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野菜くず(ヘタ・皮)を捨てずに再利用!栄養満点のベジブロスでアンチエイジング
皆さんは、野菜の皮やへたなどの野菜くずってどうしてますか?
「捨ててるよ。」という方が多いのではないでしょうか?
でもその野菜くず、実はアンチエイジングや健康に効果のあるすごいものに変身しちゃうって知ってましたか?
その名は「ベジブロス」材料は捨てちゃうはずの野菜くずとお酒のみなので、材料費はほぼ0円!
アンチエイジングに興味があるけどお金はかけたくないという方に、今回は「ベジブロス」についてお伝えしましょう。
ベジブロスは野菜の「だし」
ベジブロスとは、簡単に言うと野菜くずでとっただしです。
両手にいっぱいの野菜くずがお酒を入れた水で煮出すだけで、栄養満点の「ベジブロス」になっちゃいます。
ベジブロスが注目される理由のひとつに「ファイトケミカル成分が豊富」だということがあります。
ファイトケミカルって、あまり聞きなれない言葉ですよね?
「ファイトケミカル」とは、野菜などの植物性食品の中から発見された化学物質。
この「ファイトケミカル」には、抗酸化作用など美容や健康に良い効果があるのでは?と、最近研究が進んでいるのです。
しかもこの「ファイトケミカル」、加熱することでより成分が溶けだすという性質が。
野菜ジュースなどより効率よくファイトケミカルが摂取できるということで、ベジブロスは今大注目なんです。
ベジブロスのすごい効果
美容や健康に良いものは、世の中にたくさんあります。
でも、それらを上回る良い点がベジブロスにはあります。
抗酸化作用がすごい!
美容や健康に深くかかわるのが「酸化」という作用。
昔理科の時間に、鉄を錆びさせる作用のことを「酸化」というと、習いましたよね?
それと同じことが私たちの体の中でも起こっているのです。
この体の錆が、老化を促進したり病気を促したりしてしまいます。
そこで役立つのが「抗酸化作用」です。
抗酸化作用は、体の酸化を防ぐ作用のことです。
抗酸化作用のある食品をたくさんとると酸化を防ぐことができるので、アンチエイジングや健康維持に効果的というわけです。
順天堂大学の教授、白澤卓二さんは、野菜くずについて以下のように述べています。
「皮やヘタ、種など、食べられないと捨てていた部分に、実は野菜の栄養が凝縮されています」
「従来、くずとされてきた部分にこそ野菜の底力があるのです」
引用元:野菜くずがお宝に 栄養満載のだし「ベジブロス」
これらの力がベジブロスにギュッと濃縮され、高い抗酸化作用を生み出しているのですね。
野菜の捨てる部分を使うからお金がかからない
抗酸化作用のある健康食品はほかにもたくさんあります。
でもそれらと比べてベジブロスがおすすめの理由は、なんといっても「お金がかからない」これにつきます。
先ほどもお伝えしたように、ベジブロスの材料は「野菜くず」「水」「酒」の3つだけ。
ほぼゼロ円!でもほかの健康食品は、何かとお金がかかりがちです。
お金はないけど、美容や健康にいいことをしたいという方にうってつけですね。
環境に優しい
ベジブロスの材料は、本来なら捨てられるはずだった野菜くず。
それらを余すことなく再利用できるということで、環境にも優しいですよね。
料理をおいしくしてくれる
ベジブロスは健康に良いだけではなく、料理に使うことで料理の味も引き出してくれます。
和食にも洋食にも使え、味に深みが出ますよ。
ベジブロスの材料選びのポイント
ベジブロスの材料は野菜くず。
でも、本当にどんな野菜でもよいのでしょうか?
おいしくできる野菜の組み合わせはあるのでしょうか?
ベジブロス、基本の材料はこれ!
ベジブロスを作るとき、本当にどんな野菜でもいいの?と迷う方もいると思いますが、本当にどんな野菜でも大丈夫なんです。
しかも、野菜の種やへたなどでも大丈夫。
ニンニクや玉ねぎの皮など、とにかく何でも材料になりますよ。
ただし、最低でも5種類以上の野菜くずを使うようにしてください。
これが、よりおいしく作るコツです。
よりおいしく作るポイントは?
どんな野菜を入れてもできるベジブロスですが、よりおいしく作るためにはちょっとしたコツがあります。
ポイント1 香味野菜のくずを入れること
香味野菜には、ネギ類やパセリ、セロリなどがあります。
これらの野菜くずを入れることで、よりおいしくなりますよ。
ポイント2 できるだけ多くの種類の野菜くずを入れること
最低5種類以上と先ほどもお伝えしたのですが、多ければ多いほどおいしいベジブロスができます。
ポイント3 アブラナ科の野菜を入れすぎないこと
アブラナ科の野菜には、キャベツやブロッコリーなどがあります。
これらには独特の風味があります。
入れすぎると、味が落ちてしまいますので注意してくださいね。
ポイント4 旬の野菜を使う
食べ物は、どんなものでも旬の時期のものがおいしいですし、栄養価も高いです。
もちろん野菜も例外ではありません。
できるだけ旬の野菜を使って作ると、おいしくて栄養価も高いベジブロスができますよ。
くず野菜が足りないときは
ベジブロスを作りたいけどくず野菜が足りない!
そんな時は、昆布や煮干しなどの一般的なダシの材料や、ローリエなどの香りのよいものを入れてみてください。
少ない野菜くずでもおいしいベジブロスができますよ。
農薬は大丈夫?
ベジブロスには野菜の皮などももちろん使います。
そこで気になるのが「農薬」。もちろん有機野菜や無農薬野菜を使うほうが望ましいでしょう。
ですがそれらの野菜は値段も高く、なかなか手が出ない…。
でもご安心を。国産の野菜であれば農薬の基準が厳しめなためそれほど気にすることはないようです。
それでもできるだけ体にいいものにこだわりたい!
そんな方は、農薬を落とす方法をご紹介しますので試してみてください。
野菜についた農薬の落とし方
- 重曹水につける
掃除のときにも大活躍する重曹。
実は農薬を落とすのにも使えるって知ってましたか?
大き目のボウルに小さじ1杯の重曹を入れて1分ほど野菜をつけておくだけ。農薬と重曹が化学反応を起こすことで、農薬が塩化ナトリウム(食塩)に変化するそう。
ただしつけすぎは禁物です。栄養素が流れてしまいます。
- 50℃のお湯で洗う
野菜を50℃のお湯で洗うことで、野菜のうまみが増すということはご存知でしたか?
これはヒートショック現象というもののおかげのようです。そしてこの50℃洗いは野菜の農薬も落としてくれるのだそう。
ぜひお試しくださいね。
ベジブロスの作り方
ベジブロスの作り方はいたってシンプル。
野菜を煮てこすだけ。
料理のついでにすぐに作れちゃいますよ。
材料
- 野菜くず 両手に一杯分
- 水 1300cc
- 料理酒 小さじ1
これで1リットル分のベジブロスができます。
- 鍋に材料をすべて入れます。
画像元:style.nikkei.com野菜くずは切らずにそのまま入れても大丈夫です。
お酒は必ず火をつける前に入れてくださいね。 - 弱火で20分〜30分煮ます。
アクも大切な栄養素なので、とらなくても大丈夫。じっくりことこと煮てくださいね。 - ざるでこしたら出来上がりです。
料理の最中に野菜くずが出たら、そのまますぐに作れちゃいますね。
ベジブロス、おすすめ活用レシピ
ベジブロスを使ったおすすめ活用法をご紹介します。
どんな料理にも合うベジブロスを、上手に活用しておいしくいただきましょう。
ベジブロスのインスタントラーメン
あまり体に良くないイメージのインスタントラーメンですが、お湯の代わりにベジブロスを使うことで栄養価が高まります。
きちんとしたご飯を作る時間がないときでも、ベジブロスがあれば野菜の栄養を取り入れることができますね。
カレーライス
カレーライスも、お水の代わりにベジブロスを入れて作ってみてください。コクとうまみが絶品なカレーライスが出来上がります。
旬の野菜をたくさん入れるとさらに野菜の栄養をたっぷりと取ることができますね。
ミネストローネスープ
ミネストローネスープを作るときは通常コンソメを入れますが、ベジブロスを使うとコンソメを使わずにできますよ。
素材の味を生かした優しい味のスープが出来上がります。
このほかにも肉じゃがや鍋料理など、どんな料理にも合うのがベジブロスのいいところ。
ベジブロスは使う野菜によって毎回味が変わります。
まろやかな味のベジブロスができたときは、和食が合いますし、パンチの効いた味のベジブロスができたときは、カレーライスなど、濃い味のものを作るといいですね。
その時々のベジブロスの味によって、作る料理も変えてみてくださいね。
ベジブロスが残ったときは?
残ったベジブロスは、製氷皿などで凍らせておくと長期間保存(1か月を目安)できますし、使いやすいので便利です。
冷蔵保存の場合は3日間ほどで使い切るようにしてくださいね。
ベジブロスを使って家族で健康に
ベジブロスには、大地の恵みがギュッと凝縮されています。
それにより、私たちを健康に導いてくれるのですね。
サプリメントや健康食品を家族みんなで取り入れるとなると、お金もそれなりにかかってしまいますが、ベジブロスなら安心して家族みんなで取り入れることができますね。
アンチエイジングや家族の健康のために、お財布にも環境にも優しいベジブロスをぜひ試してみてくださいね。