能性が高いので心配しなくても大丈夫です。
- 下腹部に生理痛のような痛みがある
母乳の分泌が増えてくると、ママは下腹部痛を感じることがあります。
授乳後にキューっと下腹部が痛くなることがあれば、母乳が増えている証拠です。 - 赤ちゃんのおしっこが1日6回以上出ている
おしっこの量が母乳を飲んでいる量と直結するわけではありませんが、一つの目安にはなります。
母乳を十分飲んでいれば、それだけおしっこの量や回数も多くなります。 - 1日7〜8回以上飲んでいる
赤ちゃんが何度も乳首を吸うことで、母乳は出やすくなります。
何度も飲ませていると、それだけ母乳も出やすくなりますよ。 - 1日の体重増加が18g以上ある
生後1か月くらいまでは、1日の体重増加が18g〜30gほどであれば心配ないといわれています。
毎日の習慣を変えて、母乳の量を増やそう
上の項目をチェックしてみて「やっぱり母乳が足りないみたい」と感じたら、まずは毎日の習慣から見直してみましょう。
ちょっとした習慣を変えるだけでも効果が見られることもありますよ。
授乳回数を増やす
母乳を出すホルモンのプロラクチンは、赤ちゃんが乳首を吸う刺激によって分泌され、吸われてから3時間は高い値が保たれるといわれています。
そのため、授乳回数が増えると母乳の量が増えるのです。
授乳の間隔を3時間以上あけないことが母乳の量を増やすポイントです。
そしてこのプロラクチン、実は夜間に量が増えるため、母乳の量を増やすためには、夜間の授乳が大切なのです。
夜間はどうしても授乳の回数が減りがちですが、できるだけ3時間以上あけずに授乳するように心がけてみてくださいね。
水分補給を心がける
母乳の8割以上が水分です。授乳中にのどがかわくのはそのため。母乳をたくさん出すためには水分補給が欠かせません。
ですから、1日1.5〜2リットルを目安にこまめな水分補給を心がけてください。
また、水分をたくさんとることで血液の流れがよくなります。
血液の流れが良くなると、母乳の量が増えますよ。
体を温める
母乳の量を増やしたいときに冷えは大敵!体が冷えると血行が悪くなるので、母乳の出も悪くなってしまうのです。
水分をとるときは、なるべく温かい飲み物にしましょう。また、薄着は控えて体を温めるように心がけてくださいね。
入浴はシャワーですませず湯船につかることも、体を温めるために大切です。
食事は根菜メニューを取り入れて
根菜には、体を温め血行を促進する働きがあります。
汁物に入れて食べると、さらに体も温まりますし、量もたくさん食べられるのでおすすめです。
きつい下着は避ける
きついブラジャーで締め付けていると、血流が悪くなる原因に。
そうすると母乳の出が悪くなってしまいますよ。
ブラジャーは、ノンワイヤーのもので、なるべく締め付けのないものを選びましょう。
日常生活の習慣を少し変えるだけなら、今日からでも実践できそうですね。
慣れない育児で大変なときなので、まずは手軽にできることから試してみてくださいね。
それでも母乳の量が増えない..。そんな時は
「日常生活の中で母乳に良いことを心がけてみたけどあんまり効果が表れない…。」という方は、もう一工夫必要です。
忙しいなかでも手軽に取り入れられる方法をご紹介します。
お茶で母乳の量を増やす
お茶は種類ごとに様々な効能があります。
その中には、母乳の量を増やすといった効果があるものも。
お茶でしたら、毎日の水分補給の時に飲めばいいので手軽に取り入れることができますね。
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ラズベリーリーフティー
ラズベリーリーフティーは、ビタミンや鉄分、ミネラルなどたくさんの栄養素が含まれており体にいいですし、母乳の質もよくなります。
さらに母乳が出やすくなるという効果も。
母乳を増やすためには水分補給がとっても大切です。
水分補給にラズベリーリーフティーを飲めば、手軽に母乳に良い成分を取ることができますね。 -
タンポポコーヒー
タンポポコーヒーは、ノンカフェインですが、コーヒーのような風味がするため妊娠中や授乳中の方に人気のお茶です。
しかもこのタンポポコーヒー、母乳にも良い効果があるといわれています。タンポポコーヒーには鉄分やミネラルが豊富に含まれており、血液の質をよくする効果があるといわれています。
母乳の材料は血液なので、血液の質が良くなるということは母乳の質が良くなり、量も増やすことにつながります。 -
ハーブティー
ハーブティの中にも、母乳の量を増やす効果があるものがあります。
母乳を増やす効果が得られるように、最初からいろいろなハーブをブレンドしてあるものもあります。
ハーブはブレンドの仕方により効果が変わるので、最初からブレンドしてあるもののほうが確実に効果が得られるためおすすめです。
使われているハーブはすべてオーガニック。
赤ちゃんにも安心ですね。
ツボ押しで、母乳の量をアップ
育児中は首や肩、背中周りが凝ることが増えます。
でも、コリのせいで血流が悪くなると母乳の量も減ってしまいます。
ツボを押してコリをほぐし、母乳の量を増やしましょう。
- 天柱
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画像元:sandyspa.jp
首や肩の凝りを改善してくれるツボです。
親指の腹で、気持ちがイイと感じる強さで刺激をしてみてください。
- 風池
- 天柱と同様首や肩の凝りを改善するツボです。
天柱と同じく指の腹で刺激をしてください。
- 頭全体
- 頭にはたくさんのツボがありますが、母乳の量が少ない人は、頭皮がかたい傾向があるといわれています。
そこで頭全体をマッサージして、頭皮を柔らかくしておきましょう。
リラックス効果もありますよ。
- 肩井
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頭や肩周辺の血流を促し、肩こりの症状を和らげます。
中指をツボにあてて押しましょう。
5秒押して、3秒休むのを何度か繰り返してください。
乳房マッサージで母乳の量を増やす
湯船につかっているときに、乳房マッサージを行ってみてください。
体が温まっている状態で行うと、さらに効果がアップします。
ホットタオルで温めながら行うのもおすすめです。
以下、乳房マッサージのやり方です。
まずは、右手全体で左のおっぱい全体を掴むように持ち、左手は脇に近いおっぱい上部に当てて、右に向かって5回押します。
そして、右手を下に移動させて小指をおっぱいの斜め下側に、左手は右手の下に添えて、右肩方向に5回押します。
さらに、右手の小指をおっぱいの下に当てて、左手は右手の下に添え、おっぱいを真上に向かって5回押し上げます。
赤ちゃんとの幸せな時間を満喫しましょう
母乳育児には様々な良さがありますが、何といっても一番良い点が赤ちゃんとスキンシップが取れるということ。
でも母乳が足りなかったからと言って、落ち込むことはありません。
赤ちゃんとのスキンシップは、母乳じゃなくても十分にとることができます。
赤ちゃんのために母乳はとっても良いものですが、それよりも大切なのがママが元気で笑顔でいてくれること。
母乳にこだわりすぎてストレスをためてしまっては、赤ちゃんのためにかえって良くありません。
大切なことは今しかない赤ちゃんとの時間をゆったりとした気持ちで楽しむことです。
今回ご紹介した母乳の量を増やす方法は、どれも手軽に取り入れられるものばかりです。
頑張りすぎずに楽な気持ちで、試してみてくださいね。