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みんなは妊娠中のヘアカラー・パーマはどうしてる?胎児への影響は?
「お腹の中の赤ちゃんは、ママが見ているものを何かの力で感じ取っている」という説があります。
ママが「私って美人だなー」と思って鏡を見ている時、赤ちゃんも「ママって美人だなー」と感じている可能性が高いのです。
それを思うと、妊娠中でもステキな自分でいたいもの。
美肌はもちろん、ヘアケアもきちんとしたいものですが、心配なのは胎児への影響です。
ヘアカラーやパーマをするには、専用の薬剤を使わなければなりません。
髪の見かけだけキレイにできても、赤ちゃんに悪影響があったらたいへんです。
妊娠中のヘアケアでは、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。
1. 妊婦がヘアカラーをすると、心配されちゃう?
化粧水をちょっとだけ、手のひらにすりこんでみてください。化粧水は皮膚に浸透して、手がしっとりします。
その化粧水は、見かけだけ眺めていると、手のひらの表面だけにしみこんだように思えます。
しかし「化粧水を手のひらにつけると、身体のどこまで浸透するか」は、誰かが研究して測定する方法を考え出さないと、見かけだけではわかりません。
見かけどおり手のひらの表面だけに浸透したのかもしれませんし、ゆっくりと時間をかけて全身に広がっていくかもしれないのです。
ヘアカラーやパーマの時に使われる薬剤も、これと同じです。
頭皮を通してどこまで身体に拡がっていくのか、明確に研究した事例はありません。
頭皮の表面に付着するだけで、全く拡がらないかもしれませんし、誰かが思い立って研究してみたら、「薬剤は全身に広がり、予想外のところまで届いていることが判りました」となるかもしれません。
正解がなんであるのか、とても判りにくい問題なのです。
一般的には「妊娠中にヘアカラーやパーマをしても胎児に影響しない」とされています。
しかし、胎児が絶対に安全であると証明した研究もないので、「ヘアカラーをした妊婦さんを見ると心配になる」という人が多いのです。
2. 妊婦はヘアカラーやパーマをしないほうがいいの?
「胎児にとってヘアカラーやパーマが絶対に安全である」と証明した研究は今のところありません。
だから妊婦は胎児の安全を優先して、ヘアカラーやパーマをしないほうがいいと考える人も多いのですが、実際には難しいもの。
妊娠期間は10ヵ月近くあり、妊娠したと判ったら、ヘアカットもヘアカラーもパーマもしないというのは、現実的ではないからです。
美容院に行くタイミングによっては、ヘアカラーの色が抜けてしまったり、パーマが取れかけてしまったり。髪が伸びすぎてしまうこともあるでしょう。
つわりがおさまったり、体調が安定している日を選んで美容院に出かけるという妊婦さんがほとんどのようです。
妊娠中のシャンプーはたいへんですから、妊娠が判ったら早めに美容院に行き、ショートカットにするという女性もいます。
「赤ちゃんになにかあったらいけないから、ヘアカラーは厳禁だわ」と、ウツウツふさいだ気分で過ごすより、美容院と相談して、最適な方法でキレイな髪にしてもらいましょう。
美容院に妊娠中であることを伝えておけば、腰に枕を当ててくれたり、ヘアカラーの待ち時間が短くなるように工夫してくれたりと、いろいろな配慮をしてもらえます。
「胎児にとってヘアカラーやパーマが絶対に安全である」と証明した研究がないのと同じで、「ヘアカラーやパーマが絶対に危険である」と証明した研究もないのですから、心配しすぎてストレスをためる方が良くありません。
3. ヘアカラーやパーマより心配な「ニオイ」?!
一般的には、妊娠中でもヘアカラーやパーマをして良いとされています。もちろんヘアカットも大丈夫です。
ですから心配しすぎないで美容院にお出かけいただきたいのですが、ヘアカラーやパーマより気をつけないといけないのが「美容院のニオイ」です。
妊娠中はホルモンバランスの影響でニオイに敏感
妊娠中はホルモンバランスが変化するので、思わぬ体調の変化があります。
いつもは気にならない、キレイになれる期待でワクワクする美容院のニオイが「いつもと違う」「きつく感じて気分が悪い」ということになりやすいのです。
美容院で長時間同じ姿勢をとり続けることも、普段なら楽しい時間ですが、妊娠中は負担になってしまうことがあります。
これを防ぐためには、あらかじめ美容院を予約して待ち時間を減らす、天候や体調の良い日を選んで出かけるなど、無理をしないことが大切です。
4. 市販のヘアカラーなら出かけずにすむ?!
美容院まで出かけなくてすむように、市販のヘアカラーを使うことを思いつくことがあります。
しかし市販のヘアカラーを使って自分で染毛することは、妊娠中はおすすめできません。
妊娠中は身体も皮膚もデリケートになっています。
使ったことのあるヘアカラーだとしても、普段と体調が違っていて、ニオイで気分が悪くなってしまうかもしれません。
市販のヘアカラー薬剤は刺激が強いので注意
それにヘアカラーには刺激の強い成分や、かぶれやすい成分が配合されていることがあります。
さらに、美容院で使われている薬剤より、市販のヘアカラーの方が刺激が強いのです。
とくに「ジアミン」という成分が含まれている市販のヘアカラーは、かぶれやすいと言われます。
妊娠中ではない、ヘアカラーが初めての人でも、その日の体調によってかぶれてしまうことがあるのです。
ヘアカラーやパーマは、専門知識のあるスタッフに相談しながらヘアケアできる美容院に行きましょう。
5. 天然成分のヘナなら、妊娠中でも大丈夫?!
天然成分100%のヘナは、不動の人気を誇る染毛剤です。
トリートメント効果が高いうえ、髪を脱色せずに染めるので髪がいたみません。
天然成分100%であってもパッチテストをしたほうが良い
「妊娠中こそ、赤ちゃんのためにヘナを使わなければ」と思いたつ女性が多いのですが、天然成分だからといって身体への負担が無いわけではありません。
まず、毎回のパッチテストは必須です。
天然成分でも、そうでないものでも、ヘアカラーによるアレルギー症状はいつ起こるかわかりません。
妊娠中は普段と体調が変わります。
いつもヘナを使っている女性でも「妊娠したら、なぜかヘナを使いたいと思わなくなった」と染毛をお休みしたり、ヘナのニオイが急にイヤになったというケースもあります。
ヘナを使うと体が冷えやすくなるので要注意
しかもヘナで髪を染めると、身体が冷えやすいと言われています。
妊娠中は身体を冷やすのがもっとも良くありませんから、注意が必要です。
自宅で使いやすいのもヘナの人気の理由ですが、体調がデリケートな妊娠中は、美容院と相談しながら使うのがおすすめ。
天然成分であっても、使う時に気をつけることは他のヘアカラーと同じなのです。
6. ヘアカラーやパーマに迷った時は、こうする?!
胎児にとってヘアカラーやパーマが危険なのか安全なのかは、迷うところです。
「妊娠中のヘアカラーやパーマは胎児に影響しない」とされていますが、決定的な証明をした実験は今のところありません。
出産すると羊水からシャンプーのニオイがすることが知られているため、「頭皮から吸収したものは子宮まで届いて、赤ちゃんに影響してしまう」というイメージも強くあります。
こうなるとますます迷ってしまい、どうすればよいか困ってしまいますが・・・。
妊娠中は赤ちゃんを護るための直観に従ってみる
一つのヒントにすぎませんが、「妊娠中は赤ちゃんを護るための直感が強くなるので、それに従った方が良い」という説があります。
たとえばヘナの場合。
「ヘナのニオイがイヤだわ」と感じる時は、ヘナが体調に合っていないとき。
ヘナのニオイが特に気にならないときは、ヘナを使っても問題ない体調だと思われるのです。
ヘアカラーやパーマのこと、他のことでも。
妊娠中、なにかの選択に迷った時は、自分の直感に聞いてみるのはいかがでしょうか?